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オーディションの発声練習ってどうやるの?

発声しやすい姿勢を覚える

人の姿勢には、声を出しやすい姿勢が存在します。発声練習をする際には、基本の姿勢を体に覚えさせることが重要です。発声しやすい姿勢を覚えておくと、歌う際に背中の筋肉や腹筋がしっかりと働きます。そのため、発生しやすくなるのです。まずは、全身の力を抜いて、筋肉をリラックスさせます。歌う際に体に力が入ると声が出にくくなり、大きさや音程をコントロールできなくなるためです。最も簡単に体をリラックスさせる方法は、両手を上に伸ばし、勢いよくおろす方法です。手をおろした際のリラックスさせた状態で、脚を肩幅と同じ程度に広げ、背筋を伸ばしましょう。そして、重心は少しだけ前に傾けることがポイントです。

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腹式呼吸を身につける

単純に大きな声で音程を合わせて歌っているだけでは、のどを痛めてしまいます。のどに負担をかけないようにするためには、お腹から声を出すための、正しい腹式呼吸を身につけることが大切です。腹式呼吸とは、息を吸った際にお腹が膨らみ、息を吐くとへこむ呼吸方法であり、のどに余計な力を加えずに発声できます。長時間歌ってものどが疲れにくくなるため、発声練習の際に欠かせない呼吸方法です。普段の生活の中でも腹式呼吸ができるようになると、長時間の会話でも、のどが疲れにくくなります。

また、腹式呼吸を意識すると腹筋に力が入るため、より発声しやすくなり、力強い声で歌えるようになるのです。呼吸法の一種であり、練習が必要なほど難しい方法ではありません。体に覚えさせて、無意識にできるようになるまで繰り返してみましょう。

発声練習の基本!リップロール

基本の姿勢や呼吸法をマスターしたあとは、リップロールで発声練習をしましょう。リップロールとは、のどや唇を含めて全身の力を抜いた状態で、口を閉じて空気を出し、唇を震わせる発声練習です。リップロールで発声練習をするためにはコツが必要ですが、コツをつかむと長時間発声練習ができるようになります。姿勢や呼吸と同様に、発声練習の基本であるといわれるリップロールは、主に3つのトレーニングにつながることも特徴です。

1つ目は表情と唇の力を抜くトレーニングで、発声の際に必要な筋肉のリラックス効果があります。体だけではなく、表情筋や唇の筋肉も意識しなければなりません。唇周辺の筋肉を柔らかくすると、数十種類あるといわれる表情筋までリラックスさせる効果が期待できます。表情筋と唇に対する効果で、のどや首周りの筋肉にも柔軟性が生まれ、発声しやすくなるのです。

2つ目が、音程をコントロールするトレーニングになります。音程とは、口の中や唇ではなく、声帯で制御するものです。リップロールで音程をコントロールする際には、口の中唇の動きは一切使用せず、声帯のみとなります。つまり、強制的に声帯で音程を調整することになるのです。唇の振動だけで音程をコントロールする方法は、声を出すよりも神経を使う方法であるといえます。リップロールを繰り返すと、声帯を開けたり閉めたりといった、細かい音程のコントロールもできるようになるでしょう。

3つ目は、横隔膜と腹式呼吸のトレーニングです。空気を出し入れする量が不安定、もしくはスムーズでなければ、リップロールはできません。リップロールを行うためには、腹式呼吸で横隔膜を動かして、息をしなければならないのです。そのため、横隔膜に多少の負担をかけることになります。横隔膜のトレーニングと、腹式呼吸の癖をつけることにもつながります。

3つのトレーニング効果があるリップロールでドレミを歌い、声や音程を変化させたあと、口の形やあごの角度を変えると発声練習が可能です。オーディション本番当日に本格的な発声練習を行えない場合にも、リップロールがウォーミングアップの手段になるため、覚えておきましょう。

のどに力を入れずにハミングする

ハミングとは、口を閉じた状態で鼻から息を吸い、鼻から声を出す方法です。いわゆる「鼻歌」と同じ方法であり、のどでハミングしないことがポイントとなります。のどに力を入れないように意識しながら鼻で息を吸い、のどに振動を感じないように声を出すことが大切です。鼻の先や唇に振動がくるように、鼻息を調整します。ハミングができるようになると、のどに力を入れなくても声が通るようになります。

また、ハミングをするためには腹式呼吸も重要になるため、ハミングと腹式呼吸のトレーニングを同時に行えます。ハミングは鼻から抜ける息を調整して音程をコントロールする方法です。つまり、口の形で声をコントロールしないため、表情に関わらず声を出せるようになり、歌だけでなく演技の発声練習としても役立つでしょう。これも他の発声練習同様に、全身の力を抜いて行う必要があります。高音を出す際に、のどが閉じてしまって出ない場合には、あごをあげて声帯を広げるようにイメージすることがコツです。

ボリュームを自由自在に操る

ボリュームを自在に操ると、表現が大きく豊かになるため、聴く相手に感動を与えられるようになります。また、自分が歌っていて気持ちよいと感じるためにも大切なことです。リップロールやハミングで音程を自由にできると、ボリュームもコントロールできるようになります。

声が通らない、声量が増えないと悩んでいる場合、声帯から出る息の勢いと量が関係しているのです。勢いと量を増やし、声帯の振動を大きくすると、自然とボリュームが出ます。ボリュームが出たうえで、のどの筋肉に力を入れると、声量が安定して音程までコントロールできるようになります。本格的な発声練習をしても、のどを閉めることなく全身がリラックスした状態になるでしょう。のどを痛めず、全身の疲れもなく、ボリュームを自由自在に操れます。さらに、抑揚をつけられるため美しい発声ができるようになり、歌で感情を表現しやすくなることも特徴です。パフォーマンスの幅も広がるのではないでしょうか。

オーディションに受かる発声を身につけよう

発声練習では、姿勢や呼吸方法、声の出しかたを意識する必要があります。全ての発声練習で重要なことは、リラックスした状態で行うことです。しかし、のどや顔、全身の力を抜いた状態で発声をしようと考えても、最初からできるわけではありません。発声練習をしない日でも、普段の生活で姿勢と呼吸方法を意識して過ごします。体に覚えさせることで、自然と正しい方法が身につき、体やのどに負担をかけずに練習ができるのです。基本となる声の出しかたを身につけると、歌だけではなく演技をする際の発声にも役立ち、活躍の幅を広げることにもつながります。少しずつ、地道に正しい発声練習を続けていくことが、オーディションの合格につながるでしょう。

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