リモート面接と対面の面接の違い
最近利用する企業が増えているリモート面接は、就職やアルバイトの面接など様々なシーンで利用されるようになってきました。
また、人材派遣会社などに登録する時にもリモート面接が可能であれば、遠方の会社に登録することもできます。
わざわざ面接会場に足を運ぶ必要がなく、自宅で面接を受けることが出来るので、リラックスして受けることができると感じている人も多いようです。
しかし、実際に面接官と会って近い距離で会話をする面接とは違い、画面を通しての面接になるので、回線の環境などが原因で会話にタイムラグが生じることもあり、伝えたいことがスムーズに伝わらないストレスを感じる場合もあります。
実際に会って会話をするわけではないので、リモート面接に慣れていない人は、思いがけないことが起こり、焦ってしまうことにもなりかねません。
また、対面した状態と、カメラを通した状態では、表情などの伝わり方も違って見えます。
画面の枠の中で、相手に好印象を与えるために、伝わりやすいコミュニケーションを意識していきたいですね。
初めてのリモート面接でも落ち着いて対応できるように、注意点と、準備しておくべきことを確認して、事前にリモート面接の環境を整えておきましょう。
リモート面接で整えておくべき環境とは?
リモート面接を行う部屋は、可能な限り1人になれる環境が適しています。
家庭の事情によって難しいかもしれませんが、周りが騒がしいと面接官も面接を受ける本人も集中できません。
小さい子供がいる家庭などで、家族に協力してもらうことが難しい場合は、前もって面接官に伝えておきましょう。
家庭の事情で自宅が使えず、Wi-Fiが使えるカフェなどでを利用する場合には、Wi-Fi環境が安定していることを、面接の前に確認しておく必要があります。
利用者が多く騒がしい場所はおすすめできません。
部屋の背景はできるだけシンプルな壁などを選びましょう。
物がたくさん置いてあるなど、背景が気になる場所では面接官も集中できません。
家族が同じ部屋にいる場合は、面接中に映り込んでしまわないように協力してもらうといいですね。
カメラやマイクを搭載していないパソコン、スマートフォンを使用する時は外付けできる商品を準備しておきましょう。
マイク付きのイヤホンがあれば、面接官の声を聞き取りやすく、自分の声も相手にクリアに伝わります。
面接が始まる前に、パソコンやスマートフォンの充電をしておくことも忘れないように気をつけたいですね。
リモート面接で準備するものは?
面接の中で重要なことや書き留めておきたいことを書けるように、筆記用具とメモは手元に置いておく必要があります。
また、自分の履歴書も準備しておきましょう。
面接官は企業に提出した履歴書を見ながら質問をすることが多いので、自分が記入した履歴書はコピーを取っておくと便利です。
スマートフォンやタブレット端末を使用する場合は、手持ちで面接を受けないように気をつけましょう。
手で持ちながらでは、メモを取る時に画面から自分の姿が消えてしまったり、常にブレてしまいます。
面接官に対して失礼が無いように、スマートフォンやタブレット端末は必ず固定した状態で面接を受けましょう。
照明も事前に確認しておくことをおすすめします。
ライトを使って必要以上にきれいに映るように意識する必要はありませんが、いざ面接が始まってから逆光で顔が真っ暗ということが無いように、顔がはっきり映る場所を確認しておきましょう。
できるだけ顔の表情が分かる程度の明るさを保つと、画面を通しても明るい印象に映ります。
窓から入る自然光が逆光になる時は、カーテンで調整するなど対策が必要です。
リモート面接でZoomを利用する場合は、事前にアカウントを自分で作って設定しておく必要があります。
ある程度練習もできるように、できるだけ早く準備しておきましょう。
リモート面接での服装は?
面接をスーツで行う企業であれば、リモート面接でもスーツを着用しましょう。
自宅でネクタイを締めて面接を受けるのに違和感を感じるかもしれませんが、リモート面接も正式な採用面接だと認識しておかなければいけません。
私服であっても、自宅だからといってラフな服装はNGです。
私服もポロシャツや襟付きのシャツなど、フォーマルに近い服装を選びましょう。
スーツで面接を行う企業の面接を受けるのに、リモート面接だからと言って指示もなく私服で面接を受けるような勝手な判断は避けましょう。
リモート面接では上半身しかカメラに映らないからといって、上半身だけ服装を整えるのはNGです。
急に立ち上がったり何らかの事情で全身が映ることも想定して、服装を整えておかなければいけません。
髪型も、普通の面接と同じように、清潔感のある髪型で整えておきます。
最近はリモート飲み会やリモート会議などで、メイクをしているような加工ができるアプリを利用する人も増えていますが、リモート面接では加工は使わずに実際にメイクをしておきましょう。
リモート面接での注意点とは?
リモート面接では、面接官と画面越しに会話をするので、表情や声などが相手に問題なく伝わるように工夫する必要があります。
はっきりと聞き取りやすい声で、滑舌や発音にも気をつけましょう。
「失礼します」「宜しくお願いします」などの挨拶は、立ち上がってしまうと顔が画面から見切れてしまうので、座ったままのお辞儀で問題ありません。
また、ネットの接続環境などによって、タイムラグが生じる場合もあります。
急いで受け答えをしようとすれば、まだ面接官の話が続いていることもあるかもしれません。
対面での面接よりも少し間を置くように意識すれば、スムーズに会話ができます。
普段より少し大きめの声で対応しましょう。
リモート面接では、対面の面接とは違い言いたいことや聞きたいことを書いて置いておくことができます。
もちろん面接中は、画面の面接官を見ながら話すのが鉄則ですが、緊張して的確な対応ができるか不安な場合には「カンペ」を準備しておくと、安心できますね。
リモート面接での失敗談
リモート面接では、思いもよらないトラブルが起こることもあります。
そこで、リモート面接で多い失敗談を見てみましょう。
ネットが正常に動作しない
面接が始まる時間なのに何故か正常にネットに繋がらなかったり、面接の途中で突然接続が途切れてしまうこともあります。
リモート面接でも時間厳守であることには変わりません。
急なトラブルが起こった時のために、すぐに連絡できるように企業の連絡先は確認しておきましょう。
生活音などの雑音で集中できない
自宅で1人でいても、思いがけないところで雑音が入ってしまうこともあります。
家庭の電話や携帯電話が鳴る、インターフォンが何度も鳴ってしまうなど、生活音で騒がしくなってしまうこともあるので、電源をオフにできるものは、前もって対応しておきましょう。
ペットを飼っている人も、鳴き声など面接中に騒がしくなりそうであれば、事前に対策しておくと安心です。
リモート面接では、思いがけないことが起こっても焦らないように、慣れるまでは何度か練習をしておくことをおすすめします。
練習に付き合ってくれる友人などがいれば、実際に自分がどのようにカメラに写っているのか確認してもらえると心強いですね。