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オーディションに受かったらすべきこと

オーディションに受かったらすべきこと

プロの歌手や役者を目指す人の多くは、オーディションという選択肢に関心があるのではないでしょうか。オーディションは夢をかなえるための近道でもあり大きな関門でもあります。実際に受かった場合、どのようなことをすべきなのか、すぐにデビューできるのかも気になるところです。ここでは事務所との契約やそのあとのトレーニングなど、合格してからの流れや注意点について説明します。

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知っておこう!オーディションの流れ

では、一般的なオーディションがどのような流れになっているのか整理してみましょう。オーディションは芸能プロダクションもしくはレコード会社が、主に新人を発掘する場として主催しています。ほとんどの場合、書類による一次審査があり、これを通過できれば面接や実技などの二次審査があります。一次審査でおこなわれる書類選考は、書類だけの審査といっても決してあなどることはできません。この第一関門でしっかりと審査員に自己アピールできなければ、一次通過は当然難しくなるでしょう。

歌手のオーディションでは、履歴書とともに自身の歌声を録音したデモ音源が大きなポイントになります。歌の上手下手はもちろん、声質やメッセージ性など、どのような世界観を持っているかも問われます。役者やタレントのオーディションなら、一次審査のほとんどは写真によるビジュアル選考です。写真にある姿・顔かたちを原石として見られた上で、メイクやファッションで変化する将来性も評価されます。いずれにしても一次審査で審査員の心をつかみ、惹きつける何かを残さなければいけません。

一次審査をうまく通過し、いよいよ二次審査となった場合、実際に審査員の目の前で歌声や演技を披露することになります。ここではビジュアルや歌唱力、表現力などがチェックされ、審査員の目に留まった人だけが合格となります。多くのオーディションは合格の倍率が高く、非常に狭き門であることを意識しておきましょう。オーディションの流れの中で大切なのは、自分の個性や持ち味をいかにアピールできるか、ということです。

オーディションに受かったら契約が待っている!

オーディションに合格したら、まずやるべきことは所属する事務所との契約です。契約を結ぶときは実際に事務所を訪問することになるでしょう。業界のルールで複数の事務所に所属することはできませんが、オーディションを主催した事務所と安易に契約を結んでしまうのは賢明ではありません。

事前に事務所のWebサイトなどを閲覧し、業界での実績や会社として信頼できるところかどうか確認することをおすすめします。その上で、訪問した機会に事務所の雰囲気やスタッフの対応などをよく観察することも大事です。所属タレントが出入りし、業界の人が打ち合わせに来ていたり、スタッフが機敏に電話応対していたりするなど、活気のある雰囲気なら前向きに契約を考えられる安心材料になります。

自分のマネージャーを務める人と出会えるなら、今後の信頼関係のためにその人柄なども知っておきましょう。「ここなら契約を結んでも良い」という動機につながる情報をつかむことは、夢の入り口から見わたす視点として大切です。オーディションは自分がチェックされる立場でしたが、契約においては逆に自分が事務所をチェックするくらいの心がまえで臨みましょう。

よく確認しよう!契約をするときに気をつけること

いよいよ契約という段階において、注意しておくべきことがいくつかあります。まず、合格者が未成年の場合、保護者との関わりは排除できません。未成年者が契約するときは保護者の承諾が必要になるため、事務所には保護者同伴で行き、一緒に契約することが望ましいです。もし本人一人で事務所に行ったとしてもその場では契約せず、契約書類を一旦預かって保護者に見てもらうようにしましょう。

契約書類はすべての項目に目を通し、わからないことがあれば遠慮なく質問するなど、契約事項をしっかり理解することが大事です。守秘義務や交友関係、SNSの使用ルールなどたくさんの制約があり、それに対して承諾の同意が求められます。内容をよく読まずに契約してしまったせいで、事務所と所属タレントとの間で起こるトラブルは少なくありません。

ほとんどの契約は書面上でおこなわれますが、注意しておきたいのが口頭での取り交わし、いわゆる「口約束」です。レッスンに費用がかかる場合や仕事の報酬など、お金や仕事での大切な約束事は必ず書面に記してもらうようにしましょう。のちのちトラブルを避けるためにも事務所と交わす契約は慎重におこなうことが肝心です。

事務所との契約をしてからやること

事務所との契約が無事完了した時点で、心もわくわく高鳴ると思いますが、ここで気をゆるめてはいけません。プロへの道のスタートとして、契約した後にやるべきことは滞りなくきちんとこなしていきたいものです。まずは業界に向けた宣伝用のプロフィールを作成することから始まります。

カメラマンやヘアメイクなどプロの手によって魅力的な写真が撮影されますが、そのためには被写体である本人の意欲も欠かせないでしょう。歌手や役者としてのプロフィールが完成すれば、マネージャーが出演依頼をかけ、事務所から紹介される仕事に携わっていきます。新人デビューを目指して、テレビドラマや映画、CMなどに出演できるオーディションに事務所側から応募することも珍しくありません。

例えば映画出演のオーディションなら、一次選考から二次、三次、最終選考まで続くこともあります。晴れてキャストとして決定した場合、顔合わせや台本読みがおこなわれ、リハーサルを経て本番撮影に臨みます。最初のうちは失敗して何回もテイクを重ねることもありますが、現場に慣れていくにしたがって自信もついていくでしょう。いずれにしても契約してからやることは、すべてプロとしての自覚を持って取り組むことが大事です。

オーディション合格後にはトレーニングが受けられる!

オーディションに合格したあとの大きなメリットは、プロのトレーニングが受けられるということです。歌手や声優が所属する事務所なら、まずはボイストレーニングからスタートします。指導にあたるトレーナーは、これまでに多くの歌手を育ててきたプロがほとんどです。

発声方法の基本から歌唱力のスキルアップまで、本格的なトレーニングが受けられるため、自己流でオーディションに合格した人も、今後は効率的に歌手としての実力を身につけることができるでしょう。レッスンの費用については、新人を育成する目的で予算をキープしている大手の事務所なら心配はいりません。しかし、事務所の規模によっては自己負担となっているケースもあるため、契約の際など事前に確認しておきましょう。

オーディション合格後も地道な努力が必要

倍率の高いオーディションに合格したからといって、デビューの夢がかなったわけではありません。ここからが本当のスタートラインであって、夢を現実のものとしてつかみ取るためには地道な努力が必要です。歌手として人の心に響く歌唱力を身につけるためのトレーニングや、俳優として人の心を揺さぶる演技力を身につけるトレーニングは、決して生やさしいものではないでしょう。

ときには厳しくつらいこともあるかもしれませんが、だからこそ努力すれば念願のデビューに近づけると、自分自身を信じることも大事です。注目度の高いデビューを獲得するために、所属事務所が応募する出演オーディションに繰り返し参加することもあるでしょう。そのたびに結果が出ないとしても、あきらめない意志を持ち続けることは、この業界で生きていく上で大切な原動力といえます。

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