声優養成所とは？

声優養成所は、その名の通り、声優の育成をするための養成所です。
声優を目指している人のために、声優に必要な発声や演技力、知識を教えてくれます。
日本のアニメブームに伴い、声優を目指す人も増えたことから、声優養成所への入学を希望する人も年々増加傾向にあります。

声優の技術を学ぶには、声優が所属する事務所が運営している「養成所」や、学校法人が運営している「専門学校」に分類されるスクール、中には無認可校のスクールもあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。

声優事務所が運営する養成所

主に2年制となる養成所が多く、比較的学費は安く年間20万円位～となっています。
また、声優事務所が運営しているため、優秀であればデビューに繋がることもあります。
養成所は声優を目指す人に人気が高いので、入所するにはオーディションが必要な場合がほとんどです。

専門学校

学校法人の場合は、他の分野の専門学校のように、全日制としてカリキュラムが組まれています。
養成所に比べ、授業時間が長いので、基礎的なことから学ぶことができます。
多くの場合は年間の学費が100万円以上となっています。

無認可学校

学校法人などとは違い、運営側が自由に設定するので、全日制に通うことが難しい人にも、比較的通いやすいスケジュールの無認可校もあります。
学費の設定も幅広くなっています。

現在活躍している声優の8割以上は、養成所や専門学校を卒業しています。
養成所では、声優としての技術を学ぶだけでなく、実力が認められれば、早い段階で事務所に所属できるなど、将来のデビューに繋がるチャンスが訪れることもあります。
声優を目指すなら、養成所や専門学校で、レッスンをしておくことをお勧めします。

声優養成所の募集要項は？

声優養成所では、声優を目指して技術を学びたいと考えている人を募集します。
声優養成所は人気があるので、オーディションや面接審査を通過しなければ、入所できない場合も多いです。
声優養成所の募集要項は様々ですが、応募資格に年齢制限や、演技・声優の経験が必要としている養成所もあります。

年齢制限では、18歳～30歳位としている養成所が多いですが、中には小・中学生から募集している所や、年齢の上限を定めていない所もあります。
声優の技術を身に付けて、オーディションを受け、声優として活躍するには、それなりの時間がかかるので、実際に応募する人も20代後半位までの人が多くなっています。

また、ほとんどの養成所では未経験者も受け入れていますが「基礎訓練を受けた〇歳以上」と、演技やナレーションなど、声優に必要な基礎を学んだ経験がある人のみを、募集する養成所もあるので、応募する時には忘れずに確認しておきましょう。

声優養成所のオーディション内容

声優の専門学校の場合は、卒業後に声優事務所に所属して、声優デビューすることを目的としているので、1人ひとりの個性に合わせた指導をして、声優事務所に所属できるように指導を行います。
声優養成所の場合は、声優事務所が運営している場合が多く、運営する事務所に将来的に所属させたい魅力がある人が、合格しやすいと言われています。
声優養成所のオーディション内容について知っておきましょう。

オーディションでは、将来性のある人を採用するために、全員が合格できるわけではありません。
人気の高い養成所であれば、オーディションの倍率も5倍以上となっています。
主な養成所のオーディションプログラムを確認してみましょう。

声優事務所オーディションの流れ

書類選考
↓
オーディション（面接）
↓
合格者は入所手続き
↓
レッスン開始

声優は声だけで、顔は出さないイメージが強いかもしれませんが、応募書類には、バストアップ写真・全身写真が必要な養成所が多いです。
二次審査は、面接も含めたオーディションとなる場合もありますが、二次審査のオーディションとは別日で、最終審査として面接が行われる場合もあります。

オーディション・面接では、筆記試験、自己紹介、自己PR、特技披露、実技審査などが行われます。
実技審査は、決められたセリフを読む審査や、エチュードという即興芝居で審査が行われます。
特技披露は、どんなことでもかまいませんが、歌や語学など、声優としても役に立ちそうな特技や、個性豊かな特技で、審査員の印象に残るような特技がおすすめです。

声優養成所への入所オーディションは、12月～2月の時期に開催している場合と、随時募集をしている場合があります。
また、5,000円前後～10,000円程度の受験料が必要な養成所も多いので、レッスン料だけでなく受験に関する費用も確認しておきましょう。

声優養成所のオーディションに合格するために

声優養成所は、将来的に、運営している声優事務所で活躍する人材を求めているので、声質や演技力などの技術面が優れた人、将来性が感じられる人が好まれます。
しかし、長い付き合いになる可能性があるからこそ、人間性や向上心など基本的な部分も重要視しています。
例えば、時間にルーズであったり、挨拶ができない、約束を守れないなど、無責任な行動が目立つ人は、一緒に仕事をしたいとは思えませんよね。
オーディションの時でも、決められた時間に遅刻したり、挨拶をしない様子が見られると、実力があっても合格できないこともあります。

また、これから将来の夢に向かって学ぶ場所である養成所では、向上心と熱意を持った人は、とても魅力的に見えます。
「声優になりたい」「絶対に人気声優になる」という熱い気持ちを、審査員にぶつけてみましょう。
養成所としても、熱意を持って努力をする人に対して、熱心に指導したいと考えているので、まだ未経験でオーディション受ける人は、実技審査には自信がなくても、意気込みをアピールすることは大切です。

声優養成所のオーディションを受ける注意点

声優養成所のオーディションを受ける時には、注意しておきたいことがいくつかあります。
声優養成所のオーディションを受ける時の注意点をチェックしておきましょう。

養成所の特徴を知っておく

声優事務所には、それぞれの特徴があり、どのようなタイプの声優を好むのかも違います。
例えば、声優だけでなくナレーターなど幅広く声の仕事がある事務所もあれば、声優アイドルの仕事に力を入れていて、若くて可愛らしい容姿の女性声優が多く所属している事務所もあります。
つまり、養成所を運営している声優事務所が、どのようなタイプの声優を好むのかは、養成所を選ぶ時に重要なポイントとなります。

必ず声優になる訳ではない

人気の養成所では、入所するためのオーディションでも、狭き門と言われますが、合格したからと言って、将来が約束されたわけではありません。
人気職業の声優を目指す人は全国に30万人以上いると言われており、その中で声優として生計を立てられる人は数百人程度です。
声優事務所が運営している養成所であっても、そこから事務所に所属できるのは、ほんの2割程度です。
養成所はたくさんのライバルと切磋琢磨しながら、勝ち残っていかなくてはならない厳しい世界だと考えておきましょう。

人気声優を目指すために、自分に合った養成所を選びましょう。

声優の年齢・気になるデビューの年齢や活躍している声優の年齢は？