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子供の習い事としてダンスを全力でオススメする理由

2019.09.09 / 未分類

ダンスは子供に習わせるべき?

ほんの数年前までは、それほど子供の習い事としての選択肢に挙がらなかったダンスではありますが、2012年の学校教育での必修化や、テレビやネット動画で日常的にダンスシーンが観られるようになったことで、現在では子供に習わせたい習い事の上位に挙げられるようにまでなりました。
子供たち本人がカッコいい姿に憧れて始めるのが一番の理由ですが、なんとなく楽しそう、周りでも流行っているからという理由もあれば、もうすでにプロのダンサーになりたいという理由もあったり、その動機は千差万別です。一方で、これからの学校のダンスの授業に備えてとか、運動能力向上のためとか、内向的な性格を変えてあげたいなどの理由から、自分の子供にダンスを習わせたいという保護者の方々もおられます。
それでは、ダンスを習うことによって、実際にどのような効果があるのでしょう?果たして、子供たちの成長にどれだけの影響を与えるのでしょうか?実はダンスは身体面の成長だけでなく、精神面にも多大な影響を与え、心身ともに成長できることが期待できるのです。

身体面のメリット

当然のことですが、ダンスは全身を使って運動します。全体の筋力アップだけでなく、体幹が鍛えられることで姿勢も良くなり、同時にバランス感覚や柔軟性も高まります。身体をパーツごとに動かす練習もあるので、他の色々なスポーツにも活かせる体作りが自然と可能になっています。また、全力で1分間ダンスした時の消費カロリーは、陸上の100メートルダッシュを連続で4本こなした時の消費カロリーに相当すると言われています。これはダイエット効果はもちろんですが、昨今の児童の体力低下にも非常に有効であり、基礎体力をつけるには十分と言えるでしょう。

さらに最近では、ダンスによる脳の活性化が科学的に立証されています。特に子供の成長期には、ランニングやウォーキングなどの単調な動きより、音楽を聴きながらリズムに乗って複雑な動きをするダンスの方が、身体的のみならず、視覚的にも聴覚的にも脳が活性化され、思考力や記憶力がアップするとのことです。
この視覚と聴覚ですが、まずダンスは、振付やポージングを見よう見まねで覚えていくのが基本です。そこで視覚を使い、観察力が身につきます。次にリズムやメロディーに合わせることで、聴覚を使い、注意力も身につきます。それに加え、レッスンでは早々と振りを覚えないといけないので、かなりの集中力も必要となってきます。昨今の児童の体力低下と同様、集中力の低下も問題視されていますが、こちらにも有効となる可能性は十分にあります。

そして何より、ダンスに最も重要なリズム感が養われます。このように音楽面でも身体面でも、どちらの面でも能力を養うことができるのは、他のスポーツや楽器演奏にはなく、ダンスだけに見られることとなるでしょう。

精神面のメリット

ダンススクールや養成所では、レッスンや発表会など人前で踊ることが当たり前なので、最初のうちは引っ込み思案な性格だったけれど、次第に社交的でオープンな性格になっていったという例がいくつも見られます。人前で踊るなんて、普通は抵抗があっても当然です。家族の前ではノリノリで踊っていたのに、よそ様の前になると突然シャイになって踊れないなんて子供の話はよく耳にします。その恥ずかしい気持ちこそが一番最初の殻であり、その殻を破ることで大きな一歩を踏み出すことになります。それは本人にとって、とてつもなく大きな自信にもなり、大人になってからも必ず役立つものとなるでしょう。

そしてダンスの上達は、とにかく努力と達成の繰り返しです。新たなスキルにチャレンジして、会得すればまた次のスキルへ。そこに終わりは本当にありません。その限りないチャレンジによって、おのずと忍耐力がついてきます。

また団体で踊るダンスには、チームワークが不可欠となり、協調性も生まれてきます。さらに、同じ意志を持った仲間やライバルと切磋琢磨することで、向上心、自主性や積極性も芽生え、さらに発表会などを全員で作る一体感や達成感を味わうことは、学校生活とはまた違う、何ものにも替えがたい経験であり、一生の宝物となります。

表現力の向上

ダンスとは、音楽を身体で表現することです。楽器奏者のように、音楽を聴く人に届けるのではなく、ダンサーは、音楽を観る人に届けます。鍛えた身体を駆使して、音楽を見えるものにするのです。そういう意味ではダンサーは、アスリートとアーティストが合わさったような存在かもしれません。

時には曲調に合わせて感情を作ったり、時には自身の感情そのまま移入して踊ることもあります。そんな風に喜怒哀楽の感情を音楽と一緒に表現することもダンスの重要な要素なので、表現力も自然とついてきます。普段はものすごくおとなしい子が、踊り出すと別人みたいに表現力豊かになるなんてことも珍しくはありません。ダンスによって、その子供の本来の性格や感情を見い出すことができるのです。

居場所としてのダンス

ダンスを習う子供たちにも、様々な事情の子供たちがいます。数年前から増加傾向にあるのですが、現代の社会問題でもある不登校になってしまった子供もいます。
しかし、引きこもりがちだった子供g、ふと興味を持ったダンスを習うことで、新しい居場所と新しい自分を見つけて、一人で悩み苦しむことから解放されたという例が見られます。
そうした観点からも、ダンスには子供たちの悩みや不満を解消させたり、本質を引き出せるようなパワーを秘めていると感じています。

継続は力なり

すべての習い事に言えることですが、せっかく始めたのなら、やはり続けることが大切です。どれだけ意気込んで始めたとしても、すぐに辞めてしまっては何の意味もありません。
ダンスの場合、一目瞭然で自分の上達具合がわかりますし、もっとうまくなりたい!というモチベーションは比較的持ちやすいとは思いますが、ダンススクールや養成所などで、気の合う仲間や講師に巡り会うことで、さらに続けやすくなることは言うまでもありません。
ただし、保護者の方が強要して、子供にダンスを始めさせた場合には、無理に続けさせても良い結果とはならず、継続はなかなか難しいようです。あくまでも、子供の意志を確認し、しっかりと尊重してあげましょう。

ダンスを習わせるなら

ひとくちにダンスと言っても、ヒップホップダンス、ジャズダンス、タップダンス、クラシックバレエなど、色々なジャンルがあります。どのダンスもそれぞれ魅力的ですが、実際にダンススクールや養成所の見学や体験レッスンを受けて、どのダンスを習うか判断するのが一番でしょう。

ちなみに学校教育のダンスの授業では、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスのうちのいずれかを授業するようになっています。現代的なリズムのダンスに関しては、ヒップホップダンスを取り入れている学校が多いようですので、もし学校の授業が心配な場合には、ヒップホップダンスを習わせるのが最適かと思います。

冒頭でも述べたように、ダンスを習う子供たちの目的も様々で、楽しい遊びの延長の子供もいれば、いきなりプロを目指しているような子供もいます。ダンススクールや養成所にもそれぞれの特色がありますので、お子さんの目的に合った所へ通わせることをオススメします。

細かいことは抜きにして、とにかく最初のうちは純粋にダンスを楽しむことが一番です!まずは踊る楽しさを体感させてあげて下さい。習い事を始めるのに、何歳になっても遅すぎることはありませんが、早く始めるほどいいに越したことはありませんよ!