子どもの放課後の過ごし方
子どもの放課後の過ごし方に対する考え方は、家庭によって様々ですが、心配なことも多いですよね。
親としては…
・将来に役立つ活動をして欲しい
・友達とのコミュニケーションを広げて欲しい
・習い事でスキルアップして欲しい
・人との関りで社会性を身に付けて欲しい
など、放課後の時間を有効に使って、身に付けて欲しいことがたくさんありますよね。
小学生になると、親と離れて過ごす時間も増える放課後の過ごし方は、どのように考えておくべきなのでしょうか。
小学生の放課後の過ごし方は、学年によって変化がありますが、学童や習い事など、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
低学年・高学年の放課後の過ごし方
実際に、日本の小学生は、放課後をどのようにして過ごしているのでしょうか。
低学年・高学年、それぞれの過ごし方を見てみましょう。
小学校低学年の放課後の過ごし方
・学童に行く
・友達の家に遊びに行く
・習い事に行く
・自宅で過ごす
小学校低学年では、まだ一人で行動させるのが心配だという親も多く、学童や自宅で過ごさせるようにしている家庭も多いです。
小学校高学年の放課後の過ごし方
・習い事に行く
・友達と過ごす
・スポーツクラブでの練習に行く
小学校高学年になると、1人で動ける行動範囲も広がり、友達と遊びに出かけたり、習い事の回数を増やす人も増えます。
また、サッカーや野球など、本格的にスポーツに打ち込む子どもは、放課後に練習に励む人も出てきます。
学童で過ごす放課後
親が仕事で、放課後の時間帯に自宅にいない家庭を中心に、学童保育を利用するケースは多いですよね。
特に小学校低学年では、子どもが放課後、一人で自宅にいるのが心配という保護者にとって、職員が安全な場所で子どもを預かってくれる学童はありがたい場所です。
学童は基本的に小学1年生~6年生までを対象としていますが、低学年が優先される地域も多く、年齢が上がると「友達と遊びたいから行きたくない」と言う子どもも増えます。
学童で過ごす時間には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
学童で過ごすメリット
・子どもが安全に過ごせる
・長期の休みも預かってもらえる
・友達と過ごす時間が増える
・色々な体験ができる
職員に見守られる環境で放課後の時間を過ごすことができるので、保護者としても安心です。
働く親にとって、夏休み、冬休み、春休みなどの長期間の休みに、子どもを預けられる学童は非常にありがたいですよね。
また、子どもも学校が終わってからも、友達と過ごす時間が増えて、他の学年の子どもと接する機会も増えるので、コミュニケーションを学ぶ機会も増えます。
さらに、学童では学習の中で、特別なことを学ぶ機会も多く、学童のカリキュラムにもよりますが、英会話、プログラミング、サッカーなど、学校生活や将来にも役立つ学習を行うことも増えています。
学童で過ごすデメリット
・定員オーバーで入れないこともある
・費用がかかる
・子ども同士のトラブルに繋がることもある
共働き家庭が増え、最近は学童に入れず、子どもを預けることができないケースがあり、親が働き方を見直さなければいけなくなる「小一の壁」が話題になることも多いですよね。
「学童に入れよう」と思っていても、実際には入れない子どももいるのが、何よりデメリットと言えるかもしれません。
費用に関しては、月に数千円としている学童が多いですが、地域の学童に入れず、民間の学童を選んだ場合、月に数万円がかかるケースもあります。
また、学童では、仲の良い友達だけが集まるわけではないので、子ども同士のトラブルやケンカが起こりやすく、子供が「行きたくない」と言うケースも少なくありません。
子どもが困っていないか、しっかり様子を見ておく必要があるでしょう。
習い事で過ごす放課後
放課後の過ごし方として、習い事をしている子どもも多いですよね。
特に人気のある習い事と言えば…
・スイミング
・英語、英会話
・体操
・サッカー
・そろばん
・ピアノ
など、たくさんありますが、放課後の習い事が子どもに与えるメリット・デメリットも見てみましょう。
放課後を習い事で過ごすメリット
・学校以外の世界が広がる
・専門的な知識やスキルが身につく
・特技が増える
習い事をすると、学校や学年が違う子どもとの関りや、学校ではできない体験をする機会が増えて、新しい世界が広がります。
また、ピアノや、サッカー、スイミングなど、専門的なジャンルで指導が受けられるため、特技が増えて、自信が付き、自己肯定感も上がります。
放課後を習い事で過ごすデメリット
・友達と遊ぶ時間が減る
・詰め込み過ぎると子どもの負担になることもある
・費用がかかる
習い事をするデメリットとしては、費用がかかることも大きいですが、送迎が必要な場合は、仕事や家庭の都合で難しいこともありますよね。
また、習い事の時間が多すぎて「友達と遊べない」「自由な時間がない」と子どもが負担に感じてしまうこともあります。
自由に過ごす放課後
小学生になると、学校が終われば、子ども同士で遊ぶ約束をして帰ってきたり、自宅で好きなことをするなど、自由に時間を使う子供も増えます。
親としては「遊んでばかりで大丈夫?」「友達はみんな習い事をしているのに何もしなくて大丈夫?」と心配になることもありますよね。
放課後の時間を自由に過ごすメリット・デメリットも見ていきましょう。
放課後を自由に過ごすメリット
・自分で考える力が身につく
・友達との関りが深まる
・子どもの時に大切な時間を過ごせる
子どもが一人で過ごす時にも、友達と過ごす時にも、自分で考えて行動する機会が増えます。
「門限までに家に帰るには、10分前に出発しなければいけない」「友達と〇時に約束したから、今宿題を終わらせよう」など、生活するために必要な力を養えます。
また、学校以外で友達と関わる時間も、コミュニケーション能力を高めるきっかけになるなど、子供の時に大切な経験をする時間が過ごせます。
放課後を自由に過ごすデメリット
・親が自宅にいないことでの不安
・トラブルが起こる可能性も
・学ぶ機会が少なくなる
親が仕事などで自宅にいない場合、子どもが一人で自宅で過ごす時間にも、外に遊びに出かける時間にも、心配することは多くなります。
反対に、一人で家にいるのが不安な子どももいます。
また、子どもが自由に行動する時間は、親や教師の目が行き届かない分、思いがけないトラブルが起こることもあります。
放課後の過ごし方の注意点
「学童に入れなかった」「自宅で過ごしてほしいのに友達と遊びに出かけてしまう」など、子どもの放課後の過ごし方は、保護者の思い通りにいかないこともあります。
親が不安や心配を抱えながら、子どもの成長を見守らなければいけない部分が多くなりますよね。
その中で、保護者が注意しておくべきことを確認しておきましょう。
放課後の過ごし方の注意点
・子どもとの会話を大切にする
・学校での様子も気にかける
・しっかりとルールを決める
小学校に上がると、学童、習い事、自由に過ごす時間など、どんな過ごし方でも、親が知らない子どもの世界が広がっていきます。
普段から子どもとの会話を大切にして、自宅だけでなく、学校やその他の場所での様子も気にかけておきましょう。
さらに、門限やお金の使い方など、トラブルになりそうなことは、しっかりとしたルール作りで防ぐようにしておきたいですね。