ブロードウェイ

ミュージカルオーディションの内容は?合格のためのポイント

ミュージカルとは?

ミュージカルと言えば「歌って踊る演劇」というイメージですが、実際に「musical」という英語を翻訳すると「音楽的」「音楽的才能」「音楽好き」という意味になります。
最近では、テレビの音楽番組などで、ミュージカルをピックアップする機会も増えているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、基本的にはミュージカルは舞台、演劇場で行われるので、興味を持った人ではないと目にする機会は少ないですよね。

演劇の舞台でも、歌って踊るパフォーマンスが含まれている作品もありますが、ミュージカルの特徴は、劇中の歌・ダンス・演技が一体となっているパフォーマンスが特徴です。
テーマパークでも、ミュージカルが取り入れられているアトラクションが定番となっていますが、多くの人に夢と感動を与える素晴らしいパフォーマンスですよね。
通常行われているミュージカルの公演は、2幕構成で、2~3時間に及ぶ作品が中心です。

ミュージカルと言えば、アメリカの「ブロードウェイ」や、イギリスの「ウエスト・エンド」が本場として有名ですが、日本でも劇団四季や宝塚歌劇団などの劇団や、制作会社がプロデュースする公演が人気です。
そこで活躍するミュージカル俳優の中には、テレビドラマや映画に出演するなど、知名度の高い人も多いです。
実際にミュージカルで舞台に立つ俳優の、演技力や歌唱力は圧巻です。
そんな姿を見て「ミュージカル俳優になりたい」と憧れる人も多いでしょう。
そこで、ミュージカル俳優になるためのオーディションについて、詳しく紹介していきます。

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ミュージカルオーディションを受ける方法

ミュージカル俳優になるためには、劇団や養成所に入る、または芸能プロダクションに入る方法が一般的です。
また、演劇学科、ミュージカル学科がある大学や専門学校を卒業して、劇団・芸能プロダクションに所属する人も多いです。
しかし、独学で歌やダンスを学んで、ミュージカル俳優になった人もいるので、学校に通うのが難しい場合は、出来ることから始めてみましょう。

ミュージカルのオーディションを受ける方法は、芸能プロダクションや劇団の「ミュージカル俳優募集」の情報を探すことから始めましょう。
特に「レミゼラブル」のような商業ミュージカルと呼ばれる、規模の大きいミュージカルの場合、出演者のオーディションは一般募集されることが少なく、芸能プロダクションに所属しておかなければ、オーディションを受けられません。
ミュージカル俳優のオーディション情報は、ネットでもたくさん見つけることができますが、新型コロナウィルスの影響で、定期的に行っているオーディションが中止されていることもあるので、チェックは欠かせません。

「宝塚歌劇団」に入るための「宝塚音楽学校」の合格倍発表の様子が毎年話題となりますよね。
毎年倍率が20倍を超えるほどの人気ですが、他にも劇団四季など、人気の高い劇団では、所属するためのオーディションに合格するのは、狭き門だと考えておきましょう。

ミュージカルオーディションの内容とは?

ミュージカルオーディションは、その他の芸能関係のオーディションと同じように、書類審査からスタートします。
挑戦してみたいミュージカルオーディションがあれば、履歴書と写真を準備します。
市販の履歴書でもOKとしているオーディションもありますが、指定の応募用紙が必要とされている場合もあるので、せっかくの応募が無効にならないように、正しい方法で注意して書きましょう。
また、歌声が分かるデモテープが必要な場合もあります。

二次審査は、実技審査となりますが、審査内容はそれぞれのオーディションで違いはあるものの、歌、ダンス、演技、表現力などが主な審査基準となります。
劇団の場合、実際にその劇団の公演で使われている、楽曲など課題曲が指定されているパターンも多いです。
特に指定がない場合は、歌もダンスも自分の良さをアピールできるパフォーマンスを選びましょう。
また、ダンス審査では、当日にフリーで踊る課題を出されたり、歌唱審査でも当日に配られた楽譜を見て歌う審査も珍しくありません。
こういったことを求められた時に、落ち着いて審査を受けるためには、日頃からレッスンを積み重ねて、自信をつけておく必要があるでしょう。

実技審査が終了すれば、そのまま合否の結果が出る場合もありますが「コールバック」と言って、オーディションの有力候補者が再度呼ばれ、もう一度審査が行われることもあります。

ミュージカルオーディション合格のためのポイント

ミュージカルオーディションに合格するには、もちろん歌・ダンス・演技のスキルの高さがポイントであることは間違いありません。
しかし、審査員としては、その人が持つ将来性や熱意にも注目しています。
歌・ダンス・実技で、苦手な分野があるかもしれませんが、得意な分野でしっかりアピールをして、苦手な分野では、一生懸命な姿や熱意をアピールしましょう。

また、ミュージカルは共演者やスタッフなど多くの関係者と一緒に作り上げる作品です。
そのため、コミュニケーション能力や人柄も評価の対象になると考え、時間厳守や挨拶など基本的なルールは必ず守りましょう
ミュージカル俳優と言えば「歌・ダンス・演技」と、全てをこなさなければいけないので、ハードルが高く感じてしまいますよね。
人それぞれ、得意・不得意があるので、オーディションを受けることには不安も大ききなるでしょう。
しかし、気になるオーディションがあれば、挑戦してみることが夢を叶える第一歩です。
オーディションによっては、年齢制限が設けられていたり、一度しか行われないミュージカルもあります。
そう考えると、挑戦できるチャンスは逃したくないですよね。

ミュージカル俳優のオーディション秘話

山崎育三郎さんや城田優さんなど、テレビでも活躍しているミュージカル俳優もたくさんいますが、どのような経緯でミュージカル俳優になったのか、気になりますよね。
日本で活躍するミュージカル俳優のオーディションエピソードを紹介します。

岡幸二郎

高校生の時にミュージカルを観て、ミュージカル俳優を目指した岡幸二郎さん。
大学時代に劇団四季のオーディションを受けた時には、ダンスは未経験で、オーディションのために練習したイタリア歌曲1曲だけで、実技審査に挑んだそうです。
オーディション審査で劇団四季の主催者・浅利慶太さんから、あまり良い評価がもらえなかったと感じていた岡さんでしたが、結果は見事に合格。
実は、このオーディションで岡さんを審査した浅利さんは「ウエストサイド物語」の主人公・トニーを演じさせたいと考えていたそうです。

山崎育三郎

子役でデビューした後、大学在学中にミュージカル「レミゼラブル」のオーディションにてマリウス役に抜擢された山崎育三郎さん。
自身でも「レ・ミゼラブルオタク」と言うほどのファンで、オーディション審査では1曲だけの予定が、自ら「何も見なくても全部歌えるから聞いてほしい」と懇願し、その熱意が伝わり見事に合格したそうです。

井上芳雄

小学生の時に観た劇団四季のミュージカルに感銘を受け、ミュージカル俳優を志した井上芳雄さん。
大学在学中にオーディションに誘われましたが、ミュージカルの作品名を伏せられたオーディションだったそうです。
しかし、ミュージカル俳優をずっと目指してきた井上芳雄さんは、課題曲で「エリザベート」のオーディションであろうと察します。
自分の年齢的に「エリザベート」で演じられそうな皇太子・ルドルフのソロ曲も練習してオーディションに挑みます。
すると、井上芳雄さんの予想は的中し、他の参加者がたった1時間しかない練習時間で焦る中、課題曲を完璧に歌うことができ、オーディションに合格しました。

「ミュージカル俳優になりたい」「この役を演じたい」と熱意のこもったエピソードが多いですよね。
ミュージカルオーディションでは、熱意やその熱意を活かせる表現力が、とても大切になります。

ミュージカルの種類って?オーディションのコツも紹介

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