子供の習い事って意味あるの?
習い事をさせるべきか、させないべきか、子供が成長していく中での悩みの1つではないでしょうか。
習い事は、年齢が上がるにつれて「何も習っていない子供」は少なくなってきますよね。
周りの友達が習い事を始めると…
「うちの子も何か習い始めた方がいいのかな?」
「習い事をしていないとデメリットがあるの?」
「習い事をしないと将来に影響するの?」
と、不安や心配もありますよね。
反対に、子供のためになるのなら習い事はさせたいけど「本当に習い事って意味があるの?」と疑問を持つパパやママも多いのではないでしょうか。
子供に習い事をさせなければ、どんなデメリットがあるのか、習い事をさせる意味はあるのか、詳しく解説していきます。
子供に習い事をさせないデメリット
はじめに、子供に習い事をさせないと、どんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
【習い事をさせないデメリット】
①学校以外の世界が広がりにくい
習い事をすると、同じ学校に通う子供だけでなく、他の学校の子供、他の学年の子供と接する機会が増えます。
習い事は、学校で先生や友達とコミュニケーションを取るのとはまた違う世界が広がる場所にもなります。
たくさんの人との出会いや関わりは、子供にとって刺激になるので、習い事で新しい友達や、指導者に出会うことで広がる世界があります。
②専門的な指導が受けられない
幼稚園や保育園、小学校などは、基本的に生徒みんなが平等に指導を受けて学ぶ場所です。
決められた教科で、決められた学習をしますが、習い事は専門的な分野に対しての指導を受けることができます。
例えば、ピアノでもそろばんでも、専門的な分野の指導者からスキルアップするための指導を受けるので、上達しやすいですよね。
習い事をしない場合は、専門的な指導が受けられないことがデメリットとなります。
③経験する機会が少ない
習い事は、ピアノ教室ではピアノの弾き方を習うのがメインではあるものの、それ以外でも「発表会に出る」「他の人の演奏を聞く」など、色々な経験をする機会が増えます。
他にも、クリスマス会やハロウィンパーティーなど、楽しいイベントを企画する習い事も多いです。
子供は、様々な経験をすることで、刺激を受けながら成長していきます。
習い事をしていなければできない経験もたくさんあります。
④親の負担が増えることもある
例えば、学習塾に通っていれば、勉強で子供の苦手な所に気づいて教えてもらうことができます。
しかし、学習塾に通っていなければ、学校での学習で分からないところや、つまづいている部分を親が見守りながらサポートする必要があります。
他にも「逆上がりが出来ない」「音楽の授業で楽譜が読めない」など、習い事をしない場合は、子供が困ったり悩んでいないか、親がよく見ておかなければいけません。
習い事をしない場合は、親が教えたりサポートする機会は増えます。
子供に習い事をさせないメリット
次に、習い事をさせないことでメリットはあるのかも気になるところですよね。
【習い事をさせないメリット】
①遊びの時間がたっぷり確保できる
子供の頃は、友達と遊ぶ時間で、コミュニケーションや社会性を学ぶことも多いです。
友達と放課後に約束して、公園で遊んだり、みんなで楽しい時間を共有する時間はとても大切です。
また、家族で過ごす時間も子供が成長するにつれて少なくなっていきます。
子供の頃に習い事で多忙になると、家族で過ごす時間も減ってしまうので、習い事をせずに友達や家族との時間を大切にすることも大切ですね。
②費用がかからない
習い事は、入会金や月謝などの費用がかかります。
さらに、習い事の数が増えればかなり高額になります。
また、レッスンに必要な教材、練習着などの購入と、発表会等にかかる費用など、何かと出費が増えるのも習い事をするデメリットです。
③送迎などの負担がない
子供の習い事は、親の送迎が必要な場合も多いですよね。
特に小学校低学年までの子供の場合、送迎だけでなく付き添いや見守りが必要な習い事もあります。
最近は共働きの家庭が多く、子供の習い事の送迎をするのが負担に感じる家庭も多いでしょう。
休日にも試合や発表会がある習い事も多いので、習い事をさせない家庭では時間的にも親の負担も少なくなります。
④子供が余裕を持って生活できる
最近は、低年齢の時から複数の習い事をしている子供も多いですが、習い事が忙しくなると、友達と遊ぶ時間が少なくなるだけでなく、学校の宿題や習い事の練習など、やらなければいけないことが増えすぎて、時間の余裕がなくなってしまいます。
習い事をしていなければ、時間にも余裕ができて、子供の精神的にもゆとりがもてます。
習い事をしないことで起こる将来への影響
習い事をさせる必要はないと考えているけど「習い事をしていない子供は、将来何か困るのかな?」という不安もありますよね。
もちろん習い事で学べることや得ることはたくさんありますが、習い事をしていないことで必ず将来に悪影響があるとは限りません。
例えば…
・ピアノを習ったことをきっかけに、音楽大学に進学したりピアニストになった
・サッカーを習って、そのままスポーツ推薦で進学をしたりプロになった
・学習塾に通っていたので、常に学校の成績は上位をキープいていた
など、習い事が進学や就職にまで大きく影響する人もいます。
しかし、実際には…
・ピアノを習っていたけど、大人になった今は弾ける曲がほとんど無い
・小さい頃から学習塾に通っていたけど、成績は良くなかった
・体操を習っていたけど、あまり運動神経がよくならなかった
など、習い事によるスキルアップが実感できないケースも多いですよね。
しかし、習い事でのスキルアップは感じられなくても、経験したことで身についていることはあります。
水泳を習っていて、泳ぎは思うように上手くならなかったけど、体が強くなったり、バランスの良い筋力が付くなど、違う部分で効果を感じられることもあります。
これも、習い事をしたことで実感できるメリットとなりますよね。
反対に、習い事をしていなければ、していないことによるメリットもあります。
家族と過ごす時間が長くなることによって、親子関係のきずなが深まったり、友達とたくさん遊ぶことでコミュニケーション能力を身に付けることもできます。
習い事をしている子供と、していない子供では、どちらの方が将来にデメリットがあるということではありません。
大切なのは、子供の気持ちを重視することです。
子供がやりたいこと、進みたい道に進むためには、何が必要かを考えて選択するといいでしょう。
子供におすすめの習い事
子供に習い事をさせない理由は、家庭によって違いますよね。
・必要がないと思うからさせない
・経済的な理由でさせない
・送迎が出来ないからさせない
・子供がやりたがらないからさせない
などの理由が多いですが、本当は習わせたいけれど習わせられない場合、解決策がないか探してみましょう。
例えば、送迎が難しい場合は、通信教育やオンラインでレッスンが受けられる習い事もたくさんあります。
さらに、経済的理由で習い事をさせるのが難しい場合、地域のボランティアなどで様々なレッスンが受けられる取り組みもあります。
最近は、YouTubeなどの動画で、レッスンが受けられるジャンルの習い事も増えています。
子供が「習い事をしたい」と言ったら、諦めずに様々な方法を探してみるのがおすすめです。
習い事をさせるかさせないか、子供の意思を確認するためにも、家族でよく話し合えるといいですね。