子役に向いている男の子とは

テレビで活躍している子役を見ると「うちの子にもやらせてみたい」と考えるパパやママもいるでしょう。
しかし、テレビなどで活躍する子役の堂々とした姿を見て「こんなにハキハキ喋れるなんてすごい」「うちの子は緊張して何もできなくなりそう」などと比べてしまうこともあるのではないでしょうか。
特に男の子は人見知りが激しいタイプや、緊張するといつもの調子で会話ができなくなる子供も多いですよね。
親が子供を子役タレントにしようと考えるきっかけに多いのは「引っ込み思案な性格を直してあげたい」「顔がかわいいと思うから」「子供が人前に出るのが好きそうだったから」など様々です。
きっかけは何であっても、小さな子供はたくさんの才能を秘めているので、どんな子供にも人気子役になれる可能性はあります。

つまり、人見知りが激しく普段は恥ずかしがりやの子供でも、芝居や歌などで自分を表現する楽しさを覚え才能が開花することもありますし、反対に目立つことが好きな子供であれば自然と楽しんで子役の仕事をすることができる場合も多いでしょう。
しかし、そんな中でも特に子役に向いているタイプは「物怖じしない性格」「周りの視線を気にしない」、つまり、どんな場所でも自分らしさを出せる子供です。

芸能界の仕事は、関係者やスタッフなど多くの大人と接する環境で進められます。
子役の仕事は、共演者との関りはもちろん、監督やスタッフなどから演技についての指示があれば対応する必要がありますし、分からないことがあれば自分から質問する必要もあります。
良い作品を作るためには、大人とコミュニケーションを取らなければいけない場面がたくさんあるので、明るく人との関りを楽しめる子供は子役に向いています。
特に男の子は、深く考えずに楽しく子役の仕事をスタートさせることができる傾向にありますが、長く続けることによって飽きてしまったりゲームやスポーツなど違う方向に興味が向いてしまう場合もあります。
まだ小さな子供であっても、エンターテイメントの世界で活躍するプロになるので「人を喜ばせるのが好き」「自分の活躍でたくさんの人を魅了したい」という意識がある子供は子役に向いています。

子役に求められること

子役は子供であってもプロとして仕事をすることが求められます。
基本的なことで言えば遅刻をしない、セリフをしっかり覚える、体調管理などの自己管理も子供だからといって、できなくても多めに見てもらえるということはありません。
子役として活躍するためには、常にプロとしての自覚や責任感を求められます。
特に小学校低学年くらいまでの子供であれば、親の協力も必要になります。
まだ時間の管理や、現場までの移動も自分の力だけではできないことが多く、子役が活躍するためには大人が協力しなければならない場面はたくさんあります。

また、子役として活躍するためには、発声や滑舌などの基礎を身に付けておくことも必要です。
ドラマや映画で演技をする仕事はもちろん、バラエティ番組などの仕事でも相手に聞き取りやすい話し方ができなければ成り立ちません。
子役を起用する側からすれば、発声練習や演技指導などをしっかり受けている子供の方が安心して仕事を依頼することができるので、オーディションにも合格しやすくなります。

また、子役の仕事では親と離れる場面が多いので、パパやママと離れても平気な子供はどんな仕事でもスムーズに進むので、向いていると言えるでしょう。
男の子の場合、普段はすごく元気でもパパやママと離れると、泣いてしまったり不安になっていつも通りに話せなくなってしまう子供も多いです。
パパやママが近くにいなくても、リラックスして仕事ができることは、子役に求められる条件の一つです。

子役デビューする方法

子役としてデビューする方法は、オーディションやスカウト、養成所に入る方法などが一般的です。
子役になるために自ら行動するとすれば、オーディションを受けるか、養成所に入ることからスタートするのが一般的です。

子役未経験者でも応募できる、商品のパッケージのモデルや、子供向け商品のCM出演などのオーディションの募集をしていることもありますが、子役として活躍していくなら子役タレントが所属するプロダクションに所属している子供がほとんどです。
CM出演などのオーディションに合格したことをきっかけに、プロダクションに所属するパターンもありますが、子役のプロダクションに所属するためには、プロダクションが主催するオーディションに応募することから始めるパターンが多いです。

プロダクションのオーディションでは、履歴書と写真による書類選考後に、質疑応答や特技披露などが行われる面接やオーディションの審査が行われます。
審査するプロダクションのスタッフは、オーディションに参加する子供の大人との接し方や表情、遊びと仕事の切り替えができるかなどを中心に将来性を含めて審査しています。
また、オーディション審査中でも、物おじしない堂々とした態度でいられる子供は、芸能界に向いていると判断されるポイントとなります。
また、子供が子役になることに、保護者が協力的であるかを重視するプロダクションもあります。

天才子役と呼ばれる男の子

たくさんいる子役タレントの中でも、特に注目度が高く才能を高く評価されている男の子について紹介します。
現在活躍していて、天才子役と呼ばれる人気子役について見ていきましょう。

寺田心
「明日、ママがいない」「トクサツガガガ」などの話題ドラマや「東京ガス」「ブックオフ」などのCMにも多数出演する寺田心君は、3歳から芸能活動を始めました。
子供らしく可愛らしい声や表情が魅力的な反面、挨拶などの礼儀を大切にするしっかり者の一面や自分の魅力を表現するコメント力など、タレントとして優れた才能を持っています。
幼い時から、自分が何を求められているのかをよく理解しており、まさに子役として天才的な才能を持っているタイプですね。

横山歩
NHK連続テレビ小説「花子とアン」や「スーパーサラリーマン佐江内氏」などに出演し、横山歩君の武器である演技力で天才子役の仲間入りを果たしました。
幼い頃から細かい役の演じ分けができるなど、持ち前の器用さで着実に子役タレントとして成長していますね。

子役出身の俳優

テレビや映画などで活躍している人の中にも、子役出身の芸能人はたくさんいます。
俳優として活躍している人を中心に、過去の子役ブームの時代に活躍していた人が大人になってからもバラエティ番組や舞台俳優など幅広い分野で子役からの経験を活かしている人が多い印象です。

子役出身の男性芸能人
・三浦春馬
・濱田岳
・高橋一生
・浅利陽介
・ウエンツ瑛士
・伊藤淳史
・神木隆之介
・山本耕史
・加藤諒
・本郷奏多
・中川大志

他にも子役出身の男性芸能人はたくさんいますが、男性芸能人は子役から芸能界で活躍して、大人になっても芸能界での仕事を続けている人が多いですよね。
また、子役の時代から可愛さだけでなく、演技力が高い人や仕事での対応能力が高い人は、長く活躍している印象です。
男の子は、子役として才能が開花すれば、自信にもつながり本人の成長にも大きく変化が現れそうですね。