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声優オーディションの前にやっておくべき練習とは

声優オーディションの種類

日本のアニメやゲームが世界中から愛される中、声優という職業への注目度は上昇する一方ですよね。
「声の仕事」ではあるものの、最近では声優が俳優・女優としてドラマに出演したり、バラエティ番組のゲストとして出演するなど、タレントとして、見かける機会も増えました。
声優人気が高まるにつれて、声優オーディションも活発に行われるようになりましたが、声優を目指す人は、全国に300万人以上いると言われる中でのオーディションは、競争率が高いことが想像できますよね。
これから声優を目指し、声優のオーディションを受ける人は、合格できるように、オーディションへの知識を深めておきましょう。
はじめに、声優オーディションの種類から紹介していきます。
声優オーディションの種類は大きく分けて2種類あります。

1つ目は、声優事務所に所属するためのオーディションです。
声優として活動する方法には、事務所に所属する方法と、フリーで活動する方法があります。
フリーで活躍するには、経験や人脈がなくてはなかなか仕事に繋がらないので、新人には現実的ではありません。
声優事務所に所属して、事務所を通してオーディションを受けながら、声優として経験を積んでいくのが、スムーズでしょう。

2つ目は、アニメやゲームに出演するキャラクターの役など、何らかの作品に声優として出演するためのオーディションです。
人気声優になれば、オーディションではなく、直接オファーという形で仕事が決まることもありますが、ほとんどの場合、アニメキャラクターなどの役の声優は、オーディションで選ばれます。

どちらも声優の仕事をするためのオーディションで、オーディション内容も重なるものもありますが、事務所に所属するためのオーディションと、作品のオーディションでは、審査されるポイントは違っています。
それぞれのオーディション前に練習しておくべきことを紹介していきます。

声優事務所のオーディションに必要な練習

声優事務所のオーディションの場合、選ばれるのは「これから事務所に所属する声優」であり、審査する側は「これから声優をマネジメントする事務所関係者」です。
このオーディションに合格しても、特定の仕事が決まるわけではありません。
審査員が、オーディション参加者に期待するのは、将来性や今後の活躍が期待できる素質です。
実際には、どのような人が求められているのでしょうか。

声優事務所のオーディションで好印象になるポイント

・個性的な声質
・演技の幅が広い
・将来性がある
・向上心がある
・責任感が強い
・事務所に対して好意的である
・一般常識がある
・長く活躍する意思がある

事務所に所属するとなると、一時期だけの関係性でなく、長期間信頼関係を築くことになります。
また、事務所が力を入れて売り出したにもかかわらず、すぐに辞めてしまったり、移籍されては事務所にメリットがありません。
「この事務所で長く活躍したい」という意思がある人が好まれるでしょう。
また、審査員にとって「人気が出そうな予感」が感じられる人は、採用されます。
他の人とは違う個性を出すために、自分の声を活かす練習や、幅広い演技ができるように、様々なキャラクターの声や、セリフの言い方を練習しておきましょう。
発声・滑舌など基礎的なことができているかも重要な審査ポイントです。

作品に出演するためのオーディションに必要な練習

作品に出演するためのオーディションは、人気キャラクターや話題作の場合、たくさんの人が応募するため、倍率も高くなります。
実力も実績もある人たちが集まる中、選ばれる人にはどのような「違い」があるのでしょうか。
作品に出演するための声優オーディションに、合格しやすい人の特徴を知っておきましょう。

声優オーディションで合格する人の特徴

・話す速度が安定している
・イントネーションが正しい
・演技力がある
・自分らしさを持っている
・前向きな姿勢
・役に合う声

作品に声優として出演するためのオーディションでは、合格すればプロの声優として仕事ができる即戦力が求められます。
滑舌、発声などの基本はもちろん、イントネーションが正しくなければ、修正する時間も増え、製作時間にも影響してしまいます。
また、新人声優の場合、熱意を込めすぎて、大げさな演技になってしまうことも多いです。
演技力を意識しすぎて、オーバーリアクションにならないように気をつけましょう。
また、専門学校や養成所で習った通りの演技では、個性がなくなります。
声や演技などで自分の個性を出す練習がとても大切です。

声優オーディションの前にやっておくべきこととは?

声優のオーディションを受ける前には、発声・滑舌などの基礎練習や、演技力など、声優の基本となることをしっかり練習しておく必要があります。
しかし、他の人と差をつけるためにも、オーディションの前にやっておくべきことは他にもあります。
声優オーディションに合格するために、やっておくべきことを紹介します。

ボイスサンプルを見直す

オーディション審査に進むためには、書類選考に勝ち残ることが第一歩です。
もちろん、魅力的な写真と、伝わりやすいプロフィール、熱意のこもった志望動機は書類選考通過に必要なポイントです。
そして、声優の書類選考で、最も重要ともいえるのが「ボイスサンプル」です。
ボイスサンプルの声が魅力的であれば、審査員の印象に残るので、オーディションの時に注目してもらえる可能性も高くなります。
オーディションと違って、何度でも撮りなおしができるボイスサンプルは、納得がいくまで作り直しましょう。

前向きな態度と明るい表情

声優事務所のオーディションでも、作品のオーディションでも、審査員にとって、これから一緒に仕事をする人を選ぶには「人柄」は欠かせないポイントです。
特にネガティブな発言は控え、明るい表情を心がけましょう。
声優と言えば、声や演技力に注目されますが、オーディションでは表情や態度も重要なので、話す時の明るい表情も、意識して練習しておきましょう。
また、猫背であったり、下ばかり向いていると、自信がない印象を与えます。
日頃から、立ち姿も、オーディションを意識して練習しておくといいでしょう。

オーディション・面接のシミュレーション

オーディションでの自己PRや、実技審査のセリフ練習などを熱心に行う人は多いかと思いますが、質疑応答のシミュレーションも練習しておきましょう。
緊張していると、審査員からの質問に対して、ネガティブな返事や、あいまいな返事をしてしまうこともあります。
質問されそうな内容を想定して、好印象となる答えを考え、繰り返し練習しておきましょう。
シミュレーションをしておけば、当日の緊張感も軽減されます。

声優オーディションの注意点とは?

オーディションを受ける時の注意点は「早めの準備」をしておくことです。
書類選考の書類を送る時にも、締め切りに余裕があるからと先延ばしにせず、早めに写真やボイスサンプルの準備を済ませておきましょう。
また、オーディション当日も、時間厳守が鉄則です。
スケジュールに余裕を持ち、行動しましょう。

着ていく服や荷物は前日に準備して、直前に焦ることがないようにしたいですね。
声優のオーディションであっても、声だけでなく身なりの清潔感は大切です。
だらしない印象にならないように、清潔感のある服装、髪型で参加すれば、気持ちも前向きになり、審査でも明るい表情を見せることができるのではないでしょうか。

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