エキストラの撮影

エキストラってどんな役割?コロナ禍の今・エキストラになる方法は?

2021.02.25 / エンタメ, 俳優

エキストラとは?

テレビで活躍している芸能人が「昔、エキストラのバイトをしていた」というエピソードを話すことはよくありますよね。
エキストラの仕事に興味はあるけれど、どんな仕事なのか、詳しい内容はよく分からないと思っている人も多いのではないでしょうか。

ドラマなどで「後ろを通り過ぎる通行人の役」「映画館の観客」など、シーンに合わせて必要な出演者をエキストラが演じます。
例えば、ドラマで主人公が街中を歩くシーンで、カメラマンがメインで映すのは主人公ですが、街中なのに周りに誰も人がいないのは不自然ですよね。
しかし、本当の通行人を映してしまえば、肖像権の侵害にあたる恐れもあるので、ドラマに映る通行人はもちろん、カフェのお客さん、学校の生徒などの出演者には、エキストラの協力が必要となります。

カメラにたくさん映る役や、セリフがある役というわけではありませんが、作品を作る参加者の一人として、そのシーンに合わせた演技をするのがエキストラです。

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エキストラの仕事内容とは?

エキストラの仕事は、テレビドラマの通行人であっても、自分のタイミングで普段通りに歩くだけではありません。
メインとなる俳優・女優の邪魔にならないように、スタッフに指示された通りに歩きます。
他にも、スポーツ観戦をする観客のエキストラであれば、試合を観戦しながら盛り上がったり、応援するように指示される場合もあります。

また、エキストラはセリフや派手なリアクションはしなくても、自然な演技が求められます。
例えば、主人公が立ち止まって会話をしている横を通り過ぎる時に、有名な俳優・女優を見たくなりますが、自然な演技で通り過ぎなければいけません。
もちろん、映りたいからと言って、勝手にカメラに近づいていくのもNGです。

もう一つ大切なのは、テレビや映画、その他のバラエティ番組などでも、作品の情報を公開するタイミングが決まっています。
撮影をしている時点では、まだ世の中に公開されていない撮影の場合もあります。
SNSなどで、エキストラの仕事をしたことや、撮影の内容を漏らすことが無いように配慮が必要です。

撮影では、主に役を演じる俳優・女優の会話ややり取りをメインに進められます。
その周りにいるエキストラは、音を出さないのが基本です。
会話をしながら歩いているエキストラも、実際には声を出さずに会話をする演技をしている場合が多いです。

他にも、事件が起こった現場のシーンで、集まって来る人のエキストラの場合、笑ってしまったり無表情では、せっかくのドラマの雰囲気を邪魔してしまいます。
「何があったの?」と驚いたような表情をするなど、表情やしぐさで自然な演技をするように求められる場合もあります。

エキストラの勤務時間やお給料は?

エキストラの仕事は、ボランティアと考えるのが一般的です。
交通費や謝礼のみ支払われる場合もありますが、交通費等も自分で負担する完全なボランティアタイプのエキストラもあるので、納得できる条件であるかを、事前に確認してから応募しましょう。

しかし、アルバイトとしてエキストラを募集している場合もあり、この場合は時給ではなく日給として数千円程の給料が支払われます。
しかし、現地までの交通費は支払われない場合も多く、給料が支払われても実際は赤字になることもあります。
現在活躍しているエキストラも、アルバイトとしてではなく、ボランティアや、撮影に参加できる思い出作りという感覚で仕事をしている人が多いです。
また、役者を目指す人が撮影現場を見学する目的や、演技の練習のためにエキストラをしていることもあります。

エキストラの仕事の勤務時間は、様々です。
撮影が行われる時間に合わせて勤務時間も決まるので、早朝や深夜の場合もあります。
また、撮影は決められた時間にスムーズに進むとは限りません。
急な天候の変化や、出演する芸能人のスケジュールの遅れが理由で、撮影が遅れることは珍しくありません。
スムーズに進めば短時間で終わりますが、状況によって撮影時間は短くても、長時間拘束される撮影もあると考えておきましょう。

エキストラは基本的に、衣装やメイクは自前の物を準備する事になります。
事前に指示された服装や髪型で、撮影に行きましょう。
学園ドラマの学生役や刑事ドラマの警察官役など、決まった制服がある場合は準備されていることもあります。
エキストラの募集要項には、募集している人の年齢や性別などが記載されています。
「好きな芸能人が出演する番組のエキストラをやりたい」と考える人は多いと思いますが、募集している人物像に全く当てはまらないのに、偽って応募することは避けましょう。

エキストラに向いている人

エキストラの仕事は、お金を稼ぐ目的のアルバイトには適していません。
一般のアルバイト情報と並んで、エキストラの募集がされていることもありますが、他のアルバイトのように、働いたら働いた分、収入が増える仕事ではありません。
また、拘束時間が長い撮影が多いことも考えると、時間的にも金銭的にも余裕がある人の方が、エキストラに向いていると言えるでしょう。

実際にエキストラの仕事をしている人は、定年退職をして時間に余裕のある人や、テレビの撮影や芝居など、芸能関係の仕事に興味を持つ人が多い傾向にあります。
お金には変えられない経験や思い出を増やしたいと考えている人は、エキストラの仕事が良い経験になるでしょう。

しかし、ボランティア感覚とは言え、自由な仕事だと言うわけではありません。
撮影の集合時間は時間厳守で、服装や髪形なども指示に合わせて守ることが必要とされます。
「エキストラはたくさんいるから、1人くらいは適当にやっても大丈夫」などと考えてしまう人はエキストラの仕事には向いていません。

また、俳優を目指している人や、映画監督、撮影スタッフの職業を目指す人には、実際の撮影現場を間近で見られる良い機会です。
また、好奇心旺盛な人や、ドラマなどテレビ番組が好きな人は、楽しくエキストラの仕事をすることができるのではないでしょうか。

コロナ禍はエキストラに影響している?

新型コロナウィルスは、テレビや映画など映像関係の現場にも大きな影響をもたらしました。
特に、リモート出演などで対応できるバラエティ番組とは違い、ドラマでは撮影を中断せざるを得ない状況も長く続きました。
現在はほとんどの現場で、ドラマや映画の撮影を再会していますが、人と人との密集・密接を極力避けるため、可能な限り少ない人数での撮影を心がけています。
そんな中で、エキストラも人数を減らして対応する現場も多く、募集を中止している現場も少なくありません。

しかし、あらゆる映像番組にとって、エキストラは欠かせない存在です。
特に、ドラマや映画では、エキストラの協力なしでは、成り立たない作品がほとんどでしょう。
マスクなどの感染予防対策をしながらの撮影が難しいなど、課題はたくさんありますが、新しい生活様式が求められる環境でも、エキストラの活躍は続くでしょう。

コロナ禍でエキストラになる方法

アルバイト情報以外にも、ホームページで随時エキストラの募集を行っているテレビ局もたくさんありますが、新型コロナウィルス感染拡大防止を理由に、募集を中止をしている局もあります。

しかし、コロナ禍でもエキストラの派遣を行う制作会社などもあります。
感染予防対策を徹底して、撮影する時間のみマスクを外すなど、コロナ禍ならではの対応でエキストラが参加する撮影は行われています。
ネット上にもエキストラの募集記事はたくさん掲載されているので、興味のある人は検索してみてはいかがでしょうか。

過去にエキストラの経験がある有名人は?エキストラの意外なメリット

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