年齢別のモデルに適した体型とは

モデル体型とは？

一般的にモデル体型と言えば背が高く細くて手足の長いスレンダーな体型と考えるのではないでしょうか。
モデルという仕事は服やアクセサリー、ヘアスタイルなどの商品を美しく見せるのが目的です。つまり、商品によって求められる体型も違いますし、年齢別にも理想的な体系やスタイルは変わってきます。

肥満を体格指数で表すBMI値をモデル体型の基準とするならば、成人の女性の場合BMI値17～19程度が理想だと言われています。しかし、BMIの数値だけではモデルとして理想の体型であるとは言えません。

モデルとしてどんなファッションも美しく着こなすためには、痩せているということが重要なわけではなく身長や3サイズを含む全身のバランスや手足の長さ、姿勢や骨格も関わってきます。また、赤ちゃんモデルから大人のモデルまで理想の体型については年齢によって求められることが違うと考えておきましょう。

年齢別にモデルに適した体型を紹介していきます。

赤ちゃんモデルの理想の体型は？

赤ちゃんモデルは生後2ヶ月位～3歳位までの乳幼児のモデルです。赤ちゃんモデルと言えばオムツのCMや商品パッケージなどのモデル、子育て情報誌などの仕事があります。

赤ちゃんをモデルにしたいと考える親はとても多く、オムツのモデル募集には常に多くの応募が集まります。
赤ちゃんモデルの場合、容姿の他にも撮影が進めやすいように人見知りをしないことも大切ですが、体型について言えば「赤ちゃんらしい」体型が好ましいでしょう。
ふっくらとしていてぷくぷくの手足が赤ちゃんらしくて可愛いらしいのですが、体重としては標準体重の範囲が良いです。

赤ちゃんモデルを目にする機会が多い人は、パパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんなど身近に赤ちゃんがいる人が多いので平均より痩せていたり太っている赤ちゃんよりも標準的な大きさである赤ちゃんモデルの方が商品に対してイメージをしやすくなります。
また、オムツのモデルなど肌を出す撮影の場合は蒙古斑を確認されることもあります。

低学年までのキッズモデルの理想の体型は？

キッズモデルの中でも3歳から小学2年生位までの年齢の時には、体型に関して特に厳しい制限がない場合がほとんどです。
例えば実際の学年の平均よりも身長が低くても、小さいサイズのモデルをすることができるので小柄だと損をするとは考えなくても大丈夫です。

特に就学前の3～5歳位の時は、痩せすぎているよりも健康的な体型の方が似合う服も多いので、スリムであるよりも全身のバランスがよく子供らしい体型が好まれます。

特にファッションブランドのモデルの場合、そのブランドのコンセプトによってぽっちゃりした子供が好まれることもあればスレンダーな子供を求めている場合もあります。
低学年以下のキッズモデルの場合は、成長期で身体にとっても大切な時期です。ダイエットや食事制限で無理に体型を作る必要はありません。
バランスの良い食事をしっかりとりながら、自分の体型を活かしたポージングや表情を身に付ける方がより子供らしく魅力的に見えます。

小学生のキッズモデルの理想の体型は？

小学校3年生～6年生位のキッズモデルになると、徐々に同世代の子供からも見られるモデルとして意識をしなければいけません。
最近では小学生向けのファッション誌も人気で、おしゃれに興味のある子は増加しています。

小学校の高学年になれば人気のキッズファッションブランドの服を着こなすために、ある程度体型も意識しなければいけない年齢になります。
最近では大人のモデルでも痩せすぎた体型よりもスレンダーでありながら健康的な体型が好まれる傾向にあります。
キッズモデルの場合も、手足が長くバランスの良い体型の方が似合うファッションも多くモデルとして採用されやすくなります。
しかし、極端に痩せすぎているのではなく子供らしい健康的な体型が理想的です。

また、小学校高学年位から自分の体型に関するコンプレックスを持つ子供も増えてきます。
他の子と比べて「足が太い」「顔が大きい」など親から見ればそれほど気にすることではなくても本人は過剰に気にしてしまい無理なダイエットをしてしまう場合があります。
無理なダイエットは成長に悪影響を及ぼすだけでなく、肌や髪の毛にもダメージが起きることもあります。
コンプレックスを隠そうとするよりも自分のアピールポイントをより魅力的に見せる努力をしましょう。

ジュニアモデルの理想の体型は？

中学生である12～15歳のジュニアモデルの場合、体型もかなり大人に近づきモデルとして着用する服も大人っぽいものもあれば、学生らしい活発なファッションのものもあります。
幅広いファッションを着こなせる体型であればモデルとしての仕事の幅も広がりますが、まだまだ成長期なので健康的なスタイル維持を目指しましょう。

思春期になり太りやすくなったり、身長も急激に伸びる子もいます。
急な体型の変化に戸惑うことも多いようですが、無理な食事制限などで痩せようとすると多感な時期なので後に摂食障害になるなど精神的なダメージを受ける可能性もあります。
体重が増えてしまったら健康的な食事をしながら、栄養はしっかり摂り運動をして体を引き締めるようにしましょう。

中学生になれば親の身長を超えるほど長身な子もいますが、体系的にはまだモデル体型として完成されている必要はありません。

ティーンモデルの理想の体型は？

16歳～18歳の高校生位の年齢のモデルのことをティーンモデルと言います。
見た目が大人っぽい子であれば10代からOLなどをターゲットとしたファッション誌で活躍することもあります。
同世代である中高生向けのファッション誌で活躍するのであれば若々しくエネルギッシュな雰囲気が求められます。

この時期になれば、顔が小さく手足が長いモデル体型を求められることも増えてきます。
身長も165㎝以上などの制限が設けられるオーディションも多くなるでしょう。
身長制限で断念する人も多いかもしれませんが、読者モデルなど比較的体型に関する制限が少ないモデルからスタートする方法もあります。
体型に関しては、高校生にもなれば自分で情報収集をして「痩せるサプリメント」や「細身エステ」などに興味を持つ時期でもあります。
中には効果がないのに高額な商品や、身体に負担がかかるものもあります。
好奇心旺盛で体型も過剰に気にする年頃なので、体型維持のために危険なことに巻き込まれないように注意しましょう。

19歳以上のモデルの理想の体型は？

ファッション誌やカタログモデル、ショーモデルなど活躍する分野にもよりますが、19歳以上になればモデルとして完成された体型である必要があります。
頭の大きさ、手足の長さのバランス、骨格のバランスの良さなどただ痩せているだけでなく全身のバランスの良さも大切になってきます。

さらに、モデルとして重要なのは理想の体型を維持できることです。
常にスタイルを維持できるように食事、運動、睡眠などを意識して過ごせるプロ意識があることがとても重要です。
オーディションに合わせて体型を絞っても、いざ撮影が続いたら、リバウンドで太ってしまうとモデルとして仕事をしていくのは難しいですよね。
理想の体型を作るよりも維持することを意識しておくことが大切です。