劇団四季とは?
「劇団四季」は、俳優・スタッフを合わせると、総勢1400名もの人が活躍している大規模な劇団です。
これまでの公演での総観客数は、300万人を超えるほどの人気で、国内に専用劇場も持っています。
劇団四季の劇場
・NOMURA野村証券ミュージカルシアターJR東日本四季劇場(東京都)
・清水建設ミュージカルシアターJR東日本四季劇場(東京都)
・自由劇場(東京都)
・大同生命ミュージカルシアター電通四季劇場(東京都)
・有明四季劇場(東京都)
・大阪四季劇場(大阪府)
・名古屋四季劇場(愛知県)
・キャナルシティ劇場(福岡県)
・京都劇場(京都府)
劇団四季では、オリジナルミュージカル以外にも、海外ミュージカル、ファミリーミュージカルなど、幅広いジャンルのステージを、年間で3,000回以上も公演しています。
劇団四季のレッスン
劇団四季は、劇場に足を運ぶ観客に、本格的なエンターテイメントを提供するため、厳しいオーディションを勝ち抜いた俳優達が、実力を磨くために、多様なレッスンを行っています。
オーディションに合格すれば、研究生としてレッスンを受けます。
劇団四季での、俳優のレッスン内容を見ていきましょう。
劇団四季のレッスン内容
・ダンス(ジャズ、タップなど)
・呼吸法
・セリフ、演技
・ヴォーカル 他
劇団四季のレッスンは、毎週月曜日~土曜日に、1限目~4限目までのカリキュラムが組まれています。
午前中は基本的には、ダンスのレッスンを、それぞれのレベルに合わせてクラス別で行っています。
午後からは、セリフやボーカルなど、演目に合わせた個人レッスンや稽古が行われており、全ての受講料は無料となっています。
レッスン設備も整っており、トレーニングジムやマッサージルームも完備しています。
また、俳優がコンディションを保てるように、看護師やトレーナーが常駐するなど、心身ともに健康管理ができるように、サポート体制も整っています。
劇団四季のオーディションについて
劇団四季のオーディションは、1年に1度秋ごろに開催されています。
2022年度の募集はまだ始まっていないので、昨年行われた2021年のオーディション詳細を参考にしてみましょう。
2021年度の募集要項
【応募資格】
・性別、国籍不問
・26歳以下
・毎週月曜日~土曜日のレッスンを受けられる人
・クラシックバレエコースの女性はポワントが履ける人
合格すれば、研究生として1年間、劇団四季のカリキュラムに沿ったレッスンを受けます。
研究生の期間が終われば、卒業試験があり、合格者は劇団のメンバーとなります。
オーディションでの審査内容は?
劇団四季のオーディションは、募集部門を「一般」と「研究生」の2部門設けています。
一般のオーディションの場合、劇団員になるためのオーディションと、各演目による契約のオーディションがあります。
一般のオーディションは、合格すれば、すぐに舞台に立つことになるので、即戦力が求められるため、歌・ダンス・演技の実力やキャリアがなければ難しいでしょう。
では、もう一つの「研究生」部門のオーディション内容を、詳しく紹介します。
オーディションへの応募は、所定の応募用紙が必要です。
応募用紙は、劇団四季のホームページからダウンロードすることができます。
応募用紙のダウンロード
劇団四季オーディションの流れ
・書類選考
↓
・オーディション審査
↓
・合格
劇団四季では、オーディションの詳細は、一般に公開されず、書類選考に合格した人のみに通知されます。
しかし、内容としては、面接の他、実技審査として歌、ダンス、演技の審査が行われます。
オーディションでの課題曲や台詞も、書類選考の合格者のみに渡されますが、通常は劇団四季のミュージカル作品の中から選ばれています。
課題の歌や台詞は、基本的には暗唱して審査に臨みましょう。
劇団四季のオーディションを受ける時には、5つの部門から得意なコースを選んで審査を受けます。
オーディションの部門
・ヴォーカルクラッシック
・ヴォーカルポピュラー
・演技
・ジャズダンス
・クラシックバレエ
どの部門でオーディションを受けても、歌、ダンス、演技の審査は行われます。
劇団四季のオーディションでは、全ての審査で費用がかかることはありません。
劇団四季のオーディションに合格するために
劇団四季のオーディションは、人気が高く倍率が高いことでも知られています。
過去の劇団四季オーディション倍率(研究生)
・2016年 応募総数1,250名/書類通過者250名・・・30倍
・2017年 応募総数1,500名/書類通過者300名・・・35倍
・2018年 不明
・2019年 応募総数 800名/書類通過者200名・・・20倍
・2020年 中止
※合格者の人数は公表されていませんが、毎年40名前後となっています。
新型コロナウイルスの流行により、オーディションが中止になる年もありましたが、毎年1,000人前後の応募者がおり、書類選考を通過するだけでも難関です。
劇団四季では、作品のクオリティを最重要視しているため、俳優には知名度を求めず、厳格な実力主義を貫いています。
歌、ダンス、演技の実力はもちろん、良質の舞台を作るために、努力し続ける熱心な気持ちも必要になるでしょう。
また、俳優として、求められる実力を発揮するためには、必要な技術を身に付けるレッスンを受けておくべきです。
【劇団四季のオーディションに必要なレッスンが受けられるスクール】
ダンスオブハーツ
劇団四季や、その他のミュージカル俳優を目指す人のためのスクールです。
「ミュージカルプロコース」は、プロのミュージカル俳優を目指すために必要な、基礎やテクニック、心身までをトータルで育成するコースです。
これまでに、劇団四季のオーディション合格者を多数輩出した実績もあります。
ダンスオブハーツ
【月謝】
・一般コース ¥6,000~(詳しくはホームページにて)
【場所】
・兵庫県芦屋市
M&S DANCE STUDIO
プロダクションが運営するダンススクールなので、優秀な講師陣が充実しており、劇団四季出身の講師によるレッスンを受けることができます。
ミュージカルやショーに特化したレッスンが受けられるので、プロを目指す人も多く通っているスタジオです。
劇団四季はもちろん、大手テーマパークなどの合格者も多数輩出しています。
M&S DANCE STUDIO
【費用】
・¥2,400/1レッスン
【場所】
・東京都
劇団四季出身の俳優
最後に、劇団四季の出身で、今もミュージカルやテレビで活躍している人を紹介します。
市村正親
1973年~1990年まで、劇団四季に在籍し「オペラ座の怪人」など、看板俳優として人気の作品に多数主演していました。
現在もミュージカルを中心に活躍し、2021年はミュージカル「オリバー!」で、長男と親子共演を果たして話題となりました。
石丸幹二
石丸幹二さんは、大学在学中に劇団四季の「オペラ座の怪人」で舞台デビューを果たしています。
その後、看板俳優として2007年までの17年間在籍していました。
現在もミュージカルで活躍する傍ら、情報番組のMCを務めるなどメディアでも活躍しています。
横山だいすけ
大学卒業後、劇団四季に入団した横山だいすけさんは「ライオンキング」などに出演していました。
その後、NHKk教育テレビ「おかあさんといっしょ」の11代目うたのおにいさんに就任し、現在はミュージカルの他、テレビ番組など幅広く活躍しています。
ミュージカル俳優を目指す人にとって、劇団四季は憧れの舞台ですよね。
難関と言われるオーディションですが、夢を叶えるために挑戦してみませんか?