歌い過ぎるとどうなる?
カラオケに行って、長時間歌を歌ったあとに「喉が痛い」と感じたことはありませんか?
同じように、大声をたくさん出したり、長時間話し続けたりした後も、喉に違和感を感じることがありますよね。
喉を使い過ぎた時の痛みは、一体何が原因で起きているのでしょうか。
歌い過ぎると喉が痛くなる原因
・喉、声帯を開かずに、無理やり声を出している
特に、高い声など出しづらい声を出すほど、喉が痛くなっていませんか。
喉に負担がかからない声の出し方ができるようになれば、喉が痛くなることは、かなり少なくなります。
歌い過ぎて喉が痛くなった時にすぐできるケア
歌い過ぎて喉が痛くなった時に、すぐにできるケア方法を紹介します。
【のど飴を食べる】
ハーブ系ののど飴など、喉がスッとするものは、痛くなった喉のケアにおすすめです。
カラオケに行く時など、常にカバンに入れておくと安心です。
ハーブ系が苦手ならば、フルーツ味など食べやすいのど飴でも大丈夫です。
【水分補給】
歌いすぎて喉が痛くなる時は、喉が炎症を起こしている状態なので、乾燥するとさらに悪化してしまいます。
常温の水や、温かい飲み物など、刺激の少ない飲み物で水分補給をするようにしましょう。
ウーロン茶は、喉のうるおいに必要な油分を吸収してしまう恐れがあるので、避けましょう。
【油の多いものを食べる】
水分をとるのも効果的ですが、油分で乾燥を防ぐのもおすすめのケア方法です。
唐揚げなどの揚げ物でもいいですし、スープにごま油を入れて飲むのもいいでしょう。
唐揚げやポテトの揚げ物は、カラオケ店でも注文できるので、すぐに試せますよね。
【安静にする】
喉が痛いと感じたら、すぐに安静にするのが重要です。
痛みを感じながらも、歌い続けてしまうと、どんどん症状は悪化してしまいます。
痛みを感じたら、大きな声や高い声を出さないように気をつけましょう。
【ハチミツを食べる】
ハチミツは、殺菌作用、粘膜保護効果があるので、歌い過ぎた時の喉の痛みにも効果があります。
より濃度の高いマヌカハニーがおすすめですが、普通のハチミツでも効果はあります。
温かいお茶に混ぜて飲むのも、おすすめの方法です。
歌い過ぎて喉が痛くならないための日頃のケア
喉が痛くなった時には、すぐにケアをすることも大切ですが、出来れば日頃からの喉のケアで、喉が痛くなるのを未然に防いでおきたいですよね。
喉が痛くなる前にできる予防方法も知っておきましょう。
【刺激物を食べない・飲まない】
刺激の強い食べ物や飲み物は、喉の粘膜にも悪い刺激を与えてしまいます。
時々食べるのは大丈夫ですが、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意が必要です。
刺激が強い食べ物・飲み物
・辛い物
・コーヒー
・熱すぎる飲み物、食べ物
・冷たすぎる飲み物、食べ物
・固い食べ物
【タバコは控える】
タバコは、体に様々な悪影響を及ぼすと言われていますが、喉への負担も大きく、声がかすれたり、炎症を起こしやすくなる原因となります。
できるだけ、タバコは控えるように心がけましょう。
【うがいの習慣】
新型コロナウィルスの流行をきっかけに、うがいが習慣化した人も多いのではないでしょうか。
うがいは、喉の炎症や痛みに効果が高いので、出来れば殺菌作用のあるうがい薬を使って、うがいをする習慣を身に付けましょう。
【喉を温める】
喉周辺を温めると、血行が良くなり痛みが和らぐだけでなく、治るのも早くなります。
ホットタオルなどで温めると、保湿効果もあるのでおすすめです。
【加湿器を使う】
乾燥は喉の痛みの原因となるので、部屋が乾燥していると喉を傷めやすくなります。
冬は特に空気が乾燥しやすいので、加湿器を使って対策するといいでしょう。
【マスクをつける】
うがいと同じく、新型コロナウイルスの影響で、マスクも日常的に付けるようになりましたよね。
マスクは、感染予防だけでなく、喉への保湿効果もあります。
アーティストなど、喉を使う機会が多い職業の人は、寝る時にもマスクをつける人も少なくありません。
【鼻呼吸を意識する】
口呼吸は、喉への刺激が強く、乾燥の原因にもなるので、喉が痛くなりやすいです。
朝起きた時に喉がイガイガするという人は、寝ている時に口呼吸になってしまっているかもしれません。
普段から、鼻呼吸をするように心がけ、寝ている間は、口呼吸防止テープなどを使うのもおすすめです。
歌い過ぎても大丈夫な歌い方
歌い過ぎると喉が痛くなる人は、歌い方を改善すれば、どんなに歌っても喉が痛くなりません。
そこで、喉に負担が少ない歌い方のコツを紹介します。
【腹式呼吸で歌う】
腹式呼吸で歌えば、お腹にたっぷり空気を吸い込むことができるので、声を出しやすくなります。
息が続かなくて無理やり声を出すのも、喉が痛くなる原因となるので、腹式呼吸で歌ってみましょう。
腹式呼吸の練習
①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
②息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。
最初は難しく感じるかもしれませんが、座った姿勢や寝た姿勢など、やりやすい姿勢から始めてみましょう。
吐く息が長く続かない場合は、できる秒数からスタートしても大丈夫です。
【姿勢を正して歌う】
歌っている時の姿勢が悪いと、喉にかかる負担も大きくなるので、声を出しやすい姿勢で歌うようにしましょう。
カラオケでは、リラックスして、座って背もたれにもたれた姿勢で歌う人も多いですよね。
歌う姿勢を変えるだけで、喉への負担が軽減されるので、意識して歌ってみましょう。
歌を歌う姿勢
喉への負担を減らすためには、背筋を正して真っすぐに立ちます。
膝を少し曲げると肩の力が抜けて、上半身がリラックスして、喉が開きやすくなります。
喉が閉まらないように、マイクは顔に対してまっすぐに持ちましょう。
【音域を広げる】
自分の音域よりも高い声や低い声を出す時に、喉には負担がかかります。
そのため、音域を広げる練習をしておけば、歌が歌いやすくなるでしょう。
音域を広げる練習
・ピアノなどの楽器に合わせて、順番に声を出す。
・低い声と高い声の自分の限界を確認する。
・慣れてきたら半音ずつ音域を広げていく。
喉を開いて声を出すことを意識して、練習をしましょう。
有名人の喉ケア
歌手や声優、実際に声の仕事が多い芸能人の喉ケア方法を紹介します。
AI
歌手のAIさんは、喉のケアとして空間を清潔に保つことを意識しているそうです。
小さな子供やペットも一緒に暮らしているので、掃除機を1日に3度かけるなど清潔にするようにしてているというのも、大変そうですが喉のケアには効果が高そうですね。
除菌・抗菌、手洗い、うがいはこまめにするのが鉄則なんだそうです。
平原綾香
歌手の平原綾香さんは、殺菌作用の高い「マヌカハニー」を常にバッグに入れて、持ち歩いているそうです。
少しでも「あれ?喉の調子がおかしいな」と思ったら、すぐにマヌカハニーを食べるようにしています。
LiSA
歌手のLiSAさんは、寝る時に口呼吸を防止する口テープを貼って、マスクをして寝ているそうです。
寝ている間も喉の乾燥を徹底的に防ぐプロ意識がスゴイですね。
喉が痛くなった時のケアも大事ですが、できれば痛くなる前から予防して、楽しく歌を歌いたいですね。