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「寝言泣き」って何?赤ちゃんの夢とも関係があるって本当?

夜中、頻繁に目覚めて泣く赤ちゃん。
「さっき寝かせたばかりなのに!」「ようやく私も寝つけたのに・・・」など、赤ちゃんの夜泣きに悩むパパママは大勢います。

でもそれは、ただの「寝言泣き」かもしれません。
寝言泣きの場合は、「はいはいどうしたの?」なんて抱っこしなくても大丈夫。
パパママは赤ちゃんのどんな小さな声にでも反応してしまうものですが、寝言泣きで抱き上げてしまうと赤ちゃんのペースが乱れる原因に。

寝言泣きについてよく知り、赤ちゃんもご両親も質の良い睡眠を取ってくださいね。

寝言泣きって何?

寝言泣きとは、大人で言う「寝ぼけ」状態のことを指します。
ただ寝ぼけて目覚めているだけなら良いのですが、泣き声を発するのが厄介なところ。
現実と夢の狭間が気持ち悪くてとりあえず声を出しているのですが、まだ泣くことしかできない赤ちゃんなのでただ泣いている・・・というわけです。

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寝言泣きへの対応は?

赤ちゃんの夜泣きの原因は、1つではありません。
例えば…

・理由がなく泣いている夜泣き
・生理的な理由が出ん院で泣いている
・寝言泣き
・病気が原因となる夜泣き

オムツが濡れている、お腹が空いたなどの生理的な原因や、不安や抱っこして欲しいというような夜泣きであれば、パパやママの対応が必要です。
しかし、寝言泣きならそっとしておくのがベストといわれています。

寝言泣きは寝ぼけている状態なので、2~3分するとスッと眠りに落ちていきます。
この「自力で入眠する」という経験は、赤ちゃんの今後の発達にとってとても重要で、ひとりで眠るようになるための練習の一つ。
つまり寝言泣きからの自力の入眠は、発達過程において自然なこと。
あえて何もせずそっとしておくことが、赤ちゃんのためになるのです。

しかし、「夜泣きだわ。すぐに抱っこしなきゃ」と赤ちゃんの泣き声に過剰に反応するパパママは少なくありません。
赤ちゃんが泣きだしたら、それが「夜泣き」「寝言泣き」のどちらなのかを見極めなければなりませんが、なかなか難しいことでもありますよね。

そこでおすすめしたいのが、「赤ちゃんが夜中に泣きだしたら2~3分程度様子を見る」こと。
何度かに一回は、自力でまた眠り始めます。2~3分経っても泣き止む気配がなければ、「用事」があって泣いているのだと判断しましょう。
その場合は夜泣きなので、おむつの確認やミルクの用意などいつもの流れを行ってください。

・・・とはいえ、用事があって泣いているのだとしたらすぐに対応してあげたいですよね。「2~3分も待たせるなんてかわいそう」と躊躇してしまうお気持ち、とてもよくわかります。
しかし子育ての専門家は、「待たせるのはかわいそうなことではない。あえて少しだけ待たせることで、夜は寝る時間ということを教えることにつながる」と言います。
「赤ちゃんの眠り研究所」代表であり”夜泣き専門”保育士の清水悦子先生によると、「海外では生後4か月くらいまでは、赤ちゃんの小さな泣き声にはすぐに対応しないほうが良いといわれている」とか。

ひどい夜泣きを防ぐためにも、あえて少しだけ見守って、自分で寝る力を育てましょう。そのほうが赤ちゃんのためになりますし、パパママも少し楽になれますね!

赤ちゃんはどうして寝言泣きをするの?

すぐに対応しなくても良い「泣き」の種類があるなんて、とても助かりますね。
でも、やはり赤ちゃんの泣き声は気になってしまうことでしょう。
赤ちゃんが大事であればあるほど、すべての要求を叶えてあげたくなるのが親心というものですから・・・。

そもそも、赤ちゃんはなぜ寝言泣きをするのでしょうか。
実は寝言泣きは、おなかの中にいたときの眠りに関係しているといわれています。

赤ちゃんはおなかにいるときに、かなり体を動かしています。
それは眠っている間でも同じで、寝ているのに体を動かしたり微笑んだり声を出したり・・・。
これが、生まれた後も名残として表れているのです。
これを「動睡眠」というのですが、この動睡眠は成長につれて「レム睡眠」へと発達するもの。

大人はレム睡眠で夢を見るので、このときに体を動かすことはほぼありませんが、赤ちゃんはこの動睡眠(後のレム睡眠)において「脳と体の連携がうまくいっているか」を確認しているといわれています。
寝ている赤ちゃんを眺めていると、たまにニコッとしたり手足が動いたり・・・ということがよくあります。
おなかの中でも同じようにしていたのかなと思うと、なんだか微笑ましくなりますね。
しかしポジティブな動きだけではなく、「泣く」という行為で表すこともあるのでご注意ください。
寝言泣きに大人が反応してしまうと、逆に赤ちゃんを起こすことになりかねかません。
赤ちゃんはすやすや静かに眠るものではない、とあらかじめ認識しておくと良いでしょう。

赤ちゃんの睡眠

・赤ちゃんは40~60分の周期で、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されています。
赤ちゃんはレム睡眠(浅い眠り)の時に、寝言泣きをするので、
だいたい同じサイクルで泣くときは、寝言泣きの可能性が高いです。

赤ちゃんは寝ている間に夢を見るの?

赤ちゃんが夜中に突然泣きながら目覚めると、「なにか嫌な夢を見たのかな」と心配になってしまいますよね。反対に、眠りながらニコッと微笑んでいると「いい夢を見ているのかしら」なんてほのぼのした気持ちになるでしょう。

生まれて間もない赤ちゃんでも、夢は見るのでしょうか?

寝言泣きでお伝えしたとおり、寝言泣きにはレム睡眠が関係しています。
人はレム睡眠のときに夢を見るので、赤ちゃんでも夢は見ていると考えられています。

ただ、まだ言葉が話せない赤ちゃんですから、どんな夢を見ているかまではわかりません。
夢の内容を話し始めるのは、2歳くらいからといわれています。3歳以降になると、「自分が寝ている間に夢を見た」ということそのものを認識する子どもが増えてくるそうです。

目覚めたときに赤ちゃんがご機嫌だったら、どんないい夢を見たのか聞きたくなりますね。
もしかしたら、赤ちゃんがたまに発する「うーうー」などの言葉は、パパママに夢の内容を話してくれているのかもしれません。

ただ、未就学児の3~4割は2週間に1回は悪い夢を見るといわれています。
起きている間に怖い体験をしたり、大きな音などで驚いたり、環境が変わったり、睡眠リズムが乱れたり・・・など、些細なきっかけが悪夢へとつながるようです。
夜泣きでも寝言泣きでも、「私のお世話に問題があるのかしら」など悩むパパママは少なくありませんが、悪夢も自然なことなのであまり気にしなくても良いでしょう。

寝言泣きの対策法

赤ちゃんが寝言泣きをする時には、様子を見守るのが良い対処法だということが分かりました。
しかし、夜中に何度も寝言泣きをすると、パパやママはその都度様子を見ていると、睡眠不足になってしまうこともあります。
そこで、寝言泣き対策として、できることを紹介しておきます。

夜寝る前に授乳する

赤ちゃんは、お腹がいっぱいになるとぐっする眠れるので、寝る前に授乳する習慣をつけましょう。
寝る前にたっぷり飲めるように、数時間前は授乳を控えるなど、工夫しておくとスムーズです。

日中の刺激に注意

赤ちゃんは、日中に経験したことが刺激となり、夜中に深く眠れなくなることもあります。
大勢の人が集まる場所や、真夏や真冬など気温が刺激になる季節の外出など、赤ちゃんにとって刺激的な経験は、注意が必要です。
とは言っても、人とのふれあいや外出での刺激は、赤ちゃんの成長のために必要な経験でもあるので「無理をさせない」ことが重要です。

お昼寝の時間を早くする

夕方にしっかりお昼寝をしてしまうと、夜ぐっすり眠れなくなります。
赤ちゃんの月齢にもよりますが、お昼寝は14時頃までに終わらせておいた方が、夜中に深く眠れます。

睡眠環境を整える

眠りやすい環境であれば、浅い眠りになった時でも、目を覚ましたり寝言泣きをすることなく、眠り続けられる可能性は高くなります。
部屋の温度が暑すぎる、寒すぎる、肌が乾燥して痒いなど、赤ちゃんにとって不快に感じることがあれば、寝言泣きをひき起こしやすくなります。
赤ちゃんが快適に眠れる環境を見直しましょう。

夜驚症について

赤ちゃんの眠りの知識と共に知っておきたいのが、夜驚症について。

乳幼児後期や未就学児は、夜驚症を発症することもあるのでご注意ください。
割合としては、30人のお子さんに対して1人程度ですが、それでも「クラスに1人は経験する」くらいに身近な疾患といえるでしょう。

夜驚症は睡眠障害の一種で、睡眠中に心拍数が上がったり、叫んだり、目覚めても触られるのを極端に嫌がるようになります。
時には目が開いているときもありますが、脳はまだ夢の中ということも。
脳が完全に覚醒すれば症状は治まるのですが、早くて60秒ほどで回復することもあれば、20分程度かかることもあります。

ただの「怖い夢」「悪夢」を通り越して極度に恐ろしい経験をしているように見えるのが特徴で、眠りに入って2~3時間の間に起こりがちです。
夜驚の時間が終わるとまた眠り始め、朝になるとケロッとしていることも多いですが、あまりに頻繁なら専門家に相談することをおすすめします。
特に、硬直やけいれんなどの症状が発生したら要注意。
命に関わる事態になりかねないので、早めに専門家の指示を仰ぎましょう。

まとめ

赤ちゃんの泣きは、反応したほうがいい「夜泣き」と、少しだけ様子を見ておきたい「寝言泣き」に大きく別れます。

2~3分経っても泣き止まないようなら夜泣きの可能性が高いですが、寝言泣きの場合は2~3分以内にまた寝入ります。

乳幼児後期になると、まれに夜驚症を発症するお子さんもいるので、もし赤ちゃんの眠りで気になることがあったら専門家に相談するのが良いでしょう。

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