離乳食を食べる赤ちゃん

離乳食を始める時期は? 正しいやり方とスムーズに進めるコツ

離乳食を始める時期は?

赤ちゃんの離乳食を始める時期は、生後6ヶ月前後が適していると言われています。
この時期は、赤ちゃんが離乳しても良い時期とされており、首が座って、パパやママが支えてあげればお座りの姿勢ができるのが目安です。
また、パパやママが食事をする様子をジーっと見つめたり、口をモグモグさせる、食べている様子を見てよだれが出るなど、食べることに興味を示すようになれば、離乳食開始に最適な時期だという合図です。

しかし、生後6ヶ月前後であれば、まだ母乳やミルクでも栄養を摂ることができるので、無理をして離乳食を進める必要はありません。
赤ちゃんのタイミングに合わせた方が、離乳食が始まってからもスムーズに進みます。

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離乳食の進め方とスケジュール

離乳食の進め方やスケジュールについて、月齢ごとに見ていきましょう。

生後6ヶ月前後の離乳食(初期)

・回数・・・1日に1回からスタートして、1ヶ月経てば1日2回に。
・ミルクとの割合・・・ミルク・母乳90%以上/離乳食10%以下

生後7~8ヶ月の離乳食(中期)

・回数・・・1日2回
・ミルクとの割合・・・ミルク・母乳70~80%/離乳食20~30%

生後9~11ヶ月頃の離乳食(後期)

・回数・・・1日3回
・ミルクとの割合・・・ミルク・母乳30~60%/離乳食40~70%

1歳~1歳6ヶ月(完了期)

・回数・・・1日3回
・ミルクとの割合・・・ミルク・母乳0~20%/離乳食80~100%

必ず、このスケジュールに当てはめなければいけないわけではありませんが、少しずつミルク・母乳の割合を減らし、離乳食の割合を増やしていくイメージで進めていきましょう。

離乳食開始後1ヶ月の進め方を見ていきましょう。
最初の1週間は、スプーン1杯の10倍粥を1日に1回から始めます。
赤ちゃんがもっと欲しがっても、最初の1週間はスプーン1~2杯程度でやめておきましょう。
反対に嫌がって口から出してしまった場合は、無理やり食べさせなくても問題ありません。

2週間目は10倍粥をスプーン3~5杯に増やします。
赤ちゃんが離乳食を喜んで食べている様子であれば、にんじんやかぼちゃをペーストしたものをスプーン1杯から加えてみましょう。

3週間目は、10倍粥をスプーン5、6杯程度、野菜のペーストはスプーン1~2杯に増やしていきます。
スムーズに進んでいれば、豆腐ペーストや鯛のすりつぶしたものなど、タンパク質もスプーン1杯程度取り入れてみましょう。
野菜のペーストはにんじん・かぼちゃ・ほうれん草などがおすすめです。

4週間目は、10倍粥の量よりも、野菜やタンパク質の分量を増やすように意識していきましょう。
野菜のペーストをスプーン3~4杯に増やし、豆腐、しらす、白身魚などのペーストやすりつぶした物をスプーン2杯程度食べさせましょう。
野菜はトマトやカブ、ブロッコリーのペーストなど種類を増やしていきます。

最初の1ヶ月は、離乳食になれる期間なので、一口も食べてくれなくても心配いりません。

離乳食初期に気を付けることは?

離乳食を始めると、心配なのは食物アレルギーですよね。
食物アレルギーが起こりやすい食材である卵・乳製品・小麦粉などは、離乳食初期に食べさせることはありませんが、他の食べ物でも赤ちゃんが初めて食べるものには注意が必要です。
万が一アレルギー症状が出ても、すぐに対処できるように、離乳食を食べさせる時間は、病院が開いている午前中が適しています。
また、どの食材でアレルギー反応が起きたのかが分かるように、初めて食べる食材は1日に1種類だけにしておきましょう。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれないと、味が薄いのではないかと思うかもしれませんが、砂糖などの
調味料や化学調味力は使用せず、薄味を意識します。
自然な甘みをつけたいからと言って、ハチミツを使用するのは禁物です。
はちみつに含まれるボツリヌス菌は、乳児ボツリヌス症を引き起こす恐れがあるので、満1歳までは与えないように注意しましょう。

また、離乳食初期は野菜なども全て、ペースト状のものを与えます。
細かく刻んだものであっても、ちくわやこんにゃくなどを食べさせると喉を詰まらせる可能性があるので避けましょう。
玄米や雑穀、ごぼう、キノコ類は栄養価が高いですが、消化しにくい食材なので離乳食初期には適していません。
離乳食初期に食べさせる野菜は、繊維質が少ない物を基準に与えます。

赤ちゃんが離乳食を嫌がる時の対処法

離乳食に対する赤ちゃんの反応は、本当に様々です。
初めての時からすぐに受け入れて喜んでくれる赤ちゃんもいれば、驚いて嫌がってしまう赤ちゃんも多いです。
今まで母乳やミルクしか知らなかった赤ちゃんにとって、スプーンで食べることも初めてですし、ペースト状の物もお粥の味も初めてなので、驚くのも当然です。
赤ちゃんのペースに合わせて、焦らずに少しづつ進めていいくことが大切ですが、赤ちゃんが離乳食を嫌がる時の対処法も知っておきましょう。

無理に食べさせない

最初は、スプーンを口に入れる練習から始めてみましょう。
何も入れずにスプーンを口に運んで、スプーンで食べる感覚に慣れることから始めます。
食べ物の味に敏感な赤ちゃんもいます。
野菜や豆腐など、新しい食材を食べさせるたびに嫌がる場合は、無理をして慣れない食材を増やさず、慣れた食材をしばらく続けて、食べることに慣れさせましょう。

飲み込みやすく調理する

10倍粥や野菜ペーストでも、離乳食初期の赤ちゃんにとっては、飲み込みにくい場合もあります。
離乳食を食べない時には、10倍粥の上澄みだけを食べさせてみましょう。
また、野菜やしらすも、すりつぶすだけでなく、裏ごしをしてみると、よりなめらかで飲み込みやすくなります。

離乳食の温度に注意する

離乳食では、ほとんどの食材を加熱して調理するので、冷ましたつもりでも、赤ちゃんにとっては熱く感じているかもしれません。
また、母乳やミルクのような人肌程度の温度に慣れている赤ちゃんにとっては、冷め過ぎた冷たい食べ物が嫌だと感じている場合もあります。
離乳食の温度は、人肌程度にして食べさせましょう。

離乳食をスムーズに進めるコツとは

離乳食の時期は、大人とは別のメニューを準備しなければならないので、パパやママにとっては負担も大きく、思うように進まないストレスを抱えることもあるかもしれません。
そこで、離乳食をスムーズに進めるコツを紹介していきます。

冷凍保存を利用する

離乳食初期の定番メニューである10倍粥、にんじんやかぼちゃのペーストなど、冷凍保存できるものは、1度に数回分を作って冷凍保存しておきましょう。
1回分ずつ小分けに保存し、解凍する時は電子レンジなどで加熱します。
ほんの少量の離乳食を毎回作るのは大変なので、一度にまとめて作ると負担が減らせますよね。
まだ、消化器官も未熟な赤ちゃんなので、冷凍した離乳食でも、早めに食べきるようにしましょう。

便利な調理器具を使う

最近は、離乳食のための便利な調理器具が、たくさん発売されています。
自宅にあるものでも、フードプロセッサーやブレンダー(スティックミキサー)を使用すると、食材をすりつぶす時間が短縮できます。
また、炊飯器で10倍粥を作る方法もあるので、このような調理家電を使うと離乳食調理の負担を軽減できます。

忙しい時にはベビーフードを使う

パパやママが手作りで離乳食を作って、赤ちゃんが美味しそうに食べてくれると、本当にうれしいですよね。
しかし、忙しい時や疲れている時には、ベビーフードを利用するのもおすすめです。
自宅にベビーフードのストックを常備しておけば、冷凍のストックがなくなった時だけでなく、災害が起こった時のにも役立ちます。

離乳食の進め方やスケジュールはあくまでも目安なので、思うように進まなくても大丈夫ですが、栄養面が心配ですよね。
しかし、離乳食初期~中期にかけては、まだ母乳やミルクからの栄養が大半を占めていても問題ありません。
どうしても嫌がる場合は、一度離乳食を中断して、1~2週間程度の期間を空けてから再会してみましょう。

赤ちゃんが便秘になる原因と改善方法

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