テレビを観ていると、お笑い芸人としてデビューしていたはずの方が、いつの間にかニュースのコメンテーターとして活躍していることがありますよね。
ギャグを連発している姿からは想像もつかないほどに、知的な受け答え・・・。「本当は頭が良いのか!」と驚くことも少なくないでしょう。
自分の学歴にコンプレックスを抱えている方は、そのような姿を見て「芸能界で活躍するにはやはり学歴がないと無理なんだな」と落ち込んでしまうこともあるはず。
芸能界デビューをするためには、ある程度の学歴が必要なのでしょうか?
では、芸能界と学歴の関係についてご紹介していきます。
芸能界デビューに学歴は無関係
結論から言うと、芸能界と学歴はまったく関係ありません。
もちろん、「おもしろいキャラなのに実は高学歴!」なんて、ギャップを売りにしたアピールでデビューのきっかけをつかめることはあるでしょう。
しかし基本的には、まったく関係ないのでご安心ください。
中卒や高校中退など、世間一般では不利になり得る学歴を持ちながら、芸能界で大活躍している方はたくさんいます。
一般企業なら、入社の際には学歴が重視されるかもしれません。
しかし芸能界という「個性」が尊重される特殊な業界においては、人柄や才能がすべてであり、学歴はほとんど意味を成さないのです。
ただ、高学歴であれば、デビュー後に「あの人すごいわね」なんて世間から注目される機会が増えることは確かです。
また学歴があるということは、それだけ知識があるということ。雑学系のクイズ番組を中心に、知的キャラとしても活躍できるかもしれませんね。
学歴がなければ、無いなりの需要もあるのでご安心ください。
たとえばクイズ番組「ヘキサゴン」では、学歴がない芸能人たちの珍回答がお茶の間の笑いを誘いました。「おバカキャラ」を売りにしている芸能人たちも、今はたくさんいます。
学歴コンプレックスになって消極的になるよりも、「それよりも人間性をアピールだ」と割り切って、堂々とオーディションを受けてくださいね。
実は高学歴の意外な芸能人
・ひょっこりはん
一度見たら忘れられない、ユーモラスな外見のひょっこりはん。
陰からひょっこりと顔を出す仕草は、子どもたちを中心に大流行しました。
実は彼は、名門早稲田大学の人間学部が出身。
コミカルな外見も仕草も、「おもしろいもの」を研究し続けた彼の集大成なのかもしれませんね。
・小島よしお
海水パンツ1枚で、「そんなの関係ねえ」を繰り返す小島よしお。
締めの「おっぱっぴー」も、子どもたちの人気を集めました。
実は彼も、早稲田大学。
高学歴の方がふざけているところを見ると、動きも言葉も計算し尽くされたものなのかなと一目置いてしまいますね!
・岩田剛典
まるで王子様のように端正な顔立ちの、岩田剛典さん。
三代目J Soul Brothersのメンバーとして、ダイナミックかつクールなダンスを披露しています。
外見が良すぎるあまり「学生時代はたくさん遊んできたんだろうな」と思われがちですが、彼の出身は慶應義塾大学。
しかも法学部という、偏差値も相当高い学部を卒業したそうです。
ダンスも得意で外見も二枚目で、さらに勉強もできる・・・。彼の天才ぶりには、驚きの一言ですね。
・櫻井翔
国民的グループ「嵐」のメンバーでありながら、ニュース番組のコメンテーターや俳優など多才な活躍を見せる櫻井翔さん。
彼の出身は、慶應義塾大学経済学部。
若いうちにデビューした彼ですから、芸能界の仕事と学業の両立はかなり大変だったことでしょう。
それでも難関の大学に合格したのは、見えないところで努力を重ねていたからと言わざるを得ません。
努力と根性で、これからも多方面で活躍していくことでしょう。
芸能界で活躍している中卒の芸能人
日本中に名が知れるほどの活躍を見せながら、実は最終学歴が「中卒」の芸能人も多くいます。
「芸能の仕事に専念したかったから」「いじめがあって」などその背景は様々ですが、芸能界での活躍と学歴は無関係であることが分かるでしょう。
・中島美嘉
中島さんは中学時代にいじめを受けていて、そのときに「私は高校には進学しない」と決めたそうです。
そして、歌手になる夢を叶えるために上京。ファミリーレストランなどで1年ほどアルバイトをしながら、モデルの仕事から始めていきました。
その後歌手のオーディションを受け、見事合格。
彼女の行動力と積極性には脱帽ですね!
・藤原竜也
ドラマや映画出演を中心に、バラエティーでもマルチに活躍している藤原竜也さん。
彼は中学2年生のときに舞台のオーディションを受け、それをきっかけに芸能界デビューを果たしました。
彼の演技力は当時から群を抜くものがあり、舞台やドラマへの出演オファーが殺到。高校へ入学するものの、多忙すぎて通うことが難しいと判断し、4日で退学に至りました。
・上戸彩
女優として、そしてママとして男女共に高い人気を得ている上戸彩さん。
彼女は国民的美少女コンテストで受賞してから、まずはアイドルグループの一員として芸能界デビューをしました。
高校入学後に女優への道を歩むことになりますが、人気が出たため睡眠時間が思うように取れなくなり、女優業に専念するために退学をしたということです。
・渡辺直美
お笑い芸人として、日本のみならず海外にも活躍の場を広げている渡辺直美さん。
彼女は、高校受験をしたものの不合格となり、それきりとなっています。
もともと日本人の父親と台湾人の母親の間に生まれた彼女ですが、幼いころに離婚したため母親に育てられました。母親は日本語があまり分からなかったので、高校受験の失敗は生活環境が背景にあったのかもしれません。
しかし今では、ハーフと分からないくらいに流暢な日本語で、インスタでも大勢のフォロワーを獲得しています。またぽっちゃり体型専門の女性誌「La farfa」のモデルとしても活躍中で、彼女の動向にはこれからも目が離せませんね!
・亀梨和也
KAT-TUNの中心メンバーとして、音楽活動を中心に、バラエティーでも幅広く活躍をしている亀梨和也さん。
彼はちょうど高校入学の直後にKAT-TUNとしてのデビューが決まったため、仕事に専念するために退学しました。
歌やダンスだけではなく、野球の腕前も相当なものだったそうですが、アイドルとしての活動を優先したためにプロへの道も断念。
ただ、プロ野球選手としては活躍できなくても、バラエティー番組の野球コーナーなどでの需要はあることでしょう。幅広い分野の仕事がある芸能界では、「今までの経験がまったく無駄だった」ということにはなりません。あなたもこれまでの経験を背負いながら、これからも堂々と自分磨きを続けていきましょう。
・西川貴教
T.M.Revolutionのボーカルとしてデビューし、現在では子ども向け番組への出演などマルチに活躍している西川貴教さん。
彼は中学時代に友人たちとバンドを組み、バンド活動に熱中。彼の歌唱力は当時から秀でていて、他校からもファンがたくさん見に来ていたそうです。
高校に進学するものの、バンド活動に夢中になりすぎるあまり遅刻や早退が多く、「このままではいけない」と退学。その後ミュージカルスクールへ入学し、今の活動への基礎をつくりあげていきました。
彼はイナズマロックフェスに出演したとき、ステージの上でこう叫んだそうです。
「見てみ。俺、中卒やで。でも俺は音楽と出会った。その光をずっと追いかけていったら、この場所に辿り着いたんだよ! 聞こえってっかー!? 俺の声がーー!!」
やりたいことに向かって突き進んだ「中卒」の彼の姿は、学歴にコンプレックスを抱えているすべての方の勇気になったことでしょう。
まとめ
芸能界に、学歴は関係ありません。
もちろん高学歴を手に入れた後に芸能界デビューを果たした方もいますが、デビューをした後に多忙になりすぎて退学の決断をした方も多くいます。
芸能界は一般企業とは違い「個性」が重視される世界なので、学歴をコンプレックスにせず、堂々と自分磨きをしていきましょう。