アニメに関わる仕事の種類
日本のアニメ業界は非常に人気が高く、アニメに携わる職業に就きたい人も多いですよね。
アニメは、映画、テレビ、動画配信など様々な形で見ることができますが、それぞれのアニメを作るためにはいろいろな職業の人が活躍しています。
「アニメが大好き」
「アニメに関わる仕事がしたい」
そんな夢を持つ人のために、アニメに関わる仕事を5つ紹介していきます。
アニメに関わる仕事①声優
アニメに関わる仕事と言えば、最初に「声優」が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
声優はアニメのキャラクターに声を吹き込む重要な仕事です。
声優の仕事内容
声優は、アニメの声を演じる仕事以外に、洋画の吹き替え、テレビ番組のナレーションなどをすることもあります。
声優の働き方
・声優事務所に所属する
・芸能事務所に所属する
・フリーランスで働く
声優の働き方は、事務所に所属するか、フリーランスで働くパターンが多いです。
いずれの場合も、オーディションを受けて仕事をすることになりますが、人気や知名度が上がれば、オファーも絶えなくなるでしょう。
声優になる方法
声優は、特別なスキルが必要な難しい仕事です。
例えば、アニメの動きに合わせて、限られた秒数でセリフを言い、さらに声だけで感情を表現しなければいけません。
活躍している声優のほとんどは、専門学校や養成所で学んだ経験があります。
また、養成所も入所には審査があるので、専門学校やスクールで学んでから、養成所に入所するパターンも多いでしょう。
声優の収入
声優の収入は、働き方やキャリアによって差が大きくなります。
声優の収入
・声優の年収 数百万~数千万
声優は、歩合制での仕事が多く、1本あたりのギャラも、新人とベテランでも差があるので、平均収入を求めるのは難しくなります。
フリーランスで働くベテラン声優は、年収5,000万円以上という人もいます。
アニメに関わる仕事②脚本家
ドラマや映画と同じように、アニメにもシナリオを書く脚本家がいます。
脚本家の仕事内容
ドラマや映画の脚本家との大きな違いは、物語で役を演じるのが、人ではなくキャラクターという所です。
監督や構成担当者と打ち合わせをして、アニメの脚本を書くことと、キャラクターの設定が主な仕事内容になります。
アニメ脚本家の働き方
・アニメ制作会社で働く
・フリーランスで働く
脚本家は、アニメ制作会社や映画制作会社などに就職して、実務経験を重ねてからフリーランスとして、直接クライアントからの依頼を受けるケースが多いです。
脚本家になる方法
アニメ脚本家になるには、アニメ制作会社に就職し、制作等の仕事をしながら脚本家としてデビューするなど、アニメ業界の別の業種で働きながらチャンスを掴むケースもあります。
さらに、脚本関係は、シナリオコンテストなどに応募して受賞することで、脚本家デビューという道もあります。
脚本家の収入
脚本家の収入も、歩合制が多く1本あたりのギャラで支払われるため、平均収入は、幅広くなります。
アニメ脚本家の平均収入
・30分アニメ1本あたり20万円前後
新人脚本家の場合、30分1本で数万円というギャラの仕事もあり、反対に人気脚本家であれば50万円以上という高額になるケースもあります。
アニメに関わる仕事③アニメーター
アニメーターとは、アニメの絵を描いて、動きを表現する職業です。
世界的にもクオリティーが高いことで知られる日本のアニメ業界では、優秀なアニメーターがたくさん活躍しています。
アニメーターの仕事内容
アニメーターは、アニメの制作過程の作画を主に担当します。
キャラクターや背景などの動きの絵を1枚ずつ描いていきますが、アニメを作るのには何千枚~何万枚もの絵が使われるので、絵の上手さだけでなく、効率よく仕事をこなすことも求められます。
アニメーターの働き方
・アニメ制作会社で働く
・フリーランスで働く
アニメーターは主にアニメの制作会社で働くか、フリーランスで働く人が多いですが、最近は人材不足である会社も多く、制作会社で制作するアニメであっても、フリーランスのアニメーターのサポートを求めることも増えています。
アニメーターになる方法
アニメーターになるために、例えば制作会社の採用試験を受ける場合にも、絵が上手く描けるかを審査されます。
絵の上手さはもちろん、日本のアニメ業界での高いレベルで通用するクオリティーが求められるため、大学や専門学校で学んでおくことをお勧めします。
アニメーターの収入
アニメーターは、制作会社の社員であれば給料制の場合もありますが、基本的には歩合制となっていることが多いでしょう。
アニメーターの収入
【新人の場合】作画1枚当たり数百円~
新人の時には、作業にも時間がかかるので、経済的にも厳しいと感じるアニメーターも多いようです。
人材不足の影響もあり、デジタルツールを使った「デジタル作画」が使用される機会も増えているので、デジタルに対応できるようになれば収入アップにも繋がります。
アニメに関わる仕事④演出家
アニメの世界観を表現するために、色彩やCGなどの装飾を施すのが、アニメの演出家です。
演出家の仕事内容
アニメ演出家は、全体の演出ということもあり、やるべき仕事はたくさんあります。
アニメ演出家の仕事の流れ
・企画の立ち上げ
↓
・打ち合わせ
↓
・編集作業
↓
・アフレコの立ち合い
↓
・確認作業
この他にも、予告編の編集作業や、効果音などの演出など、細かい所にまで関わる仕事です。
アニメ演出家の働き方
・アニメ制作会社で働く
・フリーランスで働く
演出家になる方法
アニメ演出家になるには、基礎知識から専門知識を学べる大学や専門学校を卒業して就職するケースがほとんどです。
独学で学ぶのが不可能というわけではありませんが、専門性の高い職業であること、さらにアニメ制作会社への就職には「専門学校卒以上」という条件がある場合も多いので、現実的には厳しいと考えておきましょう。
演出家の収入
制作会社で働く場合と、フリーランスの場合では収入にも差があります。
アニメ演出家の平均収入
平均年収 300~500万円程度
キャリアを積んで人気演出家になれば、収入はさらに上がっていきます。
アニメに関わる仕事⑤プロデューサー
アニメプロデューサーは、アニメを制作する現場で指揮をとるリーダーシップとしてのポジションです。
プロデューサーの仕事内容
アニメのプロデューサーにはいくつかの重要な役割があります。
アニメプロデューサーの役割
・制作するアニメのアイデアを出す
・資金の調達
・企画、営業
・制作チームの統括
・スケジューリング
予算やスケジュール調整も含めて、プロデューサーがアニメ制作の指揮をとることになります。
アニメプロデューサーの働き方
・アニメ制作会社で働く
アニメ制作会社で働き始めてすぐに、プロデューサーになれることはほとんどありません。
クリエイターなど、他の仕事で経験を重ね、最終的にプロデューサーに昇格するケースが多いでしょう。
プロデューサーになる方法
アニメ制作会社に就職して、プロデューサーを目指すためには、アニメ制作について学んでおく必要があります。
また、企画力やマネジメント力に加え、リーダーとしてのコミュニケーション能力なども必要になります。
基礎から専門知識まで、幅広いスキルを身に付けるためには、アニメ制作を学べる専門学校などに通うことをおすすめします。
プロデューサーの収入
アニメプロデューサーは責任のある仕事なので、他のアニメ関係の職業に比べて、比較的収入は高い方です。
アニメプロデューサーの平均収入
・平均年収 600万円前後
勤務する制作会社によって、プロデューサーの年収には差があり、大手制作会社であれば800万円前後という場合もあります。
アニメ業界は人気が高い反面、高いクオリティーを求められるがゆえに、人材不足となっている業種もあるということですね。