ゲーム声優とは?
声優と言えばアニメのキャラクターを演じる仕事というイメージが強いですが、最近はゲームのキャラクターを演じる「ゲーム声優」の仕事も人気が上昇しています。
最近はテレビゲームの他にも、スマホアプリのゲームもどんどん増えているので、ゲーム声優の需要も高まる一方です。
ゲーム声優は、ゲームに登場するキャラクターのアフレコをします。
キャラクターの声を演じるというのは、アニメの声優と同じですが、それぞれの世界で違うスキルを求められる部分もあります。
今回はゲーム声優の仕事内容や、なり方を詳しく紹介していきます。
ゲーム声優になる方法
ゲーム声優になるには、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【専門学校に通う】
天性の声質の良さや、表現力は、声優の仕事に必要なことですが、プロの声優に求められるスキルは、専門学校などでプロの指導を受けなければ、身につかないこともあるのは事実です。
もちろん、声優として活躍する人が全て、専門学校を卒業しているわけではありません。
しかし、基礎からしっかり学んでおけば、ゲーム声優になるチャンスも増えるでしょう。
また、専門学校では、声優事務所やオーディションを紹介してもらえるなど、プロの声優になるための手厚いサポートも受けることができます。
【声優養成所に通う】
声優の養成所も、声優に必要なスキルを学ぶことができますが、入所には審査がある場合が多く、専門学校に比べると、ハードルが高いと言えるかもしれません。
専門学校でスキルを身に付けてから、養成所に入り、オーディションを受けてデビューを目指す人が多いです。
【オーディションを受ける】
ゲーム声優のオーディションは、声優の養成所や事務所に向けて募集がかけられるケースが多いですが、一般でも募集されるオーディションもあります。
しかし、一般オーディションだからと言って、未経験者でも受かりやすいというわけではありません。
一般に募集をかけているオーディションであっても、専門学校、養成所、さらにはプロとして声優の経験がある人も参加するケースがほとんどです。
この3つの方法以外に、知人の紹介やなど、違う方法でゲーム声優になった人もいますが、誰でもできる仕事ではないので、必ずスキルは必要です。
ゲーム声優に求められること
ゲーム声優になるには、発声や演技力などのスキルが必要なのはもちろんですが、それ以外の部分でも求められることがたくさんあります。
ゲーム声優に求められることも知っておきましょう。
【ゲームの世界観を表現する】
アニメの場合、ストーリーも分かりやすく、登場するキャラクターの設定も詳しく決まっていることが多いため、そのイメージに合わせて演じます。
しかし、ゲームの場合、プレイする人が楽しめるように、キャラクターの設定よりも、そのゲームならではの世界観を重視する傾向があります。
そのイメージを、自分なりに理解して、世界観を壊さないように演じなければいけません。
アニメに比べてキャラクター設定が細かくないゲームも多いので、求められている世界観を、自分で理解して演じる能力が求められます。
【感情表現の豊かさ】
ゲーム声優は、アニメの声優に比べて、短いセリフが多くなります。
例えば「行け」「待って」などのセリフや、戦闘シーンであれば「ハッ!」「エイ!」などのセリフで、キャラクターの感情を表現しなければいけません。
つまり「エイ!」の一言でも、数パターンの表現をすることが求められます。
【集中力がある】
ゲームの種類にもよりますが、収録がかなり長時間続く仕事が多いのも特徴です。
長時間続けて収録することも少なくないので、集中力を切らさずに表現することが求められます。
また、長時間の収録に耐えられるように、喉のコンディションを整えることや、体力があることも必要です。
【声のバリエーションが多い】
ゲーム声優は、1つの作品で、1人のキャラクターだけでなく、数人の役を演じることも珍しくありません。
人気のゲーム声優は、幅広い年齢や性別の声に対応できます。
声のバリエーションが多い人は、ゲーム声優に適しているでしょう。
ゲーム声優の仕事内容
実際にゲーム声優はどのような仕事をしているのでしょうか。
ゲーム声優の仕事内容を見ていきましょう。
ゲーム声優の仕事内容
・ゲームキャラクターのアフレコ
基本的には、ゲーム声優の仕事はキャラクターのアフレコです。
フリーで活動している人であれば、売り込みやスケジュール管理などの仕事もあります。
ゲーム声優の仕事は、アニメに比べてセリフの量が多いのが特徴です。
アニメとは違い、ゲームはプレイヤーの選択によって、展開が変わりますよね。
そのため、1パターンだけでなく、数パターンのセリフを収録しなければいけません。
アニメのように出演声優が集まって一緒に収録するパターンとは違い、ゲーム声優は基本的には1人で収録します。
ゲーム声優のギャラは、セリフの数で決められているケースが多いので、セリフが多いゲーム程ギャラが高くなります。
新人であれば1つのセリフに数十円ですが、人気声優やベテラン声優の場合は、数百円になるので、1つの仕事で100万円以上を稼ぐゲーム声優もいます。
ゲーム声優のオーディション
ゲーム声優のオーディションは、基本的にはアニメ声優のオーディションと似た流れになります。
ゲーム声優のオーディション内容
・1次審査/書類選考(履歴書、写真、ボイスサンプル)
↓
・2次審査/面接審査、実技審査
↓
・最終審査/面接など
基本的には、このような流れのオーディションが多いでしょう。
それぞれの審査のポイントも、まとめておきます。
【書類審査】
タレントのオーディションと同じように、履歴書と写真も審査に必要になります。
「声の仕事なので、写真は必要ないのでは?」と思うかもしれませんが、一緒に仕事をする仲間として、その人の雰囲気を見るためにも写真は必要です。
また、最近は声優がメディア出演するケースや、声優アイドルとして歌手デビューするケースも増えているので、そういった方向性の仕事であれば、容姿も審査に関わるでしょう。
声の仕事だからと油断せず、身なりを整えて写真を撮ることや、書類を丁寧に書くことなど、誠実さが伝わるように気を付けて応募することで、審査員からの印象は良くなります。
【面接審査】
面接審査では、自己PRや志望動機などを聞かれることが多いです。
声優になるには、声質や表現力などの実力も大切ですが、審査する側からすれば、一緒に仕事をする仲間として、人柄や一般常識などもチェックが欠かせないポイントとなります。
また、合格するためには、仕事に対する情熱やプロ意識なども面接審査で伝えておくべきです。
【実技審査】
基本的には「テキストリーディング」といって、実際にセリフを読む審査が行われるパターンが多いです。
事前に台本がもらえる審査もあれば、当日渡された台本でセリフを読む審査もあります。
どんなシチュエーションでも対応できるように、普段から声のパターンを増やす練習や、演技力を高める練習をしておきましょう。
人気ゲームの声優になるチャンスも!
最近は一般募集でも、人気ゲームの声優オーディションを開催することも増えています。
最近では、人気声優の石川由依さんや小倉唯さんなども参加している人気ゲーム「放置少女」の新キャラクターを担当する声優募集オーディションが行われることも話題となりました。
ゲーム声優になるチャンスが増えている今こそ、自分の強みを活かしながら、声優としてスキルアップしておきたいですね。