ドラマ「花ざかりの君たちへ」の魅力やキャスト・あらすじを紹介

ドラマ「花ざかりの君たちへ」とは？

ドラマ「花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～」は2007年にフジテレビ系で放送されました。
原作中は條比紗也さんの漫画「花ざかりの君たちへ」で、脚本は「電車男」「セレブと貧乏太郎」の脚本も担当した武藤省吾さんです。
ドラマ「花ざかりの君たちへ」は、第54回「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」など様々な賞を受賞しています。
ドラマのヒットによって、2011年には新シリーズ「花ざかりの君たちへ～イケメン☆パラダイス～2011」や、台湾ドラマ版、韓国ドラマ版も放送されました。
今回は2007年度版のドラマ「花ざかりの君たちへ～イケメン♂パラダイス～」について詳しく紹介していきます。

花ざかりの君たちへのキャストは？

話題のイケメン俳優が多く出演したことも人気の理由でしたが、このドラマをきっかけにブレイクした俳優が多いのもドラマの見どころです。

ドラマ「花ざかりの君たちへ」のキャスト一覧（2007年度版）
・芦屋瑞稀役・・・堀北真希
・佐野泉役・・・小栗旬
・中津秀一役・・・生田斗真
・難波南役・・・水嶋ヒロ
・萱島大樹役・・・山本裕典
・関目京悟役・・・岡田将生
・中央千里役・・・木村了
・嵯峨和馬役・・・溝端淳平
・淀屋橋太壱役・・・千代将太
・天王寺恵役・・・石垣佑磨
・姫島正夫役・・・姜暢雄
・神楽坂真言役・・・城田優
・花屋敷ひばり役・・・岩佐真悠子
・尼崎カンナ役・・・桐谷美玲
・椿校長役・・・松田聖子
・猿渡教頭役・・・宇梶剛士
・吉岡先生役・・・小林すすむ
・梅田北斗役・・・上川隆也
・北浜昇役・・・稲垣吾郎

花ざかりの君たちへのあらすじ1～4話（ネタバレあり）

アメリカ帰りの帰国子女・瑞稀（堀北真希）が、アメリカの中学で一目ぼれをした高跳びの選手・佐野（小栗旬）に近づくため、男装をして、佐野が通う日本の男子高校に編入するところから物語は始まります。

1話

将来を有望視されていたにも関わらず、ある出来事をきっかけに走り幅跳びを辞めてしまった佐野に、もう一度走り幅跳びをして欲しいと願い、瑞稀は桜咲学園に編入してきました。
登校初日、寮から学園までの道のりが、桜咲学園の男子生徒に声援を送る女子高生で溢れかえる様子を見て、瑞稀は衝撃を受けます。
実は、桜咲学園は成績よりも顔の良さで選ばれる学校で、生徒のファンが出待ちをする光景は日常的なことだと知ります。
瑞稀は2年C組に入ると、さっそくクラスメイトの中津（生田斗真）達からからかわれながらも、そこにやってきた佐野の姿を見てハッとします。
また、桜咲学園は全寮制で、近々「土日外泊1年間」の特典を賭けた寮対抗のマラソン大会が開催されます。
寮は、格闘系の天王寺（石垣佑磨）が中心となる第一寮、スポーツ系の難波（水嶋ヒロ）が中心となる第二寮、演劇系の姫島（姜暢雄）が中心となる第三寮の三つです。
足の速い瑞稀はそれぞれの寮から勧誘されましたが、佐野がいる第二寮に入寮し、さらに同室になるというミラクルが。
部屋で荷物の整理をしていた瑞稀は、隠し持っていた佐野の写真を本人に見られてしまいます。
問い詰める佐野に対し、高跳びを辞めた理由を尋ねる瑞稀。
しかし、佐野は冷たくあしらいます。
マラソン大会の選抜で、中津から出場しろと言われて困る佐野を助けるために、瑞稀は立候補をします。
そんな中、マラソン大会の日を迎え、スタート地点に立つ瑞稀の足を何者かがスパイクで踏みつけます。

2話

保健室に運ばれた瑞稀は、以前から瑞稀の存在に違和感を感じていた保険医の梅田（上川隆也）に、女性であることがバレてしまいます。
なぜ男子校に入学をしたのか聞かれても答えられずにいる瑞稀の元に、第二寮の飼い犬「裕次郎」が現れ、瑞稀を助けます。
佐野が助けてくれたのだと思った瑞稀ですが「そんなことをするはずがない」と相変わらずクールな佐野。
今度は「ミスター桜咲コンテスト」が開催されると教頭（宇梶剛士）から発表されます。
姉妹校の聖ブロッサム学園との共催で、キングとクイーンを決めるコンテストです。
各寮で、コンテストの準備を始める中、瑞稀が倉庫に昨年使用した看板を取りに行くことに。
珍しく一緒に行くと言う佐野と一緒に懐中電灯を照らしながら倉庫に向かうと、突然倒れ込む佐野。
瑞稀との距離が近づき、ドキドキしていると中津たちがやってきます。
次の日、ドキドキしながら佐野に昨日の出来事を聞いてみますが、佐野は全く覚えていません。
その様子を見ながら複雑な顔をする中津。
一方、コンテストに出場する10名のメンバーに瑞稀と佐野も選出されます。

3話

アメリカにいるはずの瑞稀の兄・静稀（岡田義徳）から「最愛の妹へ」と書かれたメールが届き、そのメールを佐野に見られてしまいます。
一方、桜咲学園の姉妹校、聖ブロッサム学園の寮で下着泥棒が多発していました。
ちょうど、妹の瑞稀をアメリカに連れ戻そうと学園の周りをうろついていた静稀は、不審者と間違えられ、連行されます。
慌てた瑞稀は、部屋で静稀と話をすることに。
佐野に高跳びを復帰させるために男装してまで男子校に転校する必要はないという静稀に対し、佐野が高跳びを辞める原因を作ってしまったのは自分だから、どうしても復帰して欲しいと言う瑞稀。
この会話を佐野は部屋の前で全て聞いていました。
それでも納得いかない静稀は、勝手に退学の申請を進め、佐野に妹を連れて帰ると伝えますが、佐野は何も言うことができませんでした。
部屋に戻った佐野に対し、瑞稀は兄弟の話をして、その場を和ませようとしますが、佐野は「兄と一緒にアメリカに帰ればいい。自分の願いは瑞稀が視界から消えることだ」と激怒。
瑞稀は思わず涙します。

4話

寮で水道工事が行われるため、第一寮が一時閉鎖され、佐野と瑞稀の部屋には中津が入室することになりました。
一方、桜咲学園と聖ブロッサム学園による合コンが行われることになり、メンバーには瑞稀、佐野、中津も選ばれました。
佐野に突き放され傷心の瑞稀は、あえて明るくふるまいますが、佐野はつれない態度のままです。
それでも佐野のことが気になる瑞稀は、佐野が何を考えているのかを知るために、佐野の弟・森（大東俊介）について調べることに。
森を取材しているカメラマン（紺野まひる）から、森が近くの桃郷学院に練習に来ていることを聞き会いに行くことにしました。

花ざかりの君たちへのあらすじ5～8話（ネタバレあり）

5話

夏休みになり、難波に誘われて、中津たちと海の家に連れてこられた瑞稀。
そこに現れた難波の母・伊緒（森口瑤子）が、海の家のリニューアルオープンの準備を手伝わせるために、息子の友達を集めさせたのだと知ります。
有無を言わさずオープン準備をさせられ、翌日みんなで浜辺に遊びに行くと、桃郷学院の神楽坂（城田優）に出会います。
すぐに口論となった神楽坂と瑞稀たちは「どちらがイケてるか」対決をすることに。
一方、これまで関目（岡田将生）から陸上部に誘われても断っていた佐野は、陸上部の合宿に参加していました。
ブランクのある佐野に対して熱心な指導が行われるのを良く思わない部員たちは、佐野がどれくらい本気なのか知りたいと、校医の梅田に抗議します。
そして、合宿の最終日に地区大会の標準記録を跳ぶことができたら入部を認めることで話がまとまりました。
その夜、合宿所で関目に電話を渡された佐野は、海の家にいる瑞稀を呼び出してもらいます。

6話
佐野に会いに合宿所に行った後から、元気がない瑞稀の様子を中津は心配していました。
しかし、瑞稀に聞いても何も答えてくれません。
寮に戻った佐野は、引き続き集中して高跳びの練習をしていました。
すると、練習場に佐野のライバルである神楽坂が現れ、いつものように嫌味を言っていましたが、佐野はその言葉から上手く跳ぶためのヒントを得て、さらに熱心に練習に励みます。
一方、瑞稀は父・拓見（山崎一）と母・英子（筒井真理子）がアメリカからやってきて、親子で楽しい時間を過ごします。
しかし、母とショッピングを楽しんでいると、中津から「会いたい」と連絡が。
仕方なく母を待たせて中津との待ち合わせ場所に行くと、そこには佐野の姿がありました。

7話

瑞稀に対する佐野の気持が気になる秀一は、佐野を問い詰めます。
しかし、佐野はなんとも思っていないと答えます。
また、寮では天王寺や難波が「彼女がいる生徒」「彼女がいない生徒」で競うなど、盛り上がっていたところに、佐野が倒れたと言う一報が。
熱にうなされる佐野を心配そうに見つめる瑞稀、その姿を中津が見つめ、切ない時間が過ぎていきます。
佐野のお見舞いにやってきた神楽坂でしたが、またトラブルになり、止めようとした拍子に佐野のベッドに倒れ込んでしまった瑞稀。
思わぬ形で添い寝をすることになり、瑞稀がドキドキしていると、部屋に中津が入ってきます。
次の日、瑞稀は梅田に佐野が高跳びに復帰して嬉しいけれど、目的を果たしたから自分はここにいる理由はなくなったと告げます。

8話

自分の役目は終わりアメリカに戻る決意をしていた瑞稀でしたが、佐野と中津の説得により桜咲学園に残る決意をします。
今度はカメラマンの原から人気雑誌のイケメン特集を撮影することになったと発表され、桜咲学園のモデルは瑞稀、佐野、中津、難波が選ばれます。
瑞稀は男子校での生活にも慣れ、いつしか、中津と馴れ馴れしくじゃれあったり、無防備な姿が目立つようになりました。
瑞稀が女性であることを知っている佐野は、心配して見守りながら瑞稀を意識し始めます。
順調に見えていた瑞稀の学生生活ですが、ここで学園の経営難が原因で、落ちこぼれの生徒を退学させる意向だと知ります。

花ざかりの君たちへのあらすじ9～最終話（ネタバレあり）

9話

瑞稀たちのクラスには、臨時教員で常に冷静な北浜（稲垣吾郎）がやってきました。
テスト期間に入り、まだ高跳びの練習に打ち込む佐野を心配する瑞稀と、中津でしたが、佐野は成績も優秀で、瑞稀たちが勉強を教えてもらうことに。
他の生徒たちは、テストのことよりも「定期テスト打ち上げライブ」の練習ばかりが気になる様子です。
いよいよテストが始まりますが、北浜が中津の机に紛れ込んだ紙を見つけ、中津のカンニングを疑います。
カンニングの疑いを晴らそうとした瑞稀は、生徒たちに協力を求めますが、みんなは真犯人は誰なのかと、言い争いになってしまいます。
また、難波や関目などのメンバーは打ち上げライブのリハーサルを始めようとしたとき、北浜が現れ、ライブは中止だと言います。

10話

ついに中津も、瑞稀が女性であることを知ります。
中津が衝撃を受ける中、桜咲学園では「桜咲＆ブロッサムエドワード・J・ハリソン杯」という舞踏会が開かれることに。
生徒たちが準備を進めていると、陸上部の練習から戻った佐野が珍しく手伝うと言います。
次の日、どこかに向かう佐野の後を追う瑞稀。
佐野が向かったのは桃郷学院で、そこには弟の森だけでなく父親の佐野岳彦（杉本哲太）の姿が。
父親が桃郷学院にいることに動揺する佐野ですが、神楽坂から佐野の父が強化練習の提案者だと聞かされます。
生徒たちが舞踏会の準備に追われるなか、ブロッサム学園の女子生徒が食中毒になり、当日踊るカップルの女性が2人足りなくなってしまいました。
そこで、中央と瑞稀が女装して出演することになり、瑞稀は中津の相手をすることになります。

11話

佐野のことを心配する瑞稀ですが、中津から告白され悩んでしまいます。
桜咲学院の全国高校陸上競技会を盛り上げるために、生徒たちはパフォーマンスを行うことに。
参加すればハワイ旅行がプレゼントされると聞き、生徒たちは俄然やる気です。
一方、弟の指導に熱が入る父の姿を見て神妙な面持ちで桃郷学院を後にする佐野。
一足遅く佐野に会うためにやってきた瑞稀は、桃郷学院から担架で運ばれる佐野の父に遭遇します。
すぐに佐野に知らせ、2人はタクシーに乗って病院に向かいます。
病院で落ち着いた様子の父と話ができた佐野は、寮の部屋に帰って瑞稀に父とのことを話します。
久しぶりに瑞稀と佐野は笑顔で話すことができました。

最終話

瑞稀はパスポートを入れた財布を落としてしまい、その財布を聖ブロッサム学園のひばり（岩佐真悠子）に拾われます。
中津が口止めしたので、瑞稀が女性であることはバレませんでしたが、桜咲学園に女性が紛れ込んでいることは、知られてしまいます。
さらに、瑞稀が体育の授業のために体育倉庫で着替えているところを難波達に見られ、顔は見られずに済んだものの、学園に女性がいることを確信させてしまいます。
見られたとに気付いていない瑞稀でしたが、関目が「この学園に女がいる」と生徒たちに伝え、他の生徒たちも学園に紛れ込んだ女性を探すように動き出します。
男装をして、自分たちをだまして紛れ込んだ人物を許せないという意見も出て、瑞稀は動揺します。
瑞稀の財布を返そうとしないひばりに、佐野が返して欲しいと頼みに行くと「佐野様はこの女性が好きなの？」と聞かれ「あぁ」と答えます。
そして、いよいよ難波から「お前は女か？」と問い詰められる瑞稀。
「俺は女です」と瑞稀が答えたところに、佐野と中津が駆けつけて、自分たちは真実を知っていたと打ち明けます。
瑞稀をかばう佐野ですが、瑞稀はこの学園が好きだから辞めると言います。
佐野は瑞稀が女であることは、静稀が来た時から知っていたと瑞稀に告げます。
瑞稀に高跳びに復帰する姿を見せたかったから、知らないふりをしていたと伝えますが、瑞稀へ気持は伝えることができませんでした。
中津を呼び出した瑞稀は、中津の気持には答えられないと告げます。
校長先生（松田聖子）のはからいで、瑞稀は最後に学園祭を楽しみ、1人で学園を去ることに。
しかし、そこにはみんなの姿があり、温かく送り出してくれました。
車で空港まで送るという梅田は、瑞稀の話し相手にと佐野も一緒に車に乗せます。
空港で、学園を辞めた瑞稀に「もう男じゃないんだな」と言って、佐野は瑞稀を抱き寄せて傷キスをします。
「今度は俺がアメリカに行く」と言う佐野、「大好きだぜ」と伝える瑞稀、お互いの気持ちが通じ合い、瑞稀はアメリカへと帰っていきました。