新人アイドルの発掘オーディションと聞いて最初に名前を思い浮かべるのは、大手芸能事務所ホリプロが毎年開催している「ホリプロタレントスカウトキャラバン」ではないでしょうか。

その歴史は古く、第1回開催は1976年。
設立のきっかけとなったのは、70年代中盤にテレビ放送されていたオーディション番組『スター誕生』なんだそうです。

「独自のオーディション大会を！」
…と考えてホリプロがスタートしたのが、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」。

日本を代表する芸能事務所が、30年に渡って開催を続けているオーディションイベントとあって、言うまでもなく入賞者たちも大スター揃い。

そんなわけで今回は、「ホリプロタレントスカウトキャラバン」出身の芸能人の皆さんをご紹介いたします。

1. 榊原郁恵（第1回グランプリ）

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元祖ホリプロタレントスカウトキャラバン

ホリプロタレントスカウトキャラバン（以下TSC）の、記念すべき第1回グランプリに輝いたのは榊原郁恵さん。

高校二年生の時に「第1回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で優勝し、翌77年には「一億円のシンデレラ」のキャッチフレーズで歌手デビュー。

さらに78年には、代表曲「夏のお嬢さん」をリリースするとともに数多くのドラマやCMに出演し、87年に俳優の渡辺徹さんと結婚するまで、トップスピードで活動しました。

2. 堀ちえみ（第6回グランプリ）

出典: http://anincline.com/hori-chiemi/

『スチュワーデス物語』で大ブレイク

数年前に三度目の結婚で注目を集め、その美貌の健在ぶりが話題となった堀ちえみさんもTSC出身。

1967年生まれの堀さんは、大阪随一のお嬢様学校・帝塚山学院の小学校～中学校を経て、1981年に第6回TSCで優勝。

82年に歌手デビューし、翌83年には大ヒットドラマ『スチュワーデス物語』に主演し、その人気を不動のものとします。

その後、87年に芸能界を引退していますが、2年後には復帰して現在に至っています。

3. 井森美幸（第9回グランプリ）

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正統派アイドルとしては…でもバラドルとして開花

井森美幸さんは、鈴木保奈美さんも参加したという伝説の84年開催の第9回TSCで、グランプリを獲得しています。

翌年に歌手デビューしますが、残念ながら結果は今ひとつ。

しかし87年頃から山瀬まみさん、森口博子さんとバラエティ番組もこなすアイドル『バラドル』としてブレイクします。

ちなみに井森さんと森口さんは、堀越高校で同級生だったこともあり、現在でも大の仲良しなんだそうです。

4. 山瀬まみ（第10回グランプリ）

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どうせ所属するなら大手事務所

井森さんと同時期にバラドルとして大ブレイクした山瀬まみさんもTSC出身。

山瀬さんは、中学の頃から様々な芸能事務所のスカウトを断り続ける美少女として業界で有名だったんだとか。

これは子供の頃からアイドルを目指していた山瀬さんが、「必ず大手事務所に所属する」と心に決めていたからなんだそうです。

そんな山瀬さんは、中学一年生の時にTSCに応募するも書類選考で落選。

しかしあきらめることなく、85年の第10回に再度出場して優勝。

大手事務所への所属という目標を見事果たしています。

5. 深田恭子（第21回グランプリ）

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年齢不詳？永遠に美しく

30代半ばを迎えた現在もグラビアに登場する度に、その美しさで世を騒がしてしまう深田恭子さんは、1996年に開催された第21回TSCのグランプリ受賞者。

1997年にドラマ『FiVE』に出演し、女優としてデビューしています。

女優としての活動が増える少し前に、TSC出身者を集めて結成されたアイドルユニット「HiP（ホリプロ・アイドル・パラダイス）」に、一瞬だけ参加していたことをご存じでしたか？

6. 綾瀬はるか（第25回審査員特別賞）

出典: weheartit

昔グラドル、今大女優

深田恭子さんが所属していた「HiP」のメンバーでもあった綾瀬はるかさんは、もちろんTSC出身。

2000年に開催された第25回TSCで審査員特別賞を受賞しています。

2004年頃まではグラビアアイドルとして活動していましたが、徐々に女優へと活躍の場をシフトしていったのは、深田さんと似た道を歩んでいると言って良いかもしれませんね。

綾瀬はるかさんの出演ドラマは、
「綾瀬はるかのおすすめドラマランキングTOP５｜出演ドラマ総まとめ」
を参考にしてください。

7. 石原さとみ（第27回グランプリ）

出典：http://robot8.net

『シン・ゴジラ』では海外から注目も！

大ヒット怪獣映画『シン・ゴジラ』でアメリカ大統領特使カヨコ・アン・パタースンを演じて、海外からも注目を集めている石原さとみさんは、第27回TSC『ピュアガール2002』でグランプリを受賞しています。

「石原さとみ」は芸名で、「自分は原石である」という考えから「原石」を逆にして『石原』、聡明で美しくなりたいとして『聡美』としたんだそう。

ご本人にぴったりな素敵なお名前ですね！

8. 足立梨花（第32回グランプリ）

出典: http://coolship100.net/archives/2062

視聴アニメは月に30本！新世代ガチオタアイドル

最近はバラエティタレントや、月に30本は見るというアニメ関連のお仕事でも活躍中の足立梨花さんは、2007年に開催された第32回TSCのグランプリに選ばれたことをきっかけに芸能界入り。

お父さんに推薦される形での応募だったんだそうです。

2008年に三重県から上京し、多数のドラマやCMに出演していますが、当たり役はなんといっても能年玲奈主演のNHK朝ドラ『あまちゃん』で演じたアイドルグループ「アメ女」のセンター・有馬めぐ。

意地悪なアイドルを見事に演じきり、高い評価を集めました。

9. 小島 瑠璃子（第34回グランプリ）

出典: http://profile.ameba.jp/kojima-ruriko/

バックにはゴッド姉ちゃん！ホリプロの秘蔵っ子

「こじるり」こと小島 瑠璃子さんは、2009年に開催された第34回TSCでグランプリを受賞しています。

現在はバラエティ番組にCMに引っ張りだこな小島さんですが、そのお披露目とも言える初の全国ネットのテレビ出演は、ホリプロの重鎮・和田アキ子さんが司会を務める人気番組『アッコにおまかせ!』。

事務所に大切にされていることがよく分かるエピソードですよね。

10. 田所あずさ（第36回グランプリ）

出典: https://www.froma.com/contents/life/9351/

スカウトキャラバンは声優も発掘しています

TSCは女性のアイドルを発掘するコンテストですが、90年代以降は毎年テーマが設けられ、91年には男性アイドル（※工藤兄弟が優勝）、2011年には声優の新人発掘が行われています。

この「第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン次世代声優アーティストオーディション」でグランプリを獲得したのが田所あずささん。

声優としてはもちろん、アニソン歌手としても活動しており、アニメ・ゲーム関連の音楽を数多く手がけるレコード会社＜ランティス＞から多数の音源をリリースして人気を集めています。

まとめ

さて、今回は『ホリプロタレントスカウトキャラバン』出身の芸能人の皆さんを紹介しました。

女性芸能人にとって超エリートコースとも思えるTSCグランプリ/審査員特別賞ですが、デビューしたけど鳴かず飛ばずなんて方も結構多いようです。

今回紹介した方々は、誰にも負けない才能を持っていながら、さらに努力を惜しまなかったからこそ、大きな成功を手に出来たのかもしれませんね。