自分の歩き方をチェックしよう
「きれいな歩き方」は、モデルなどの芸能人が意識することというイメージがあるかもしれません。
しかし、日常生活でも歩き方が変われば、印象が変わり、気持ちも変わります。
普段街を歩くときに、誰かに見られていることを意識していますか?
「誰も見ていない」と思っていても、他人から見ると人の歩き方は案外気になるものです。
自分では自然に歩いているつもりでも、周りから見ると悪い印象を持たれている場合も少なくありません。
芸能界を目指して、オーディションを受けている人であれば、ウォーキングの審査ではなくても、会場に入室する時の歩き方だけでも、審査員の評価は変わります。
歩き方は、その人の第一印象を決めるポイントの一つということですね。
正しい歩き方・きれいな歩き方を身に付ける前に、まずは自分の歩き方をチェックしてみることをおすすめします。
自分の歩き方の欠点を見つけるために、以下のことを確認しましょう。
・歩いていると腰や膝が痛くなる
・歩くとすぐに脚が疲れる
・歩く時の姿勢が悪い
・O脚である
・外反母趾である
・歩くときに膝から脚を出している
・ガニ股で歩いている
このような症状がある場合、正しい歩き方ができていないことが原因となっている場合もあります。
また、普段履いている靴の裏を見て、側面、かかと、内側、真ん中周辺がすり減っている場合、重心のかけ方が正しくない可能性があります。
正しく歩くと、靴の裏のつま先の内側と、かかとの外側がすり減ります。
全身が写る鏡などで、自分の歩き方の欠点をチェックしておきましょう。
正しい歩き方の基本とは?
きれいな歩き方を身に付ける前に、まずは脚に負担をかけない正しい歩き方から知っておきましょう。
一つ目は、基本的な姿勢から身につけていきます。
正しい歩き方ができていない人は、上半身が前傾姿勢(猫背)になってしまうタイプと、反った姿勢になってしまう人が多いです。
このような姿勢は、足や腰に負担がかかりやすく、長時間歩くのが辛いだけでなく、短い時間、立っているだけでも疲れてしまいます。
正しい歩き方をするためには、歩く時だけでなく、日頃から正しい姿勢で生活をするのが好ましいでしょう。
正しい姿勢とは、お尻を締めて肩の力を抜きます。
さらにおへそのあたりに力を入れます。
姿勢を意識すると胸を張ってしまう人もいますが、それだけでは反り腰になってしまい、正しい姿勢が出来ないだけでなく、お腹に力が入っていないので、ポッコリお腹の原因にもなります。
耳の後ろから肩、くるぶしまでが一直線になる姿勢が理想です。
正しい姿勢を意識できれば、次はその姿勢のまま、正しい歩き方を実践していきましょう。
間違った歩き方に多いのは、膝から脚を出して歩くことですが、これは前に進む意識があるため、どうしても前傾姿勢になってしまうことが原因です。
正しい歩き方は、脚の付け根から一歩前に進むことを意識しましょう。
膝から足を出すのに比べて、全身の筋肉を使うので、最初は辛く感じるかもしれませんが、慣れてくれば姿勢よく歩けるようになります。
そして、一歩前に出した脚はかかとから着地し、ゆっくり足裏全体を地面につけていきます。
さらに反対の足を前に出す時には、着地している方の指先で、床を踏み込みます。
また、上半身はフラフラしないように、腕は脚と平行になるように、大きめに前後に振りましょう。
足の付け根を伸ばすことを意識して歩けば、膝歩きが改善されます。
腕も脚も肩幅に収まる範囲で動かし、横に広がらないように注意が必要です。
きれいな歩き方とは?
正しい歩き方がマスターできれば、それだけでもかなり美しい歩き方に改善されます。
さらに、きれいに歩きたい場合は、美しく見せるためのポイントも意識してみましょう。
まずは、頭のてっぺんから一本の紐で吊るされている感じで、体の重心を意識しながら少し上に引き上げるようなイメージで立ち、肩の力を抜きます。
さらに、正しい姿勢では脚の付け根から一歩を踏み出していましたが、より美しく見せるためには、さらに上のお尻の筋肉から前に出すイメージで歩き出しましょう。
歩く時には、一本の線の上を歩くように、脚をクロスしながら一歩ずつ前に出すときれいに見えます。
また、歩くときに上下に動いてしまうときれいに見えません。
頭の位置が上下しないように歩けると、より美しく歩くことができます。
疲れてくると、顔が前に出やすくなるので、顎を引いて歩くことも意識しましょう。
きれいに歩くためのトレーニング
きれいに歩くために、姿勢を良くしたり、脚の出し方を変えることを意識する必要がありますが、慣れない歩き方をすると、今までの歩き方とは違う筋肉を使うので、筋肉痛になることもあります。
その時期を乗り越えるのが辛くて、結局慣れた姿勢での歩き方に戻ってしまう人も多いのではないでしょうか。
きれいな歩き方を持続させるためにも、歩くための筋肉をトレーニングすることをおすすめします。
歩くために大切な筋肉の1つは、お尻の筋肉で、お尻の筋肉を上手く使って歩くことができれば、脚が疲れにくくなります。
お尻の筋肉を鍛えるトレーニングを行えば、膝歩きも改善しやすくなると言われています。
お尻を引き締めるようなストレッチや筋トレでもいいので、毎日行うようにしてみましょう。
さらに、歩くために大切なのは、バランスの良い姿勢なので、体幹を鍛えておくのも効果的です。
きれいに歩くというのは、適度に力の抜けた軽やかな歩き方ですが、体幹が安定していなければ、ブレずに歩くために、どうしても力が入ってしまいます。
軽やかに歩いても重心を安定させるには、体幹トレーニングで体の安定感を保てるようにしておきたいですね。
モデルの中でも、体幹トレーニングを積極的に行っている人は多く、歩き方にとても重要な要素です。
オーディションに役立つ歩き方
オーディションでの歩き方と言えば、ウォーキングなどの審査でしか必要がないと思っていませんか?
しかし、オーディションでは、会場に入室する時から勝負は始まっています。
オーディション会場に歩いて入って来る姿が、猫背で不格好な歩き方であれば、審査員は一目で自信のない印象を受けるでしょう。
歩き方は、第一印象を大きく左右するので、自信がなさそうに見えたり、人前に出る意識が低いと判断されることもあります。
姿勢を正してきれいに歩けば、本人の気持ちの面での意識も変わり、自信を持つことができます。
「美しく歩けている」という自信が付けば、それが表情にも表れイキイキとした印象になります。
モデルを目指す人の中には、モデルのウォーキングを練習している人も多いですが、その他の分野でもきれいに歩くことで、オーディションでの評価は変わると考えておきましょう。
日常の姿勢や歩き方のクセを直すのは、自分自身が根気よく意識して改善しなければ直せません。
しかし、身に付けることができれば、確実に印象が良くなるので、意識して改善していきましょう。