テレビとリモコン

日本を代表する長寿番組とは ジャンルごとの番組名と特徴

2020.07.06 / 未分類

長寿番組とは?

長寿番組とは、長い年月放送されているテレビ番組やラジオ番組のことを言いますが、何年以上続けば長寿番組というような明確な決まりはありません。
日本で民生用のテレビが発売されてから70年近くが経ち、これまでに様々な分野で数えきれないほどのテレビ番組が放送されてきました。
テレビ番組を放送する期間は、各テレビ局が決めることができるので、視聴率が悪い番組や評判の良くない番組は打ち切るなどして、他番組に切り替えることができます。
反対に視聴率がよく、評判の良い番組であれば、テレビ局側にとっても視聴者にとっても需要があるので放送を続けることができます。
つまり、このような番組が長寿番組になりやすい傾向にあるということであり、多くの人に愛される番組だということですね。

日本より早くからテレビの放送を開始している欧米では、アメリカのNBC放送で1947年から現在も放送されている「ミート・ザ・プレス」という報道番組が72年間にわたり、現在も放送が続いており、ギネスブックにも認定されています。

また、日本のラジオ番組の放送は1925年と、テレビより早くから始まっており、HNKラジオ第2で放送されている「株式市況」は現在も放送が続いており、94年を超える長寿番組です。
他にも90年以上にわたり放送を続けているラジオ番組は複数あります。

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NHKには長寿番組が多い

日本で最初にテレビ、ラジオを放送したテレビ局であるNHKは、その他の民間放送局に比べて長寿番組が多いのが特徴です。
現在も放送中のNHKの長寿番組を見てみましょう。

1953年から放送している番組
・NHKニュース
・気象情報
・国会中継
・NHK競馬中継
・NHKプロ野球
・NHKのど自慢
・NHK紅白歌合戦
・ゆく年くる年
・大相撲中継

このように、NHKではいつの時代にも必要なニュースや気象情報、スポーツ、音楽などの分野の番組はテレビ放送開始直後から、長寿番組として現在も放送を続けています。
他にもみんなの体操(1957年~)、きょうの料理(1957年~)など、誰でも一度は見たことがあるような番組や、NHK教育テレビの番組では、おかあさんといっしょ(1959年~)、おはなしのくに(1990年~)などの長寿番組もあります。

ニュースやスポーツ中継の番組など長期にわたり、ほぼ決まった時間帯で放送している番組が多く、特に高齢の人たちなどは、決まった番組をNHKで視聴する習慣が身に付いているという理由で、安定して視聴者が多い分、長寿番組を放送する需要があるということでしょう。

バラエティの長寿番組

バラエティ番組で、現在も放送している長寿番組の代表的なものを見てみましょう。

バラエティの長寿番組
・日本テレビ「笑点」(1965年~)
・毎日放送「よしもと新喜劇」(1962年~)
・朝日放送テレビ「新婚さんいらっしゃい!」(1971年~)
・朝日放送テレビ「パネルクイズ アタック25」(1975年~)
・テレビ朝日「徹子の部屋」(1976年~)

他にもたくさんありますが、長寿番組は休日の昼間や夕方など、多くの人が自宅でゆっくりテレビを見る時間帯に放送されている番組が多いです。
また、番組の内容は同じであっても、放送時間や番組名を変えてリニューアルすることで少しづつ時代に合わせて、内容や出演者を変えている番組もあります。
笑点も最初は「金曜寄席」、よしもと新喜劇も「サモン日曜お笑い劇場」「花月爆笑劇場」から番組名を変更しています。
バラエティ番組ではありませんが、音楽番組にも長寿番組が多い傾向にあります。

音楽の長寿番組
・フジテレビ「SHIONOGI MUSIC FAIR」(1964年~)
・テレビ朝日「題名のない音楽会」(1964年~)
・テレビ朝日「ミュージックステーション」(1986年~)

クラッシック音楽など特定の分野で決まったファンが視聴する可能性の高い番組やアーティストの新曲が早く聞ける音楽番組などは、いつの時代も人気が高く長寿番組になりやすいということですね。

ドラマの長寿番組

ドラマの長寿番組と言えば、NHKの連続テレビ小説や大河ドラマを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実際に連続テレビ小説は1961年、大河ドラマは1963年に放送を開始して、現在も放送が続いています。
しかし、NHK以外にも民間放送でドラマの長寿枠を続けている放送局も多く、TBSの「日曜劇場」は1956年~現在も放送中で63年以上続いています。
同じように他の放送局でも、ドラマ枠として長く続けているパターンはありますが、基本的には1クール(3ヶ月)ごとに、違った新ドラマを放送するパターンになっています。

ドラマには他にも、同じキャストや内容でシリーズ化したドラマが長寿番組として人気を得るパターンも多いです。

シリーズ化している長寿ドラマ
・テレビ朝日「相棒」(2000年~)
・テレビ朝日「科捜研の女」(1999年~)

海外では比較的、人気のドラマがシリーズ化することは多いのですが、日本でもいわゆる「刑事ドラマ」「医療ドラマ」などの分野で、長寿ドラマとして人気を誇る作品がたくさんあります。

アニメの長寿番組

日本ではアニメも長寿番組として長く愛される作品が多く、親子で楽しめるアニメは時代が変わっても愛され続けている印象です。
日本で放送されている長寿アニメについて見ていきましょう。

アニメの長寿番組
・フジテレビ「サザエさん」(1969年~)
・テレビ朝日「ドラえもん」(1979年~)
・日本テレビ「それいけ!アンパンマン」(1988年~)
・フジテレビ「ちびまる子ちゃん」(1990年~)
・テレビ朝日「クレヨンしんちゃん」(1992年~)
・NHK「忍たま乱太郎」(1993年~)
・日本テレビ「名探偵コナン」(1996年~)

ドラえもんは1979年にテレビ朝日で放送される前に、1993年に半年間ではありますが、日本テレビで放送されていました。
このように、日本のアニメで長寿番組化している作品は、現在でも定期的に映画化されるほど人気の衰えない根強い人気が特徴です。
また、アニメ以外にも子供向け番組では、テレビ朝日の「スーパー戦隊シリーズ」が1975年から始まり、仮面ライダーシリーズは1971年から始まっており、子供に夢を与え続ける長寿番組だと言えるでしょう。

惜しまれながらも終了した長寿番組

現在は惜しまれながらも終了してしまった長寿番組もたくさんあります。
「長寿番組」というキーワードで真っ先に思い浮かぶテレビ番組と言えば、「笑っていいとも!」という人も多いのではないでしょうか。
月曜日から金曜日の正午から放送されていたフジテレビの番組ですが、最終回を迎えた2014年には放送回数が8000回を超えたことでも話題となりました。
また、司会を務めていたタモリさんは、単独の司会者による生放送の長寿番組で世界最多記録となり、2003年にギネス世界記録にも認定されました。

他にもフジテレビで放送されていた「とんねるずのみなさんのおかげでした」は1997年~2018年まで放送、「めちゃ×2イケてるッ!」は1996年~2018年まで放送されていました。
どちらの番組も放送が終了する理由の一つとして、視聴率の低迷などと言われていましたが、熱心なファンも多く番組が終了することは大きな話題となりました。

まだまだ日本には長寿番組がたくさんあり、今後長寿番組になっていくであろう番組もあります。
しかし、長寿番組になるというのは簡単なことではなく、番組の企画や出演者などのバランスだけでなく、長く続けるために時代に合わせて上手く変動していかなければなりません。
今後も日本の長寿番組に期待して、注目していきたいですね。

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