子役のオーディションとは?
テレビや舞台などで子役として活躍している子供たちも、様々なオーディションを受けて合格できれば出演が決定する場合がほとんどです。子役のオーディションを受けるには二つの方法があります。
一つ目は、子役としてプロダクションに所属してオーディションを受けるパターンです。
常時プロダクションからその子に合ったオーディション情報が提供されます。一般では募集していないオーディション情報も多く、プロダクションに所属している方がチャンスもたくさんあります。
もう一つは、プロダクションへの所属の有無は問わずに誰でも参加できるオーディションを受けるパターンです。年齢などの応募資格をクリアしていれば誰でも参加できるので、それだけ競争率も高くなります。
つまり、子役としての活動をスタートするには、プロダクションに所属するためのオーディションと映画やドラマなどの役を決めるオーディションの2種類があるということになります。
子役になるための第一歩としてプロダクションに所属するオーディションを受ける場合は将来性が重視されます。演技の実技審査や特技披露などの審査もありますが、すぐに子役として活躍できるようなクオリティを求められているわけではありません。審査員から「成長を見てみたい」と思われるような将来性があるかどうかが重要になります。
オーディションに合格して所属すれば演技や歌、ダンスなどのレッスンを受けさせてくれるプロダクションも多いので、オーディションでは自分らしく精一杯できることをやりましょう。
子役として出演権を得るオーディションの場合は、ある程度即戦力が必要になります。例えば映画に出る子役のオーディションの場合、合格すればすぐに映画の撮影に参加することになるので、演技もしっかりできる子供が選ばれます。子役としての出演権を得るオーディションの場合は、合格する子供のイメージはだいたい決まっているので、役柄に必要な要素が揃っていなければ合格は難しいでしょう。
オーディションまでの流れ
オーディションに参加するには書類選考を通過しなければいけません。書類選考に通過すれば、オーディションに参加するように連絡が来ます。自己PRや特技、演技審査などをクリアしてオーディションを通過すれば、面接、カメラテストなどを終えて合否が決定するのが一般的です。
プロダクションに所属するためのオーディションに合格したのであれば、その後所属契約を交わしレッスンなどを受けながら所属タレントとして次は出演権を得るためのオーディションに挑戦していくことになります。
プロダクションに所属しないまま出演権を得るオーディションを受ける場合も同じように、書類選考に通過すればオーディションに参加できます。
オーディションに合格すれば、役によって必要な演技や歌唱テストが行われます。最終的に合格すれば、共演者との顔合わせ、衣装合わせなど出演に向けて必要なことが進められていきます。
オーディションの前の練習
オーディションに合格するために、前もって
一通り流れを練習しておきましょう。たくさんの審査員やカメラの前では、自己紹介をするだけでも緊張して上手くいかないこともあります。
特に子供は、普段と違う環境ではうまく話せなくなってしまうことも少なくありません。
自己紹介でもアピールしたいことを伝えられるように前もって内容を考えておくと安心です。
ありきたりな内容ではなく、審査員の印象に残るようなアピールポイントがあれば高評価につながることもあります。
歌の審査がある場合も、歌う曲を前もって選んで練習しておきましょう。
歌唱審査がない場合でも、オーディションの審査中に突然「少し歌ってみて下さい」と言われることもあります。急に言われると動揺して、歌える歌が思いつかなかったり緊張で歌詞が飛んでしまう子供もいます。得意な歌を決めておいて常に練習しておくと想定外の状況でも落ち着いて歌うことができます。
歌以外でも、特技や趣味にダンスやモノマネなどと書いている場合はオーディションで披露する流れになることも多いです。特技も魅せ方を考えて練習しておくと急な要求にも困らず対応できるでしょう。
子役として活躍するには物おじしない性格や急な要求への対応力は高く評価されます。対応力をアピールできるようになるためにも事前に練習をしておくことは必要だと言えるでしょう。
また、緊張して頭が真っ白になった時には深呼吸して気持ちを落ち着けられるように、困った時の対応策も考えておくのがおすすめですね。
持ち物や交通手段もチェック
必要な書類については、書類審査で提出した写真やプロフィールをそのままオーディションで使用される場合がほとんどです。
別の写真や追加で必要な書類など書類審査で提出していない書類を持ってくるように
指示があれば、忘れないように持っていきましょう。筆記用具、手鏡なども持っておくと安心です。
オーディションには待ち時間もあるので赤ちゃんやまだ小さな子供であれば、オムツや着替え、ぐずった時に困らないように子供のお気に入りのおもちゃなどもあると便利です。オーディションへの参加に遅刻は厳禁です。時間を守れるかという点も審査の対象だと考えて下さい。
今後仕事を任せられるかどうか、信用問題にもつながります。
遅刻を避けるためにも車ではなく公共交通機関を使うようにしましょう。車でしか行けない場所であれば会場に駐車場があるか、満車の場合近くにコインパーキングがあるかも確認して余裕をもって出かけなければいけません。遠方からの参加で宿泊が必要な場合も、オーディションの日程が決まり次第宿泊先を押さえておくのがおすすめです。
オーディションに参加する服装は?
オーディションに参加する時には普段の飾らない服装でも大丈夫ですが、当日の朝に着ていく服を決めるのはおすすめできません。着ていく服は、何パターンか考えて着用してみましょう。
顔映りの良い色でスタイルがよく見える服装を選びます。本人のお気に入りの服を選ばせてあげるとモチベーションも上がり、自信をもってオーディションに参加できるので子供の意見も尊重してください。
特技やダンス、演技の審査がある場合は短すぎるスカートでは思うように動けず、邪魔になってしまう可能性もあります。多少動きのある審査も服装を気にせず披露できることも考えて選ぶといいですね。
また、子役のオーディションでは、ナチュラルな表情を見せる方が審査員もイメージが湧きやすくなるので派手なメイクやヘアスタイル、アクセサリーなどは控えて下さい。
また、子役のオーディションでは子供だけでなく保護者も見られていると考えておきましょう。保護者も常識的な服装で、目立ち過ぎないように気をつける必要があります。子役の場合、活動していく中でどうしても親の協力が必要になる場面がたくさんあります。
審査員は、親が子供をしっかり管理できるかどうかも見ていることを忘れないようにしましょう。
事前の準備がオーディションの合否に影響する
オーディションの審査員から見ると、前もって練習をしている子供はすぐに分ります。うまく答えられなければ不合格となるわけではありませんが、しっかりと練習をしている様子が伝われば、オーディションに合格したい熱意も伝わります。
また、練習を重ねることで本人も自信が付き、オーディションでの緊張感が軽減されるのでしっかり自分をアピールすることができるでしょう。