歌が上手い人の特徴とは?
歌が苦手な人にとって、カラオケなどの人前で歌う場所では、あまり楽しめないことも多いですよね。
「下手だから恥ずかしい…」
「好きな歌を歌いたいけど、音を外しそうで歌えない…」
など、歌に自信がなければ、せっかくの楽しい時間を、思いっきり楽しむことができません。
自分自身も楽しく歌えて、聴く人に喜んでもらえるように、歌を上手く歌う方法を解説していきます。
はじめに、歌が上手い人の特徴から分析していきましょう。
歌が上手い人の特徴
・音程が正確に取れる
・リズム感がある
・声量がある
基本的には、この3つの要素は、歌が上手い人の特徴にあげられます。
歌は、音の高さを変えながら進んでいきますが、この音の変化を正確に外さずに歌える人は、音程をが取れる人です。
また、歌は曲によって早さが違い、同じ曲の中でもリズムが変わることもあるので、リズムを感じながら歌えること、声量があることも、歌が上手い人の特徴となります。
その他の特徴は…
・抑揚や緩急のメリハリをつける
・歌唱テクニックを使う
・音域が広い
・滑舌が良い
・声質が良い
・腹式呼吸が使える
・肺活量がある
音程・リズム感・声量に加えて、元々の音域の広さや声質も、歌が魅力的に聴こえるポイントです。
さらに、腹式呼吸やビブラートなどのテクニックが使えれば、よりプロのような歌唱力が発揮できるでしょう。
歌が上手くなるように、上達する方法を詳しく解説していきます。
上手く歌えない原因は?
歌が上手い人の特徴を紹介しましたが、次に歌が苦手な人との違いを考えながら、上手く歌えない原因を探っていきましょう。
歌が下手な人の特徴
・音程が取れない
・音域が狭い
・リズム感が悪い
・表現力がない
・歌い方が単調
・声量がない
・不安定
・姿勢や呼吸法に問題がある
音程・リズム感・声量に関しては、歌が上手い人の特徴と真逆ということになりますが、この3つは、歌のレッスンで改善することができます。
また、最近の流行曲は、音域の広い楽曲が多いので、音域が狭い人にとっては難しいですよね。
歌が上手い人は、歌唱テクニックとして、裏声や、地声と裏声をミックスしたミックスボイスなどを使い、歌に表情をつけています。
ずっと同じ声で歌っていると、聴いている人にも感情が伝わりにくいので、どうしても下手に聞こえてしまうでしょう。
歌が上手くなるポイント
では、歌に自信のない人が、歌を上手くするポイントは一体何でしょうか。
押さえておきたいポイントを紹介していきます。
音程を良くする
音程を良くするには、音域を広げることも効果的です。
音域は、トレーニングをすれば広げることができます。
また、音域を広げたり、音程を良くするには、たくさん音楽を聴いて、たくさん歌うことが効果的です。
音程が悪いと、音程を取ることに必死になり、上手く歌うことを意識するのが難しくなります。
リズム感を良くする
「リズム感がないから、アップテンポの歌は苦手」と思い込んで、バラード曲を歌う人もいますが、バラードもリズム感がないとうまく歌えません。
歌のリズムを感じて歌えていなければ、聴いている人からしても気持ちの良い歌唱となならないでしょう。
リズムを取りながら歌うのが、難しい場合は、最初は歌わずに足や手拍子で、一曲のリズムを体で感じてみましょう。
声色を変える
歌手の歌を聴いていると、曲の中で声色を変化させているのが分かります。
様々な声の出し方を知って、使てみると、表現力のある歌になります。
例えば…
・ウィスパーボイス・・・息が漏れるようなささやき声
・ハスキーボイス・・・かすれた(しゃがれた)声
・エッジボイス・・・声帯を閉じて発生する声
・ホイッスルボイス・・・笛を吹いたような超高音の声
・シャウト・・・叫び声
このように、歌のイメージや、感情が伝わりやすいように、様々な声色を使い分けます。
歌唱テクニック
声色を変えるのに加え、歌唱テクニックでさらに歌の雰囲気を出すことができます。
代表的な歌唱テクニックは…
・ビブラート・・・声を震わせる
・しゃくり・・・低い音から本来の音程を出す
・こぶし・・・声を一瞬だけ震わせる
・ファルセット・・・裏声
このようなテクニックを使えば、さらにプロっぽく歌うことができます。
表現力
歌が苦手な人は、どうしても音程やリズムを合わせることに集中してしまいますが、表現力のない歌は、聴く人にとっても心に響きません。
歌詞の意味を理解して、感情を歌にのせましょう。
歌の練習方法
歌が上手くなるポイントを紹介しましたが、もう一つ、絶対に必要となるのは安定感です。
歌の上手い人は、どんな歌を歌っても不安定にならずに、音程や声量を安定させて歌うことができます。
安定感のある歌を歌うには、何より基礎が重要です。
歌が上手くなる基礎の練習について解説します。
安定した歌を歌う基礎は、呼吸法、姿勢、肺活量などが関わってきます。
また、基礎がしっかりできていれば、音程・リズム・声量のトレーニングも上手くいくようになりますよ。
では、安定した歌が歌えるように、呼吸と姿勢について、練習方法を見ていきましょう。
歌う時の姿勢
歌う時には、上半身がリラックスしていることが大切です。
下半身は、リラックスした上半身をしっかり支えるために、力を入れて安定させましょう。
➁息を吐いて、両肩を下げます。
③背筋を伸ばします。
片足立ちになったり、猫背になってしまうと、気道に息が通るのを妨げてしまいます。
胸を張ると言うよりは、真っすぐに立つイメージです。
呼吸方法
歌う時は、横隔膜を動かして肺を広げ、空気を深く吐き出すことができる「腹式呼吸」が大切です。
たくさん息を吸うことができるので、呼吸の回数が減り、歌いやすくなります。
➁そのまま5秒間息を止めます。
③10秒かけてゆっくり口から息を吐きます。
難しい場合は、座った姿勢から練習してみましょう。
上手くできるようになれば、吐くときに少し口を開けて「su-(スー)」と言いながら、一定の量で長く吐き続けてみます。
肺活量を鍛える
肺活量を鍛えると、良い声が出て、一度に吐く息の量が増えるので、歌唱力の向上にも繋がります。
パワフルな歌声で歌うためにも、肺活量を鍛えておくと役に立ちます。
肺活量を鍛えるトレーニングは…
・空のペットボトルをくわえて吸ったり吐いたりを繰り返す
・腹式呼吸の練習をする
・限界まで息を止める
・風船を膨らませる
肺活量を鍛えるトレーニングは、自宅で簡単にできる方法がたくさんあります。
毎日コツコツと練習をすると、効果的です。
また、ジョギングやスイミングも、肺活量を鍛えるのにおすすめの方法です。
聴く人を喜ばせるには?
歌が上手くなる基礎や、歌唱テクニックを練習すれば、歌は上手くなります。
しかし、歌が上手ければ、必ず聴いている人を喜ばせるとは限りません。
歌には、一曲一曲に世界観があります。
その感情を表現できなければ、聴いている人の心にも響きません。
最後に、聴いている人を喜ばせたり、感動させることができるように、やっておきたいことを紹介します。
歌詞を読み込む
歌の歌詞には、相手に伝えたいメッセージが込められています。
なんとなく音程やリズムだけで歌うのではなく、歌詞に感情をこめて歌うと、聴いている人の心に響きます。
歌詞を何度も読み込んでいくと、最初は気づかなかった深い意味に気付き、その世界観を表現できるようになります。
リラックスする
テレビで新人アーティストが、緊張しながら歌っている姿を見ることもありますよね。
緊張して歌っている歌を聴いていると、聴いている方にも緊張が伝わってきませんか?
「音を外してしまうかもしれない」「歌詞が飛んでしまうかもしれない」とドキドキしながら聴いていると、その歌の世界観に浸ることはできません。
つまり、歌っている人が緊張していると、聴いている人にも伝わるので、リラックスして歌うことが大切ということです。
丁寧に歌う
歌のプロと素人の違いとして、よく指摘されるのが、言葉の聞き取りやすさです。
もちろんプロの歌手でも、個性的な歌い方で、歌詞が聞き取りにくいと言われる人もいますが、それは一種のパフォーマンスであり、実際は聞き取りやすい言葉で歌うことができます。
滑舌や発音の悪さは、聴いている人には、とても気になります。
また、素人の場合は、歌詞の語尾が雑になりがちですが、プロは最後までキレイに歌いあげます。
つまり、歌を丁寧に歌わなければ、聴いている人の心には響きません。
歌が上手くなるために、自宅でできる練習もありますが、本格的に上達したいなら、プロのレッスンを受けることも検討してみましょう。