オーディション番組とは
日本でもこれまでに数々のオーディション番組が放送されてきました。
普段は見ることができないオーディション審査の様子を見ることができるので、たくさんの人から注目される番組です。
日本で放送されたオーディション番組で特に有名なのが1970年代に放送され、数多くのトップアイドルやアーティストを輩出した人気番組の「スター誕生!」と1990年後半に放送された「ASAYAN」でしょう。
ASAYANではアイドルやアーティストの他にも俳優、ダンサーなど多くの分野でのスターを発掘するオーディションが行われて話題となりました。
視聴者立場では、デビューする前から見ていた人がスターの階段を上っていく姿を見ることができる人気の番組となっていました。
最近では、ネット番組なども増えたことから企画としてオーディション番組が放送されることもよくあります。
テレビで放送されるオーディション番組は人気の企画ではありますが、視聴率の低下などが原因で終了してしまうことも多く日本で現在放送されているオーディション番組は減っています。
海外のオーディション番組
海外でも有名なオーディション番組はたくさんあります。
日本でもよく知られているのがアメリカで放送されている「America’s Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)」ではないでしょうか。
オーディションのリアリティ番組で全米の各地での選考を行い、勝ち残った人は舞台で行われるオーディションで審査員と観客の前でパフォーマンス審査を受けます。
歌手やダンサー、コメディアンやマジシャンなど様々な分野で出場することができて優勝すれば賞金もあり一躍有名人になれる人気のオーディション番組です。
他にも韓国などのアジア圏でもオーディション番組が放送されています。
特に近年、韓国でサバイバル形式の勝ち残りをかけたアイドルオーディションが人気で、日本からも挑戦している人がたくさんいます。
オーディション番組の応募方法は?
日本では地上波で放送されているオーディション番組が減っており、海外のオーディション番組やネットでの番組に応募することが主流となっています。
ネット番組でのオーディションに応募する場合は、番組サイトの募集方法に従って行います。
応募フォームからプロフィールと写真を送るパターンが多いようです。
ネットでのオーディション番組の場合、審査に一般人の投票が含まれるパターンが多く審査員による審査だけでなく応援してくれるファンからの評価も合否に関わるオーディションが多いです。
また、アイドルのオーディション番組ではサバイバル系の生き残りをかけた審査が行われる場合が多く、こちらも書類選考に通過すればオーディションに参加できるという方法が主流です。
最近のオーディション番組では、全く経験のない一般人だけでなく新人タレントや研究生、レッスン生としてアイドルになるための訓練を受けている人も参加することが増えています。
海外でもアイドルグループのメンバーを決める番組が高い人気を得ていますが、熱心に見ているファンも多く審査方法や投票の不正などが問題となることも少なくありません。
応募するオーディションを選ぶ時には、主催者や審査員などを見て信頼できる番組であるかを確認しておきましょう。
デビュー後のサポート体制や過去に番組からデビューした人の活躍を調べてみるのもおすすめです。
一般的なオーディションとの違い
オーディション番組は審査される過程からすでに、多くの人に見られることになります。
オーディションに合格できなかったとしても「オーディションに参加していた人」として知られる存在になるでしょう。
大手事務所の最終オーディションの様子がテレビなどのメディアで放送されることもありますが、オーディション番組の場合オーディション審査の様子だけでなくオーディションの合否が決まるまでの全ての審査の様子や合宿などの過酷なレッスンの様子、日常生活の様子など様々な場面を放送されます。
視聴者が審査員のような気分を味わえるような演出がされるオーディション番組もあり、参加者一人一人の情報が詳しく紹介されることもあります。
つまり、一般的なオーディションとの大きな違いは合否に関係なく世間に顔や名前が知られることでしょう。
オーディション番組に参加して有名になることは今後、芸能界を目指すにあたりメリットになる場合もデメリットになる場合もあります。
オーディション番組に参加する場合のメリット、デメリットについても知っておきましょう。
オーディション番組のメリット・デメリット
オーディション番組に出演して、合否に関わらず顔と名前が知られることでデビュー前からファンや応援してくれる人が増えるというメリットがあります。
オーディション番組は、一般の視聴者以外にもテレビや音楽業界の関係者からも注目されているのでオーディションに合格できなくても、番組を見ていた別の芸能プロダクションなどからスカウトされることも少なくありません。
また、最近ではSNSで一般人も情報を拡散できる時代です。
オーディションに参加していることをSNSで拡散されて、芸能関係者の目に留まるということもあります。
このようにオーディション番組に出演することで、合否に関係なくチャンスが広がるという点はメリットとなります。
しかし、顔と名前が知られたことでオーディション番組に出演していたイメージが強くなり、デビュー前から新鮮さに欠けると判断されてしまうこともあります。
オーディション番組で不合格となった後に、新たに別のオーディションに参加する時には、そのイメージが邪魔になってしまうと感じる人もいるようです。
また、オーディション番組はオーディション審査の過程を放送する番組ですが、エンターテイメントとして視聴者が楽しめるように演出される場合もあります。
過剰な演出ではなくても、視聴者から見るとオーディションの参加者のイメージが付きやすくなります。
少し強気な発言をしたり、審査中のちょっとした態度で批判されるきっかけとなることも考えられます。
まだオーディション審査を受けている一般人であるにも関わらず、常に見られている意識をもって行動しなければいけません。
多くの人に知ってもらえてチャンスが増えると言うメリットがある反面、デビュー前から注目されることでのデメリットもあることも考えておきましょう。
オーディション番組でデビューを勝ち取るには
一般的なオーディションは、基本的には審査員が審査をして合格者を決定します。
一般投票を採用するオーディションでは、たくさん投票された人が合格します。
オーディション番組でも基本的には審査員がいて、合否の決定権を持っている場合がほとんどです。
しかし、オーディション審査を番組で公開することによって審査員以外に観客や視聴者からの評価も見えやすくなります。
そのため、審査員が審査する過程で、視聴者からの反応なども参考にする場合があります。
一般的なオーディションとは違い、視聴者や観客などたくさんの人にアピールできる強みがあるといいでしょう。
オーディション番組では、テレビの演出として一般的なオーディションより難しく厳しい審査が行われる場合も多く、たとえ評価が悪くてもテレビで放送されます。
前向きな強い気持ちで審査を受けるやる気が最も大切だと言えるでしょう。