オーディションや面接では、自己紹介をする機会が与えられます。受ける芸能事務所やオーディションによって異なりますが、いずれにしてもたくさんの人が受けるので、一人あたり与えられる自己紹介の時間は30秒~1分です。
その中で、自分のことをより面接官に知ってもらうような自己紹介をするためには、どうしたら良いのでしょうか?
今回は「面接で役立つ!自己紹介の4つのコツ」と題して、お話をしていきます。
ポイントを頭の中に入れておけば、グ~ンと話しやすくなるはずです。
この記事は、こんな人におすすめ
・これからオーディションを受ける予定
・自己紹介がうまくいかない
・書類審査は通るのに、面接では必ず落ちる
・緊張してうまく話せない
・自己紹介と自己PRの違いがよく分からない
・近々、面接予定がある
・決められた時間の中で話すのが苦手
・いつもありきたりな自己紹介で終わる
オーディションで迷った!自己PRと自己紹介は違うの?
オーディションや面接で「自己紹介をしてください」と言われる時もあれば、「自己PRをしてください」と言われる時もあって、混乱してしまう人も多いのではないでしょうか。
自己PRと自己紹介はどこが違うのかな…と迷ってしまう人も少なくありません。
結論からお伝えすると、自己PRと自己紹介は違います!その違いについて、以下にまとめてみました。
自己紹介とは?
・名前・年齢・学歴・住んでいるところなどの基本的な項目を含んでいて、「あなたとはどんな人?」をメインに話していくものです。
履歴書に記載している重要項目をまとめてさっと話すのが、自己紹介になります。
基本的な情報のため、場合によっては履歴書に自己紹介のスペースが設けられて、書面上で行う場合もあります。
つまり自己紹介は、口頭でも言えるし、文章でも同じ内容が伝えられるということになります。
書類での一次審査で自己紹介を書かせたり、面接の冒頭で軽く自己紹介してもらうことがほとんどです。
自己PRとは、別ものになります。
自己PRとは?
自己紹介とは違って、自己PRは基本的な情報を伝えるのではなく、実際に面接官に自分の良いところをアピールして、興味を持ってもらうことになります。
「私はこんなところが魅力的です!ぜひ、見て下さい」というところを、審査員の前で披露するのが自己PRです。
自己紹介が30秒~1分であるのに対して、自己PRは1~2分ほど時間を取ってもらえる時もあります。
<例えば、こんな感じ>
・得意のダンスを披露してみる
・歌の18番を披露する
・ミュージカル調に自己紹介
・バク転をする
このように、挨拶とアクションを織り交ぜて自己PRをしていくことで、自分の良さを多くの人に知ってもらうことができます。
自己PRでは思う存分自分を表現することができますが、形式的な自己紹介で自分を表現するのって、なかなか難しいですよね。
面接で役立つ!自己紹介の4つのコツ
そこで、形式的な自己紹介ではなく、一目置かれるような自己紹介をするための4つのコツをご紹介します。自己紹介の時間は限られていますし、30秒~1分とあっという間です。
だからこそ、簡潔に質の高い自己紹介文を考えましょう。
コツ1.下手でもいい、大きな声で!
面接やオーディションに限らず、さまざまなシチュエーションでも基本となってくるのが、声のボリュームです。
TPOに合わせて、声のボリュームも変えていくことが大切ですが、面接やオーディションではもちろん、ハッキリと相手に聞こえるような大きな声でいなければなりません。
ましてや芸能事務所の面接やオーディションなどは、これから人前に出て話をしたり表現する可能性の高い人なら、人前で蚊の鳴くような声では合格は難しいでしょう。
面接官は最初から完璧な内容の自己紹介なんて、期待をしていません。
内容はぐちゃぐちゃでも、大きな声でハッキリと笑顔で伝えることができるかなどをチェックしている場合が多いです。
緊張していると「うまく言えるかな」「間違ったことを言わないようにしなくちゃ」と、より緊張した状態に自分を追い込んでしまいがちですが、緊張したら逆に開き直ってしまいましょう。
下手でもいい、大きな声で、自己紹介をしましょう!
コツ2.自分にキャッチコピーをつける
面接官は一度に何十人、何百人の応募者の自己紹介文を読んだり、聞いたりすることになります。当然、1人1人の印象を鮮明に覚えているはずがありません。
自己紹介はほとんどの場合、一次面接で行われるので、2次や3次面接で行われる自己PRに比べて、面接官が1人あたりに割ける時間もごくわずかだと覚えておきましょう。
そこで、おすすめするのが「自分にキャッチコピーをつける方法」です。世の中に溢れているさまざまなアイテムには、消費者の興味や関心を引き寄せるために当たり前のようにキャッチコピーが付けられています。
そこで、面接官の頭の中に残るように、自分にもキャッチコピーをつけてしまうのです。
ウケを狙ったものでもいいですし、真面目な要素を取り入れたものでもOK!
例えば、このようなキャッチコピーはいかがでしょう?
・ダンスが得意!夢はマイケルジャクソンの○○○○です
・夢は歌手!地元の大会で○度優勝した○○○○です
・子役タレント歴5年、モデルを目指してウォーキングレッスン中の○○○○です
キャッチコピーには「相手に話題としてふって欲しいポイント」や「興味を持ってほしいところ」を必ず入れましょう。
また、くすっと笑えるような要素も散りばめて、相手に強い印象を残すのもポイントです。
コツ3.アピールポイントはとにかく絞る
特技や趣味などのアピールポイントは、広く浅く色んなジャンルをアピールするよりも、とにかく絞っていくのがポイントです。
例えば、特技を「料理」にするとしましょう。
面接官は「どんな料理を作るの?」「どのくらいの頻度で造るの?」などと、浅い質問しかできません。限られた時間の中では、仕方のないことです。
しかしながら、特技を「料理」からググッと絞って「やきそば」としましょう。
ここで、面接官はあなたの特技がやきそばと書かれていることに、まずビックリして興味を持つはずです。
好きな食べ物の欄にやきそばと書いてあっても驚きませんが、特技の欄に書いてあるわけですからね。
きっと「やきそばの何が得意なの?」「おいしいお店を知っているの?」などと、一歩踏み込んだ質問をしてくるはずです。
会話も弾みやすくなりますし、何より「やきそばの子」として、面接でも印象が残る傾向にあります。
コツ4.嘘をつかない
自分を良く見せようとウソをついても、これまで何百人と面接をしてきたベテランの目をごまかせるはずがありません。
突っ込まれるとボロが出てしまうような嘘や、自信のない情報は自己紹介で伝えないようにしましょう。
参考になる!芸能人のキャッチコピー
昭和のアイドルを筆頭に、芸能人にはファンに覚えてもらうためにも、キャッチコピーを作るのが定番でした。
本人が考えたものもあれば、ファンやマネーが考えたキャッチフレーズもありますが、短時間で自分を紹介する自己紹介に参考になるものがたくさんあります。
オーディションの自己紹介の参考にしたい、芸能人のキャッチコピーを紹介します。
福山雅治/「いなかもんばい」
長崎県出身の福山雅治さんは、18歳で上京した時には方言が理由で、ピザ屋のアルバイトをクビになるなど、意外なエピソードの持ち主です。
デビュー当時は、見た目からは想像できない、田舎から出てきたイメージを伝えるキャッチコピーが付けられていました。
端正な顔立ちと、キャッチコピーのギャップで、印象に残りやすいですよね。
見たままの印象よりも、相手が「えっ?そうなの?」と意外性に興味を持つキャッチコピーがあるといいですね。
オーディションでも短時間で意外性を伝えることができれば「もう少し知りたい」と興味を持ってもらうきっかけになります。
橋本環奈/「千年に1人の逸材」
当時、福岡のアイドルグループのメンバーとして活躍していた橋本環奈さんを、一躍有名にしたキャッチコピーが「千年に1度の逸材」でした。
本人が考えたわけではなく、ファンや橋本環奈さんの写真を見た人達が考えたものになります。
「千年に1度ってどんな美少女!?」と興味を引くのはもちろん、キャッチコピーに負けない橋本環奈さんの美少女っぷりがマッチした結果、より印象深くなったパターンです。
この橋本環奈さんのキャッチコピーをきっかけに、桜井日奈子さんの「岡山の奇跡」今田美桜さんの「福岡で一番かわいい女の子」など「美少女」を強調するキャッチコピーが付けられるようになりました。
このように、自分の見た目にフィットするキャッチコピーも、覚えてもらうために効果的です。
まとめ
今回は「面接で役立つ!自己紹介の4つのコツ」をお話しました。
もう一度おさらいをしてみると、こんな感じ↓
コツ1.下手でもいい、大きな声で!
コツ2.自分にキャッチコピーをつける
コツ3.アピールポイントはとにかく絞る
コツ4.嘘をつかない
やはり一番大事なのが、下手でもいいから大きな声で伝えることです。誰かに聞いてもらいたいのなら、小さな声で話すのはとても失礼なこと!
極端な話、どんなにいい話をしていても、あまりに声が小さいと聞きとることができないですし、印象も良くないです。
今回ご紹介した4つのコツを念頭において、面接やオーディションで一目置かれるような自己紹介をしてくださいね!