ドラマ「ロングバケーション」とは?
ドラマ「ロングバケーション」は、1996年にフジテレビ系で放送された大ヒットドラマです。
脚本は、数々のヒットドラマでおなじみの、北川悦吏子さんです。
「愛していると言ってくれ」「半分、青い」などの脚本を手掛けたことでも有名ですよね。
ドラマの平均視聴率は29.6%、最終話では36.7%を記録しています。
ドラマ終了後に放送された、総集編をメインとしたスペシャルドラマでも、視聴率27.8%を獲得し、終了後もなお注目度の高いドラマであったことが分かります。
ドラマを見て、ピアノを習う男性が増えたり、放送される時間帯の月曜9時になると、街からOLが消えると言われるほど「ロンバケ」は社会にも大きな影響を与えました。
大ヒットドラマ「ロングバケーション」のキャストやあらすじを紹介していきます。
ロングバケーションのキャストは?
当時人気が急上昇していた木村拓哉さんと山口智子さんが出演する恋愛ドラマということで、キャストにも注目が集まりました。
「ロングバケーション」のキャスト一覧
・瀬名秀俊 役・・・木村拓哉
・葉山南 役・・・山口智子
・小石川桃子 役・・・稲森いずみ
・葉山真二 役・・・竹野内豊
・奥沢涼子 役・・・松たか子
・佐々木教授 役・・・森本レオ
・氷室ルミ子 役・・・りょう
・斉藤哲也 役・・・小林すすむ
・斉藤貴子 役・・・広末涼子
・杉崎哲也 役…豊原功補
ロングバケーションのあらすじ1~4話(ネタバレあり)
ドラマ「ロングバケーション」は、瀬名(木村拓哉)が住むマンションに、白無垢姿の女性・南(山口智子)が突然現れるところから物語は始まります。
1話
結婚式当日に花婿に逃げられた南(山口智子)が、婚約者だった朝倉と同居人の瀬名が住んでいるマンションに駆け込んできます。
しかし、この日は瀬名の大切なピアノコンクールの日で、朝倉を探す南を瀬名はそのまま追い返します。
住んでいたマンションも引き払い、結婚生活に必要なお金を全て朝倉に渡してしまった南は、朝倉が住んでいた部屋に住むことになります。
瀬名は、ピアノ教室の先生ですが、南にはピアニストだと嘘をつきます。
一方、自分は人気モデルだと言う南も、実は名の知れない落ち目のモデルです。
ある日、瀬名が外出している時にかかってきた電話に南が出たことで、瀬名は怒り「何で30オンナと一緒に住まなければいけないんだ」と怒りをぶつけ、南も怒って出ていきます。
しかし、この日は南の誕生日で、朝倉からの電話がかかってくるかもしれないから南が勝手に電話に出たことに気付きます。
瀬名は窓から南を呼び止め「happybirthday」を演奏します。
部屋に戻った南は「朝倉から連絡がくるのはここしかないから」と切ない胸の内を明かしたところで、瀬名の自宅の電話が鳴ります。
2話
慌てて電話に出た南でしたが、相手は南の弟の信二(竹野内豊)でした。
真二と恋人のルミ子(りょう)は瀬名の部屋を訪れ「お金を貸してほしい」と言います。
後日、瀬名は憧れの涼子(松たか子)とデートに出かけますが、途中で南と親友の桃子(稲森いずみ)に出くわし、からかう南に瀬名は「無神経だから男に逃げられるんだ」と怒ります。
そんな中、瀬名はピアノ教室で中学生の貴子(広末涼子)を指導することに。
ピアノを楽しんで弾くように指導する瀬名ですが、貴子に「あなたのようになりたくない、ちゃんとしたピアニストになりたい」と言われたところを、涼子に見られてしまいます。
何もかもうまくいかない瀬名と、朝倉の帰りを待つ南、そんな時瀬名に届いた一通の手紙。
差出人は朝倉で、南とは別の女性と結婚したと書かれています。
隠そうとした瀬名ですが、南はこの手紙を見てしまい、南は泣き崩れます。
3話
朝倉の結婚にショックを受けた南は、モデルの仕事もなくなり、新人モデルのいづみのマネージャーをすることになりましたが、生意気ないづみと喧嘩になっってしまい南は事務所をクビになります。
南は、瀬名と涼子を、真二が経営するクラブに誘います。
以前、真二と街で会ったことがある涼子は、思いがけない再会を喜び意気投合します。
すっかり自信を失った瀬名は、涼子を送ると言えず真二が送っていくことに。
そんな中、ピアノ教室の生徒である貴子が海外留学することになったことを伝えに瀬名の家にやってきます。
教育熱心な母親の期待に応えるべくピアノを楽しめずにいましたが、もっとピアノを楽しむべきだと言う瀬名に心を動かされていました。
貴子を見送り、瀬名も南も眠りについた夜中3時、ルミ子が訪れ「真二が涼子さんを送ったまま帰ってこない」と言います。
4話
結局朝になっても真二と涼子は帰ってきませんでした。
南を訪ねてきた涼子は、真二と一夜を過ごしたことを相談します。
涼子は、真二のことが好きになってしまった様子で、そのことを瀬名は知ってしまいます。
しかし、涼子を諦められない瀬名は、涼子をデートに誘いますが、真二のことが好きな涼子はデート中も上の空です。
瀬名を励ましながらアドバイスを送る南は、自分が瀬名に特別な感情を持っていることに気付き始めます。
瀬名は勇気を出して、自分の気持ちを涼子に伝えます。
ロングバケーション5~8話(ネタバレあり)
5話
涼子の気持ちが分からず不安だった瀬名は、再び涼子をデートに誘い、珍しく良い感じに進みます。
映画デートに出かけた2人ですが、映画の好きなシーンが全くかみ合わず、気まずい雰囲気に。
帰り際、次のデートに誘う瀬名に対し「コンクールの準備が忙しいから、時間ができれば連絡する」と言われてしまいます。
そんな時、南はカメラマンの杉崎(豊原功補)と出会い、撮影で会った時からファンだったと告げられます。
涼子からの連絡を待ちきれず、また電話をして食事に誘った瀬名でしたが、真二への気持ちが諦められない涼子は「すぐに会いたい」と瀬名を呼び出し「他に好きな人がいる」と伝えます。
6話
フラれた瀬名を励ます南ですが、瀬名はなかなか吹っ切れません。
このままではいけないと考えた瀬名は、恩師である佐々木教授(森本レオ)に相談をします。
そこで、瀬名は自分を変えるためにピアニストを目指したいと話します。
一方、杉崎と映画デートを楽しんだ南は、瀬名と同じように映画の話で杉崎とかみ合わず違和感を抱きます。
そんな中、杉崎は、仕事を探している南に、自分のアシスタントにならないかと言います。
真二とのことを桃子に相談した涼子は、気持ちを伝えるために真二のところに行くことにしました。
すると、先に店に来ていた南と瀬名。
瀬名の顔を見て気まずくなる涼子ですが、瀬名は涼子が真二に気持ちを伝えられるように協力します。
途方に暮れたながら帰宅する瀬名は、南に「キスしようか」と言い、2人はキスをしました。
7話
南は瀬名とのキスから仕事に身が入らず、杉崎の大切なフィルムをなくしてしまいます。
また、キスをしてから瀬名と南の間にも微妙な気まずい空気が流れます。
涼子から想いを伝えられた真二も、涼子のことが好きになりルミ子に隠れて連絡を取るようになります。
それが、ルミ子に見つかり大喧嘩になり2人は別れ、真二は涼子と付き合うことに。
一方、必死で探してもフィルムが見つからず、南は仕事を辞める覚悟で杉崎に謝罪しに行きます。
すると、フィルムが無事に見つかったという杉崎は南に告白し、キスをします。
杉崎と徹夜で仕事をして朝帰りをした南を瀬名は待っていました。
8話
瀬名と南の間に重たい空気が流れる中、南が忘れた鍵を届けに杉崎がやってきます。
杉崎に瀬名を弟のような存在だと紹介する南に対し、瀬名は複雑な心境に。
南は、杉崎に瀬名との関係を誤解されないように、新しいマンションを探します。
そんな時、瀬名は佐々木教授の勧めで、もう一度コンクールに出場することを決意します。
瀬名のマンションを出ることが決まった南は、杉崎からバツイチで子供がいることを打ち明けられます。
南は瀬名のマンションで過ごす最後の夜、杉崎の過去について瀬名に相談します。
過去のことだと受け入れようとする南に対し、杉崎を信用しない方がいいという瀬名。
言い合いをしたまま翌朝を迎え、何も言わずに去ろうとした南ですが、マンションの下から瀬名の名前を呼びます。
窓から顔を出す瀬名に「なんか寂しいね」と言う南。
「そうだね」と答える瀬名。
お互いに気持ちを残しながら、それでも南は去っていきました。
ロングバケーションのあらすじ9~最終話(ネタバレあり)
9話
南が去った寂しさを抱えながらも、コンクールのために一流ピアニストからの指導を受け始める瀬名。
しかし、思うようにピアノを弾くことができずにいたところ、トラックにひかれそうになった涼子を助けて、右手を怪我してしまいます。
もうピアノは辞めようと考えていた時に、今度は瀬名のマンションに真二が住むことに。
真二から瀬名がピアノを辞めようとしていると聞き、南は何とか止めようとします。
南はピアノを練習し、瀬名の前でピアノを弾き、諦めなければ奇跡が起きると伝え、帰っていきます。
瀬名は南への想いを抑えきれずに追いかけますが、南は瀬名に気づきながらも、杉崎の車に乗って去っていきます。
一方、涼子はコンクールの練習で忙しくなり、真二とすれ違い始めます。
10話
真二とすれ違う生活に不安を募らせた涼子は、瀬名に相談をします。
気にするなと涼子をなだめる瀬名でしたが、真二は涼子に気を使いながら付き合うことに疲れ、まだ自分を想ってくれるルミ子に少し心が動きます。
一方瀬名は、南に励まされて以来ピアノが上達し、誰かのために引いているようだと絶賛されます。
コンクールの予選、南も見守る中、瀬名は素晴らしい演奏をしました。
しかし、せっかく会った2人は、また言い合いになってしまい、気まずいまま南は杉崎との待ち合わせ場所に向かいます。
瀬名に会いに行っていたと知った杉崎は、南にプロポーズをします。
見事にコンクールの予選を通過した瀬名から、電話で連絡を受けた南は「やったー!!」と大声で喜びます。
しかし、本選に通ったらボストンに留学しなければならないと知り、南は動揺します。
さらに、瀬名は南が杉崎からプロポーズされたことを聞かされ、お互い素直な気持ちは伝えられずにいます。
とにかく前に進もうと、杉崎や杉崎の息子と楽しい時間を過ごす南、しかし瀬名への想いを捨て切れず瀬名のマンションに向かいます。
「何しに来た?」と聞く瀬名に「瀬名とキスしに来た」と答える南。
2人は想いを確かめ合うようにキスをします。
最終話
気持ちを伝え合ったはずなのに、ピアニストとしてこれから羽ばたこうとする瀬名に自分は負担になるのではないかと悩む南。
しかし、中途半端な気持ちではいられなくなった南は、杉崎のプロポーズを断り別れを告げます。
コンクールの本選を控えた涼子は、真二の店に立ち寄り、真二がルミ子と仲良くする姿を目撃してしまいます。
一方、せっかく気持ちが通じ合ったのに、瀬名のピアノが評価されるにつれ、南の心は重くなるばかり。
本選当日、会場に駆け付けた南の姿を見つけた瀬名は、素晴らしい演奏をして、ボストン行きを手に入れました。
瀬名を遠い存在に感じた南は、会場を後にしますが、瀬名はすぐに追いかけます。
瀬名のマンションの前にいた南に「一緒にボストンに行こう」と伝える瀬名、2人は熱いキスを交わします。
ボストンでの結婚式当日、遅刻をしそうな瀬名と南は街を走り抜けて式場に向かいます。
知られざるロングバケーションのエピソード
理想の物件が見つかったのは奇跡だった
失踪した婚約者のルームメイトと恋に落ちるという斬新な設定でしたが、当時の日本ではルームシェアが珍しい時代でした。
ニューヨークっぽい外階段があるような建物を探していたところ、奇跡的に隅田川沿いで物件が見つかり、取り壊しも決まっていたため、内装を自由に変えられたそうです。
理想の物件で撮影することができて「同棲」ではなく「ルームシェア」というイメージで、特別感のあるドラマになりました。
ドラマが最終回を迎えた後にも、たくさんの見物人が訪れるスポットになっていたそうです。
竹野内豊の髭はこのドラマの役作りから始まった!?
南の弟・真二役で出演していた竹野内豊さんは、髭がとても似合いますよね。
実は、竹野内豊さんの髭は、ロングバケーションの真二役を演じる時に、ワイルドなキャラクターに合わせて伸ばしたのがきっかけだったそうです。
主演の木村拓哉さんはもちろん、プレイボーイな真二を演じた竹野内豊さんのかっこよさが際立つドラマでした。
ドラマ「ロングバケーション」を楽しむ方法
人気ドラマ「ロングバケーション」は、現時点で動画配信しているサイトはありません。
レンタルショップでもDVDの取り扱いはなく、ビデオのみとなります。
しかし、DVDの販売はされているので、購入して見ることは可能です。
人気俳優や女優がたくさん出演していることももちろんですが、ストーリーの面白さの評価も高いドラマなので、おすすめの作品です。
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