反抗期は何回あるの?
子供の反抗期は成長の証だとも言われますが、それを支える家族にとっては負担が大きいのも現実です。
家族からすれば、反抗期は…
「いつ始まるの?」
「いつまで続くの?」
「何回あるの?」
「どんな対応をすればいいの?」
など、心配になることもたくさんありますよね。
子供の反抗期はいつ?
・第一次反抗期(2~3歳頃)
・中間反抗期(小学校低学年頃)
・第二次反抗期(小学校高学年~)
このように、子供の反抗期は3回あると言われています。
小学校低学年を省いて、反抗期は2回という考え方もありますが、今回は3回の反抗期について、詳しく解説していきます。
第一次反抗期とは?
イヤイヤ期とも言われる「第一次反抗期」は、早い子では自我が芽生え始める1歳6ヶ月頃から始まり、3歳頃まで続くと言われています。
第一次反抗期の子供の様子
・「イヤイヤ」と拒否することが増える
・癇癪を起すことが増える
・自分で何でもやりたがる
・こだわりが強くなる
第一次反抗期の子供の様子を詳しく見ていきましょう。
「イヤイヤ」と拒否することが増える
まさに「イヤイヤ期」と感じるほど、何をするにも「イヤ」と拒否することが増えます。
お風呂に入るのも「イヤイヤ」公園から帰るのも「イヤイヤ」と、パパやママを困らせることも増えます。
癇癪を起すことが増える
癇癪を起こす回数が増えるのも、第一次反抗期の特徴です。
些細なことでも、癇癪を起こしてしまって家の中でも外出先でも、気持ちをおさえる事が出来なくなります。
自分で何でもやりたがる
第一次反抗期は「自我が芽生える」という大きな変化が起こるため、何でも自分でやりたくなります。
例えば…
・自分で靴下を履きたい
・自分で食べたい
・自分で歯磨きをしたい
・自分でおもちゃを選びたい
など、まだ一人でやるには難しいことでも、自分でやってみて、大人が手助けしようとすると怒ることもあります。
こだわりが強くなる
自我が芽生えたことで、自分の好みやこだわりが強くなります。
例えば…
・真冬なのにサンダルを履きたがる
・特定の食べ物しか食べない
・好きな色の物ばかり選ぶ
など、こだわりが強くなり、生活面で説得するのに苦労することもあります。
ご飯の時間なのに「おやつが食べたい」と言って聞かなかったり、真冬なのにサンダル、晴れなのに傘をさすなど、子供のこだわりに困る機会も増えるでしょう。
第一次反抗期の対処法
2~3歳の第一次反抗期では、癇癪を起したり、イヤイヤばかり言う子供に対して「ワガママに育ってしまったのかな?」と不安を抱える親も多いです。
しかし、まだ小さな子供の自我が芽生え、成長している証です。
ダメなことはダメと教えながらも「嫌だったんだね」と子供の気持に共感してあげると、「パパやママには気持ちを伝えても分かってもらえる」と、愛情を感じるきっかけにもなります。
中間反抗期とは?
大きな反抗期である、第一次反抗期(幼少期)と第二次反抗期(思春期)の間に挟まれているため、中間反抗期と呼ばれています。
時期としては、年長児~小学校中学年頃に起こる反抗期です。
これまでの子供の生活は、家族との関わりが大半を占めていましたが、小学校に入学する頃には、友達との関わりが深くなり、家族以外からの影響を受けて、親にも反抗したり、嘘をつくことも増える子供もいます。
中間反抗期の子供の様子
・友達との関係を重視する
・人と自分を比べる
・口答えをする
・突然感情的になることがある
中間反抗期の子供の様子を詳しく見ていきましょう。
友達との関係を重視する
小学校に上がると、子供だけの世界で過ごす時間が増えます。
学校の中だけでなく、放課後も友達と遊ぶ機会も増え、大人の監視が少ない環境で、友達との関わりから影響を受けやすくなります。
親が「勉強をしなさい」と言っても「○○ちゃんもやってないもん」と返すなど、大人が言うことよりも、友達の言うことに合わせようとする子供もいます。
人と自分を比べる
友達との関わりが深まる分、同世代の子供と自分を比較する子供も増えます。
「○○ちゃんよりもテストの点数が悪かった」「クラスで自分だけ逆上がりが出来ない」など、他の子供と比較して劣等感を感じてしまうのも、中間反抗期ではよくあることです。
口答えをする
パパやママが言うことが正しいと信じてきた子供も、学校や友達から得た情報で、物事の考え方には、様々なパターンがあることを知ります。
親が注意しても「ママが間違ってる!」「パパは口うるさいよ!」など、口答えをしてしまう子供も多くなります。
突然感情的になることがある
中間反抗期は、自我も強く、自分の想いを伝えたい反面、まだ上手く言葉にできなかったり、気持ちを上手く伝えられないこともたくさんあります。
思いは溢れるのに伝わらないもどかしさから、突然激昂したり、小さな子供の様に泣くこともあります。
中間反抗期の対処法
小学校低学年を中心に起こる中間反抗期では、外の世界が広がり、友達との関わりの中でもトラブルを起こしたり、学校でも問題を起こすなど、親を困らせるような行動も増えます。
叱りたくなるような出来事が増えますが、きつく叱るよりも、子供の話をしっかり聞いて、何がいけなかったのか、今後どうするべきなのかを話すようにしましょう。
また、トラブルが増えると、常に監視しておきたくなるかもしれませんが、過干渉になると、自立心が芽生え始める子供にストレスを与えてしまいます。
第二次反抗期とは?
一番よく知られている反抗期は「第二次反抗期」かもしれませんね。
第二次反抗期は、小学校高学年~高校生くらいまで続くと言われています。
個人差もあるので、ごく短い期間で終わる子供もいれば、かなり長期間悩まされるケースもあります。
第二次反抗期の子供の様子
・反抗的な態度を取る
・イライラしている
・ストレスを溜めやすい
・親に対して不満を募らせる
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
反抗的な態度を取る
家族から見ていても、まさに「反抗期」と感じることが多いのが、第二次反抗期です。
言葉遣いが乱暴になったり、親が話しかけても無視をするなど、反抗的な態度を取るのが特徴です。
反抗的な態度がエスカレートすると、暴力をふるう、物を壊すなど、乱暴になるケースもあります。
イライラしている
心と体が急激に成長する思春期は、ホルモンバランスも崩れやすく、イライラしやすくなります。
しかし、イライラしていても、学校の友達や先生など、家族以外の人の前では我慢しなければいけないと理解できるからこそ、家族に対しての反抗が強くなるケースも多いです。
ストレスを溜めやすい
思春期の心の変化では、勉強や部活などで悩むことだけでなく、異性への感情も変化するなど、コンプレックスを抱えたり、強いストレスを感じるようになります。
ストレスが溜まって、精神的に不安定になる子供も多く、体調を崩すケースも少なくありません。
親に対して不満を募らせる
思春期には、自立心が芽生え、親から干渉されることを不満に思う子供も増えます。
頼まれていないのに、生活面で手助けをしたり、生活面で指摘すると「子ども扱いしないで」と反抗することもあります。
さらに、信用されていないことを不満に思うという子供も多く「本当に提出物出したの?」「嘘をついているんじゃないの?」など、親が疑うような言動をすると、激しく怒る子供も多くなります。
第二次反抗期の対処法
主に中学生の子供に起こる第二次反抗期では、見守る姿勢が大切です。
子供の反抗的な態度に、怒ったりイライラしてしまうことも多いかもしれませんが、子供の意見を頭ごなしに否定せず、大人として対応しましょう。
さらに、日頃からコミュニケーションを取るようにして「話し合える」「相談できる」関係を築いておくことで、子供が「親は何もわかってくれない」と思う機会を減らすことができます。
親がやるべきことは?
反抗期の子供に対して、親もカッとなってキツイ言い方をしてしまったり、どうやって対応すればいいのか分からなくなり、関わりを避けてしまうこともありますよね。
親子にとって、良い状態で反抗期を終えられるように、親として反抗期の子供にどんな対応をするべきなのか、知っておくことも大切です。