ヘアメイクとは
芸能界など、華やかな業界でも活躍する「ヘアメイク」の仕事は、モデルやタレントなどのメイクアップや、ヘアセットを施すことが仕事です。
例えば雑誌のモデル、ドラマに出演する女優など、それぞれの仕事でクライアントの意向に沿ってヘアメイクを行います。
このような仕事をする人を「ヘアメイクアーティスト」と言います。
また、スタイリストや美容師など、ヘアメイクアーティストと関連する仕事について、その違いも知っておきましょう。
【スタイリスト】
スタイリストは、ファッションをコーディネートするのが仕事です。
クライアントの意向に沿うという部分は、ヘアメイクアーティストと同じで、仕事現場で一緒になる機会も多いです。
【美容師】
美容師は、美容室などのサロンで来店するお客様に対してヘアスタイルを提案し、施す仕事です。
サロンで美容師として働きながら、ヘアメイクアーティストとして活躍する人もいます。
ヘアメイクアーティストの仕事内容
ヘアメイクアーティストは、美容師、ヘアメイクなどの専門学校を卒業した後に、サロンやプロダクションに所属するケースが多いです。
また、キャリアを重ねた後に、フリーランスとして働く人もいます。
ヘアメイクアーティストの就職先
・ヘアメイクプロダクション
・美容室
・ブライダルサロン
・フォトスタジオ
・化粧品会社、メーカー…など
ヘアメイクアーティストの仕事は、働き方によっても仕事の内容や勤務時間が異なります。
ここでは、サロンでのヘアメイクの仕事、テレビや雑誌のヘアメイクの仕事、それぞれの流れを紹介します。
サロンでの仕事の流れ
ビューティーサロンやブライダルサロンなどで働く場合は、勤務時間も9時~21時位の、サロンがオープンしている時間になります。
サロンでの仕事の流れ
・出勤
↓
・ミーティング
↓
・接客(ヘアメイク)
↓
・片づけ
基本的には、サロンに来店するお客様のヘアメイクをするのが仕事です。
サロンの閉店後に、練習をする人もいます。
テレビ・雑誌等での仕事の流れ
テレビや雑誌などのスタジオ撮影や、ロケでのヘアメイクの仕事は、時間も休日も不規則です。
早朝から始まる撮影の場合、5時からヘアメイクをする仕事も珍しくありません。
また、深夜にまで及ぶ撮影もあり、人気ヘアメイクアーティストになれば、オファーが絶えず、なかなか休みをとれないほど多忙になることもあります。
撮影での仕事の流れ
・打ち合わせ
↓
・ヘアメイク
↓
・片づけ
基本的には、現場で打ち合わせをして、クライアントの意向に合わせたヘアメイクを行うのが仕事ですが、途中のメイク直しのために、長時間撮影に立ち会うこともあります。
また、1日にいくつもの現場をかけ持ちすることもあります。
その場合、移動もあるので、ハードなスケジュールをこなすヘアメイクアーティストも少なくありません。
ヘアメイクアーティストの収入
・平均年収 300万円前後
※アシスタントは200万前後
フリーランスの人気ヘアメイクアーティストでは、年収1,000万円以上稼ぐ人も少なくありません。
ヘアメイクアーティストになる方法
ヘアメイクアーティストになるには、ヘアメイクに関する知識やスキルが必要になります。
必ず美容師の資格が必要ということはありません。
しかし、ヘアメイクアーティストは、人気の職業のため、クライアントからの信頼を得て仕事をするには、美容師免許を持っておいた方がいいと言えるでしょう。
ただ、メイクアップアーティストの国家資格はありませんが、民間の資格はあるので、取得しておくと就職、転職の時に強みになります。
メイクアップの資格
・JMAメイクアップ技術検定試験
・IBF国際メイクアップアーティスト認定試験…など
ヘアメイクアーティストになる方法は、実に様々です。
ヘアメイクアーティストになるきっかけで多いものを見てみましょう。
ヘアメイクアーティストになる方法
・美容師から転職
・美容師と兼業
・ヘアメイク専門学校を卒業する
・SNSでの発信
それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
美容師からの転職
美容室で美容師として働いていると、芸能人やインフルエンサーなどからオファーを受けることもあります。
ヘアメイクアーティストとしての需要が増えると、美容師から転職する人もいます。
美容師との兼業
美容師からの転職と同様、ヘアメイクアーティストとしての依頼が増えると、美容師と兼業という形で働く人も少なくありません。
ヘアメイク専門学校を卒業する
ヘアメイクとして必要な知識やスキルをしっかり学べる専門学校を卒業して、ヘアメイクアーティストとして就職する方法もあります。
SNSでの発信
自分のヘアメイク方法をSNSで発信して、ファンを増やし、クライアントからヘアメイクアーティストとしての依頼を受けるようになるパターンも最近増えている方法です。
ヘアメイクの専門学校を卒業後に、美容師資格を取得するというパターンも多くなっています。
ヘアメイクアーティストに向いている人の特徴
ヘアメイクアーティストの仕事は、華やかで憧れる職業ですが、実際に働くためにはどのようなことが求められるのでしょうか。
ヘアメイクアーティストに向いている人の特徴も知っておきましょう。
向上心が強い
ヘアメイクアーティストは人気の職業で、知識や技術を学ぶために専門学校に通う人もたくさんいます。
その中で、評価されて人気ヘアメイクアーティストになるには、常にスキルアップを目指す向上心の強さは欠かせません。
「もっと良くするためにはどうすればいいか」という探求心も必要です。
美容が好き
向上心を強く持つためにも、美容が好きだという気持ちはモチベーションを保つために欠かせません。
ヘアメイクは、流行の移り変わりも早く、常に最先端のヘアメイクを学び続けなければいけません。美容、ヘアメイクが好きで、興味がある人に向いています。
コミュニケーション能力が高い
ヘアメイクアーティストは、クライアントやお客様の意向をしっかり理解しておかなければいけません。
どういうイメージにしたいのか、より魅力的に見えるヘアメイクを施せるように、コミュニケーションを取ることがとても大切です。
有名なヘアメイクアーティスト
最後に、たくさんの芸能人から支持される、人気ヘアメイクアーティストを紹介します。
IKKO
タレントとしても有名なIKKOさんは、ヘアメイクアーティストとしての実力と人気もトップクラスです。
北九州美容専門学院を卒業後、美容師として働いた後に、ヘアメイクアーティストに転身しています。
「アトリエIKKO」を設立後は、自身のタレント活動はもちろん、特に和装ヘアメイクで多くのタレントからの支持を受けて活躍しています。
嶋田ちあき
元々は舞台の演出家を志していた嶋田ちあきさんですが、ヘアメイクを学ぶためメークアップアーチスト学院で学んだことをきっかけに、ヘアメイクアーティストの道へ。
松田聖子さんのへアメイクを担当したことをきっかけに有名になり、現在はメイク学校の運営や指導も行っています。
藤原美智子
東京美容専門学校を卒業後、ヘアメイクアーティストの松永タカコさんのアシスタントをしていた藤原美智子さん。
栄養コンサルタントの資格も持っており、ライフスタイルからキレイを追及する生き方が多くの女性から支持され、これまでに30冊以上の著書を出版しています。
ヘアメイクアーティストは、人を美しくする夢のある仕事ですね。
ヘアスタイルやメイクアップに興味がある人は、目指してみてはいかがでしょうか。