いまいち声が綺麗に伸びない、息が持たない、声が小さい・・
そんな悩みを解消するためには、発声練習が効果的です。
正しい発声は声が安定するだけでなく、音程を正しく取れたり滑舌も改善されるなどいいことばかりです。
ここでは、
・発声練習とはどのようなものか
・発声の効果や方法
・気をつけるポイント
・発声練習できるスクール情報
…など、発声練習に関する情報をご紹介します。
早速今日から参考にしてみてくださいね。
Outline
1.発声練習とは
1-1.発声練習の効果
発声とは文字通り「声を発する」ことですが、正しい方法で行っていくだけで以下のような効果が期待できます。
・音域を広げる
・声量を上げる
・持続力アップ
・声を自在にコントロールすることができる
・滑舌を良くする
・声が通るようになる
・喉を痛めにくくする
・リラックス効果
・ダイエット効果
…など、嬉しいことばかりです。
歌手や声優、ナレーターなどが特に行っているイメージのある発声練習ですが、最近では企業でもプレゼンのために発声練習を行うこともあります。
次は、正しい発声方法についてご紹介します。
1-2.発声練習の方法
発声練習の方法は、
・ブレス
・リップロール
・ロングトーン
・音階発声
の4つです。
①ブレス
ブレスとは、腹式呼吸のことです。
腹式呼吸で意識することは、
・息を吸うときにお腹が出ているか
・吐くときにお腹がへこむか
の2つのポイントです。
なかなかうまくできないという方は、仰向けで呼吸をして下さい。
仰向けだと自然に腹式呼吸になるため、まずは腹式呼吸の感覚をつかむのも一つのやり方です。
②リップロール
リップロールは、ウォーミングアップや喉のストレッチとして用いられます。
唇を合わせた状態で息を吹いて、振動させながら声(音)を出します。
低音から高音へと徐々に上げていき、喉仏が下がるように意識しましょう。
また、リップロールは喉を痛めにくい(ストレッチ)効果もあるので、ぜひ歌う前や大声を出す前に行っておきましょう。
③ロングトーン
ロングトーンとは、同じ音を伸ばし続ける発声方法です。
できる限り同じ音量、同じ音程、同じ強さで息を吐くことを意識して、伸ばせる限り(息を完全に吐ききるまで)やってみます。
少しずつ伸ばす時間を増やしながらやってみましょう。
ロングトーンをやり続けることで、
・肺活量アップ
・まっすぐ伸びやかな声を出せる
・喉を痛めにくい
…など、様々な効果があります。
④音階発声
音階発声は、ピアノなど単音の出る楽器を使って行う練習です。
正確に音程を合わせて、できる限り力強い声量で発声します。
短く、長く、弱く、強くなど様々なパターンで発声してみます。
・息が途切れ途切れにならないように
・喉(声帯)を締めたまま発声しない
・声が震えないようにする
…などに注意しましょう。
発声練習の方法
・ブレス(腹式呼吸)
・リップロール
・ロングトーン
・音階発声
発声練習は、1年〜3年ほど続けないと身につきません。
気長に自分の体と向き合いながら、地道な努力を続けていきましょう。
つぎは、その発声練習に関して気をつけるポイントをご紹介します。
2.発声練習で気をつける3つのポイント
ここでは、発声練習の時に見落としがちなポイントをまとめましたので、今後ぜひ意識してみてくださいね。
・喉だけで歌う
・表情や姿勢
・無理をする
…など、発声練習の妨げになってしまうので、注意して下さい。
①喉だけで歌う
喉だけで歌うのはNG。発声練習は、体全体を使って行うものです。
スポーツを始める前にはストレッチやウォーミングアップをするように、発声をする前にも準備運動が必要です。
一見関係なさそうに思うかもしれませんが、体が冷えている時や筋肉が固まっていたり緊張状態にいると正しい発声は難しくなります。
特にオーディションや大事な発表会など本番前には、緊張やストレスで固まりがちになります。
そんなときこそストレッチを行い、体をリラックスさせ緊張をほぐしましょう。
②表情や姿勢
同じように声を出しているつもりでも、わずかな表情で微妙に音は変化します。
試しに「アー」という同じ音をロングトーンで出しながら、音程は変えずに口角だけを上げたり下げたりしてみてください。
音程もわずかに上がったり下がったり、もしくは音が暗くなったり明るくなったりすることがわかると思います。
発声の際には口の形、特に口角にも意識してみましょう。
そして歌い慣れないうちは特に、姿勢も大切だということも覚えてほしいポイントです。
たとえば歌手が歌う時、悲しい曲の時には悲しい表情を、楽しい曲の時には笑顔で口角も上がっているところを見たことがあると思います。
これらはパフォーマンスの一部でもありますが、表情でわずかな音程をコントロールしている技術でもあります。
③無理をしない
これがもっとも大切なことかもしれませんが、たとえば練習しすぎて喉を痛めてしまっては元も子もありません。
さらにそれが正しい発声方法でなければ、大きなダメージを残しかねません。
喉に違和感を感じたり、痛みがあるときは練習はやめて専門医に診てもらいましょう。
努力はとても大切ですが、声には体調や精神面が大きく影響するため休息をとることも重要です。
特に睡眠はもっとも大切で、6〜8時間の睡眠時間を確保し、起床後3時間は大声を発さないようにしましょう。
3.発声が上達する養成所&スクール
独学ではなかなか掴めないという方には、発声をしっかりと身につけることのできるスクールで学ぶことをおすすめします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
3-1.テアトルアカデミー
鈴木福くんや小林星蘭ちゃんらが所属している、言わずと知れた大手芸能事務所です。
声優をはじめ、女優やタレントを多く輩出している伝統と実績があり、レッスンでは俳優はもちろん歌手や声優など様々な目標に合わせた高いレベルの指導を行っており、発声練習もその一つとして行われています。
所在地:東京(新宿)、大宮、松戸、横浜、札幌、仙台、名古屋、大阪、岡山、福岡
レッスン
赤ちゃん部門(0歳から幼児)〜シニア部門(40歳以上)の声優やモデル、タレント、舞台俳優や歌手活動など
3-2.エイベックスアーティストアカデミー
数々のアーティストを輩出し、日本の音楽シーンのトップを走り続けるエイベックス。
エイベックスアーティストアカデミーでは、独自のレッスンプログラムで段階的に安心して学べる育成コースが用意されています。
基礎から学べるクラスはもちろん、世界で活躍する歌手を目指す方のためのインターナショナルクラスでは英会話と複数受講することもできます。
所在地:東京、大阪、名古屋、福岡
レッスン
ヴォーカル、ダンス、キッズ、モデル、アクター、エンタテイメントビジネス
3-3.日本ナレーション演技研究所
広く「日ナレ」とも呼ばれ、三石琴乃や林原めぐみなどを輩出したことでも知られる声優やナレーターの大手養成所です。
週に1〜3回、基礎科から研修科までレベル分けされ、特に基礎科では発声をはじめ基礎をしっかりと身につけられるようレッスンが行われています。
所在地:東京(代々木)、立川、大宮、柏、横浜、大阪、神戸、名古屋
レッスン
週1回〜3回クラス
小学4年生〜のジュニアクラスあり
3-4.話し方教室 VOAT
「歌」のプロを沢山輩出してきたVOATならではのノウハウで「話すためのボイストレーニング」展開しています。
声楽家や音楽業界からも高い評価を受けた、質の高いレッスンを受けることができます。
営業マンや管理職、会社役員、弁護士など、ビジネスコミュニケーションを必要とするビジネスコースや就活コースなどが用意されています。
所在地:都立大学、原宿、新宿、名古屋、福岡
レッスン
一般、ビジネス、就活、声優・アナウンサー・ナレーター、エグゼクティブコース
3-5.インターナショナル・メディア学院
有名現役声優「堀川りょう」が直接指導をするインターナショナルメディア学院。
プロダクション直属の声優養成所であるため、在学中からプロダクション所属やデビューの可能性もあることでも高い人気を誇っています。
3ヶ月に1回のプロダクション所属オーディションが実施されるため、所属のチャンスはかなり高く業界最多ともいわれています。
所在地:東京、名古屋、大阪、福岡、岡山、札幌、仙台、高松、大宮、新潟、浜松、宇都宮、長野、広島、金沢
レッスン
声優・俳優、アニソン歌手、シナリオ、マネージャー
4.まとめ
正しい発声を身につけるには基礎となるはじめが肝心です。
完全に自分のものとするまでには多少時間がかかるかもしれませんが、歌ったり話したり自分を表現することがきっと楽しくなります。
毎日少しずつ練習して身につけていけるよう頑張りましょう。