オーディション番組「ラップスタア誕生」について記された記事中のイメージ画像です。観衆の前でプレイするDJとステージ上のラッパーの姿が写っています。

『ラップスタア誕生!』の魅力とラップ好き芸能人について

2020.01.22 / 未分類

『ラップスタア誕生!』をご存知でしょうか?

ラップスタア誕生は、AbemaTVから配信されているオーディション番組。
2017年5月5日に初めて放送され、2度目の放送までに一次審査が行われました。

優勝者には300万円が贈呈されるため、参加者はもちろんオーディエンスや視聴者も大興奮。ではラップスタア誕生の魅力について詳しくお伝えします。

『ラップスタア誕生!』のシステム

ラップスタア誕生は、素人参加型のオーディション番組です。
応募資格は、どこかの事務所と契約している方以外すべて。「いつか自分のパフォーマンスで世界を驚かせたい」とチャンスを狙っている素人たちには、千載一遇の機会といえます。

エントリー方法は、パフォーマンス動画を撮影して番組に応募すれば完了。
あらかじめ6つのトラックが用意されているので、その中から1つを選び、オリジナルのリリックを乗せて動画を撮影します。
トラックは1分30秒ほどですが、リリックのテーマには、生い立ちや人生など自己紹介を含めることが条件とされました。

応募された動画を元に事務局で一次審査が行われ、数百名を超える応募者の中から10名まで絞られます。
二次審査では番組立案者であるRYUZOが一次審査通過者の元へ行き、その場でパフォーマンス動画を撮影。この二次審査を経て、通過者は8名まで絞られます。

三次審査では、河口湖で合宿をしながら楽曲の制作に励みます。トラックごとに2名ずつのグループに分けられ、どちらのパフォーマンスが良かったかを審査します。

厳しい審査を経て選ばれた5名は、ファイナルステージへと進みます。東京都内のライブステージで観客たちを前にパフォーマンスを行い、1名の優勝者を決定します。

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『ラップスタア誕生!』の特徴

ラップスタア誕生では、参加者それぞれが自らの人生をリリックに乗せて歌います。

ほんの数分のトラックにこれまでの人生を凝縮するのは、なかなか至難の業でしょう。

参加者が歌うリリックは、順風満帆な人生ではなく、苦難の日々を歌ったものがほとんど。たとえば中学生であるRYOUZOUは、刑務所に入った父親のことをラップに乗せて歌っていました。他にも、自身が鑑別所に入った経験があったり、両親がいなかったり・・・。「今日までの自分のルーツ」を精一杯歌う参加者の姿は、見ているだけでも込み上げるものがあるでしょう。

不遇の過去が影響しているのか、いかにも近寄りがたい外見をしている参加者も見受けられますが、それまでの人生を知るとつい応援したくなってしまいますね。一歩間違えれば非行に走ったかもしれませんが、彼らはラップという音楽に巡り合えたことで、エネルギーをそちらに向けることができたのです。

参加者が各々の人生を賭けた魂の叫びが聞けるのが、『ラップスタア誕生!』の何よりの魅力でしょう。もともとラップが好きな方も、ラップをあまり知らない方も、毎回目が離せませんね。

番組の人気からSeason 1~3まで放映

『ラップスタア誕生!』は、番組の人気から、現在までにSeason 3まで放送されています。
2017年5月5日:Season 1
2018年3月7日:Season 2
2018年10月10日:Season 3

Season 4の制作は現在のところ未定ですが、番組が再開するのが楽しみですね。

司会進行

司会は、人気のお笑い芸人を中心に構成されています。

メインMC(Season1):若林正恭さん(オードリー)
メインMC(Season2、3):斎藤司さん(トレンディエンジェル)
アシスタントMC:岡本夏美さん

審査員

審査員は、ラップに精通している方々。「よかった」などざっくり評価をする方もいれば、細かいフィードバックをしてくれる方もいて、観ているだけでも勉強になります。

ANARCHYさん
HUNGERさん(GAGLE)
SEEDAさん
伊藤雄介さん(Amebreak編集長)
Kダブシャインさん(審査員長、KGDR)

歴代ファイナルステージ進出者と優勝者

Season1~3まで、歴代のファイナルステージ進出者と優勝者は以下の通りです。

【Season 1】
DAIAさん⇒優勝
WillyWonka a.k.a. Takaさん
JIROW WONDAさん(MAS)
Tohjiさん
LIL CRAZYさん

【Season 2】
LEON a.k.a. 獅子さん⇒優勝
MC小法師さん
Natural Pさん
マイドリさん
LIT0さん(LITO STILL FIGHT)

【Season 3】
¥ellow Bucksさん⇒優勝
Joseph Blackwellさん(ColdSpace、JB)
Juaさん
Flight-Aさん(Green Kids)
SANTAWORLDVIEWさん

ラップがうまい意外な芸能人たち

専業のラッパーではなくても、番組のコーナーなどで芸能人がラップを披露することがあります。

即興とはいえリリックが芯を突いているものが多いので、意外な才能に驚く方は少ないでしょう。

若林正恭さん(オードリー)

お笑いコンビ、オードリーの若林さん。

『ラップスタア誕生!』のメインMCを務めたこともあり、もともとラップはかなり身近な存在なのかもしれません。

彼のラップの才能が発覚したのは、ラジオ番組。あるとき若林さんが相方の春日さんをリリックに乗せていじったことがあり、あまりに的確なリリックがリスナーからの好評を得ました。

『おい、楽屋ですんなよスクワット その頭に打っとけステロイド』
『仕事はボディビルと海外ロケ お前の本業なんだっけ?』

久保田和靖さん(とろサーモン)

とろサーモンの久保田さんは、もともとラップが好きでよく聴いているそうです。

しかしただの趣味に留まらず、ラップのフリースタイルダンジョンの大会に参加して本気のバトルを繰り広げました。

結果は敗退してしまいましたが、彼の意外な才能に驚いた観客は多いのではないでしょうか。

『夢と希望を持ってる 今日は勝たないとあいつらの顔潰すんだわ 勝たしてもらう Mother “コンプラ“』
『下から這い上がる生きてきて ここまで来た 昨日も 社長の靴舐めて1万円貰ったわ
そんな感じ プライドも見栄も何もかもない いいよなお前脂肪ついて 俺は詰め込んでる希望をな』

あばれる君

ピン芸人として活躍している、あばれる君。

今は芸人として様々な番組で見かけますが、芸人になる前は「MC NURARI」としてラップバトルのMCを務めていたそうです。

ラッパーとして順調だった彼ですが、あるバトル中に両親のことをラップに乗せて悪く言われ、それがきっかけでラップ界から引退し、芸能界に入りました。

しかしMCを引退した今も、ラップの能力は衰えていません。以前にドッキリ企画で「街中で突然ラップバトル」を仕掛けられたときも、物おじせず堂々とラップを披露していました。

『Yeah 幸せなライフ 俺はこの場でお笑いにダイブしていくぜ 負けないぜ握るマイク』
『こいつラッパーACE知ってる 乱された自分のペース』

中川剛さん(中川家)

中川さんのラップ技術についてはあまり知られていませんが、ある番組の企画で有名ラッパー集団とラップを生披露する機会が設けられました。

それまではラップに馴染みがなかった彼ですが、言葉を巧みに操るお笑い芸人としての素質のおかげか、ラップバトルは大成功。

生放送にも関わらず完璧なラップを披露して、観客からも大歓声を受けています。

まとめ

『ラップスタア誕生!』は、素人参加型のオーディション番組です。

300万円の賞金がもらえるだけあって、参加者たちはもちろん観客も視聴者もつい応援したくなってしまいますね。

また参加者自ら歌う「自己紹介」のリリックも見どころ。たった数分の曲にこれまでの人生を凝縮して歌う姿には、誰もが感銘を受けるでしょう。

ラップが得意な芸能人もたくさんいて、もともとラップが好きだった方から、番組の企画で初めてその才能を開花させた方までいろいろ。
芸能人になるためのオーディションを考えている方は、今のうちから本をたくさん読んで、語彙力を磨いておくに越したことはないでしょう。きっと、意外な場面で大きく役に立つかもしれませんよ。

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