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オーディションを受けるのに費用はかかる?

オーディションを受けるには、何らかの費用がかかるのでしょうか。これからオーディションを受ける予定の人は、かかる費用を正しく理解しておく必要があります。「夢をつかむためなら、少しくらい費用がかかってもいい」と考える人は少なくありません。とはいえ、一般的にどのような部分にお金がかかるのか把握しておかないと、本来は必要ないところにお金を払ってしまうおそれもあります。

今回は、オーディションを受けるために必要な費用について解説します。

受けるための費用は基本的に無料

オーディションを受ける際は、通常なら費用がかからない場合がほとんどです。ただし、オーディションのなかには費用がかかるものが一部にあります。
たとえば、応募者の殺到が予想されるケースです。この場合、冷やかしで応募する人を減らすためにオーディションを有料にしています。特に、有名なアーティストやタレントが所属している芸能事務所やプロダクションは、冷やかし応募を避ける目的からオーディションを有料にしているケースが多く見られます。

ただ、オーディションが有料で開催される理由はこれだけではありません。なかには、オーディションの予算が少ないため、運営費を補うためにオーディションを有料にしているケースもあります。この場合は、オーディションの主催者などについてきちんと調べたうえで応募したほうがよいでしょう。なぜなら、主催者がはっきりしないオーディションは詐欺の疑いがあるからです。詐欺なら、お金だけを取られてオーディションを受けられないこともあります。少しでも不安を感じる場合は、むやみにお金を払ってはいけません。

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怪しいオーディションを見極める

オーディションが怪しいと感じた場合は、しっかりと見極めを行う必要があります。まず、何らかの名目でオーディションの費用を徴収していたら、主催者などの情報を確認しましょう。オーディションが有料でも、主催者が有名な芸能事務所やプロダクションであれば信頼度は高くなります。ただし、小さな事務所であっても実績を残しているところはあります。

そのため、名前を聞いたことがあるかどうかだけでなく、活動実態やどのような仕事を受けているのかまで確認すると確実です。有料の理由がはっきりしており、それに納得できるのであればオーディションを受けても問題はありません。

芸能事務所やプロダクションの所属オーディションについて、「所属は無料」という文言があるときは注意が必要です。なぜなら、事務所への所属が無料なのは当たり前だからです。こうしたケースでは、オーディションの合格後に登録手数料やレッスン料などを請求されるおそれがあります。何に対して費用がかかるのかしっかり確認しておいたほうがよいでしょう。

また、歌手としてオーディションに合格したにもかかわらず、レコーディング費用を請求されるケースもあります。最終的な判断をするのは自分自身ですが、納得できない名目の費用が発生して「怪しい」と感じるのなら受けないほうが賢明です。

オーディションの準備にかかる費用

オーディションに合格するためには、オーディションそのものにかかる費用以外にもさまざまな出費がかかります。たとえば、オーディションに合格するレベルに達するまでレッスンを受ければ、当然レッスン料がかかります。

オーディションにはたくさんのライバルがいるため、そのなかから選ばれるためにはレッスンを受ける必要があります。レッスン料にはそれなりの費用がかかりますが、しっかり学べばそのぶんオーディションに受かりやすくなります。自分の実力を考慮しながら、レッスンにかける費用を決めましょう。

さらに、オーディションに応募するときは、必要書類に添付するための写真撮影に費用がかかることもあります。なぜなら、オーディションには書類審査が避けて通れないため、その段階で落とされるケースが多いからです。撮影費用をかけて魅力的な写真を用意することは、書類審査を通過するためには決して無駄ではありません。もちろん、費用をたくさんかければ必ず合格するわけではありませんが、ある程度しっかり費用をかけることも大切です。

合格後はレッスンなどの費用が発生する

オーディションが無料の場合でも、合格したあとに何らかの費用が請求されるケースもあります。というのも、オーディションに合格すればすぐに仕事が見つかり、収入が発生するわけではありません。そのため、活動のために必要な費用の負担を求められる場合があるのです。たとえば、オーディションに合格すると、その後のレッスン費用や宣材写真の撮影費用などがかかります。これらを芸能事務所やプロダクションが負担せず、本人に請求するケースは決して珍しくはありません。

これらの負担を求められそうなときは、事前にしっかりと確認しておく必要があります。たとえば、費用を負担してレッスンを受けた場合、しっかりと実力がついてチャンスも与えられるのであれば、費用負担をする意味はあるでしょう。しかし、レッスンを受けても活躍の場が広がるかどうか不明確な場合は、お金を取られるだけで終わってしまうおそれもあります。悪質な芸能事務所やプロダクションは、夢に近づきたいという気持ちにつけ込んでお金を請求してくるケースもあるので要注意です。費用を請求されたときは、常に冷静に判断する必要があるでしょう。

オーディションを受ける前に確認すべきこと

タレントやモデルとして活躍したいという気持ちがあるなら、オーディションを受ける前に確認しておきたいポイントが3つあります。

まず1つ目は、オーディションを開催する芸能事務所やプロダクションに所属しているタレントやモデルについて調べ、活動実績をチェックすることです。単に実績だけを調べるのではなく、仕事の内容もしっかり確認する必要があります。自分が求めていないような仕事が含まれる場合は、オーディションを受けるかどうかを慎重に判断しなければなりません。

2つ目は、所属タレントやモデルなどの活動実績が少ない場合は、芸能事務所やプロダクションの営業活動が適切に行われているかどうかを確認することです。事務所の営業力が乏しいと、せっかくオーディションに合格して所属できたとしても活躍する機会に恵まれないかもしれません。さらに、仕事上のルールが明確になっているかも押さえておいたほうが安心です。特に、子役や未成年に対してルールが徹底されていないと、実際に所属してからトラブルになるリスクがあります。

そして3つ目はもっとも重要なことですが、オーディション合格後に芸能事務所やプロダクションから全面的なバックアップを受けられるかどうかです。タレントやモデルとして活躍するためには、本人の実力や努力も重要ですが、事務所のフォローがなければ、いくら才能があっても実力を活かすのは難しいでしょう。オーディションの目的や事務所の実態を把握して、しっかりバックアップが受けられる体制が整っているかどうか見極めなければなりません。

発生する費用を納得して払えるかを考えてみる

オーディションを受ける場合、自分で負担しなければならない費用が発生することがあります。オーディションに合格するためには必要不可欠となる費用もあるため、納得して支払えるかどうか慎重に判断する必要があります。

なかには、どうしてもタレントやモデルになりたいという気持ちにつけ込んで、本来支払う必要がない費用が請求されるケースもあるので要注意です。トラブルに巻き込まれないためには、すべての費用について内容をよく確認することが大切です。自分が納得したうえで支払えるかどうかが重要なカギになります。

オーディションを受ける決心がついたら、着実に合格を目指していきましょう。

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