「映画に出たい!」
俳優を目指す人ならば誰もがそんなことを思うのではないでしょうか。
でも映画には出たいけどどうすればいいの?
映画のオーディションを受けてみたいんだけどどうすれば受かるの?
ここでは映画出演に興味がある人のために、
映画に出演する方法から審査員が見ているポイントまで詳しく説明していきます。
1. 映画の種類
映画といっても大きく分けて2種類あります。
①自主制作映画
②商業映画
ここではこの2つについて詳しく説明していきます。
1‐1. 自主制作映画
自主制作映画とは、監督や制作チームなどが制作会社を通さずに個人で作るような映画のことをいいます。
映画館で上映することよりも作品を作ることが優先されるので、上映が決まっていないことも多々あります。
そのため映画に出たいという方が簡単に受けられるオーディションである反面、いい作品を監督は作りたいので演技力が求められることが多いです。
1‐2. 商業映画
商業映画とは、一般的に制作会社が請け負って作る映画のことを指します。
私たちが普段、映画館やテレビやDVDをレンタルしてみるような映画はこの映画になります。
商業映画は制作会社が請け負っているので制作、配給、上映のルートがしっかり決まっていて、映画の上映が約束されています。
そのためオーディションは事務所向けに公募していることが多く、事務所に入っていないと受けられないものがほとんどになります。
しかしこの2種類の映画の区分分けは実際のところ曖昧で決まった分け方がないのが事実です。
POINT
・自主制作映画は一般公募を受けつけている場合が多く、フリーの方でも受けることが可能。
・商業映画は事務所に向けての公募が多いので、まずは芸能事務所に所属することが大事。
芸能事務所のオーディションについては
「芸能事務所のオーディションに受かるため知っておきたい3つのこと」
で紹介しているので参考にしてみてください。
2. どうやったら映画に出られるの?
先ほど映画には「自主制作映画」と「商業映画」の2種類があることを説明しました。
ここでは、映画に出るための大前提になってくるオーディションの種類に関して説明していきます。
2‐1. 一般公募のオーディションを受ける
まず一つ目は一般公募のオーディションです。
映画のオーディションを受けたいと思っている人はまずはここが一番の近道になります。
どんな映画のオーディションがあるかは以下のサイトを参考にしてみてください。
映画をはじめ舞台やプロダクションのオーディションを掲載しています。
映画以外にいろいろな作品に挑戦してみたい人にオススメです。
自主制作映画を中心に様々なジャンルの映画オーディションを掲載しています。
何としても映画に出たい!という方にオススメです。
ここで注意すべき点があります。
それはオーディション情報明確であるかを確認することです。
・監督は誰が務めるか
・撮影による拘束は何日あるのか
・ロケ場所はどこであるのか
(都内某所と書かれていることが気になる方は問い合わせてみるといいかも)
・ギャランティーはどうなっているのか
(自主制作の場合はギャランティーが出ないことがほとんどです。
その中でも最低限、食事と交通費を支給してくれるものがいいと思います)
実際、このように多くは自主制作映画での公募になりますが、商業映画でも稀に一般応募をしていることがあります。
例えば「カノジョは嘘を愛しすぎている」のヒロインの大原櫻子さんは一般公募された5000人が参加するオーディションから見事、ヒロインの座を射止めました。
まずは公募数が多い一般公募のオーディションを受けてみて、稀にある商業映画の一般公募に出してみるものいいかもしれませんね。
POINT
一般公募オーディションの中には、
「今回の映画ではダメだったが次の映画には出してあげるよ」
とお金を要求してくることもあるので、オーディションに受かったからといって喜ばずに見極めることが大事です。
通ったとしても契約内容を見てDVD化する際にお金を要求されないかを確認してください。
2‐2. 事務所から紹介されたオーディションを受ける
二つ目は事務所に所属して映画のオーディションを受ける方法です。
たくさんの人が見る映画に出たい!
有名になりたい!
そういった方はまずは事務所に入ることをお勧めします。
どの事務所が映画に出るチャンスが多いのか?
と考える人もいると思いますが、事務所に関して一概に映画に強い事務所、弱い事務所ということをいうことができません。
ここでは、有名俳優が多く在籍している実力のある事務所をご紹介します。
①テアトルアカデミー
鈴木福くんや小林星蘭ちゃんが所属する、言わずと知れた大手芸能事務所。
テレビ局などの業界と強力なパイプがあるため、最短3ヶ月でデビューも可能。
即戦力を育てるための充実したレッスンなど伝統と実績のある事務所なので、ぜひオススメしたい事務所です。
気づいたら台本に自分の名前が!
他の人と違うことがやりたくて、テアトルアカデミーのオーディションを受けたんです。
そしたら合格してしまって、気づいたら事務所に入って3ヶ月でドラマに出演することに。
台本に自分の名前が載っていて、「あの日、オーディションを受けてよかった」と思いました。
脇知弘(ごくせん、必殺仕事人、真田丸など多数出演)
・実践的なレッスン
・業界との強力なつながり
…といった強みで、全面的にバックアップしてくれる事務所です。
テアトルアカデミー
所属タレント
鈴木福、小林星蘭、谷花音、脇知弘 他多数
出演実績
「真田丸」「相棒」「下町ロケット」
「ちはやふる」「信長協奏曲」「僕だけがいない街」他多数
オーディション情報
・随時無料オーディション実施中
・最短3ヶ月でデビュー可能
・何度でも受験可能
・強力なバックアップ
②スターダストプロモーション
山田孝之や本田翼など旬な俳優や女優、アーティストが多数所属する大手芸能プロダクション。
全国的にオーディションを開催し、積極的に新人を発掘、育成している。
本格的に俳優や女優になりたい方にオススメ。
スターダスト
所属タレント
山田孝之、本田翼 他多数
出演実績
「小さな巨人」「雪女」「女の勲章」他多数
オーディション情報
・6〜25歳まで応募可能
・直接応募はNG
③ホリプロ
ホリプロスカウトキャラバンなどのオーディションから、スターになり得る人材を発掘している。
映画やドラマ、バラエティやお笑い、舞台制作など様々な事業を複合的にマネジメントしている総合エンターテインメントプロダクション。
石原さとみや綾瀬はるかなど芸能界には欠かせない人材を常に輩出し続けています。
俳優一本ではなく、タレントとして様々なことにチャレンジしたい方におすすめです。
ホリプロ
所属タレント
石原さとみ、綾瀬はるか 他多数
出演実績
「炎の経営者」「リバース」他多数
オーディション情報
・年に1度オーディション開催
これらの門をたたいてみてはいかがでしょうか。
芸能事務所のオーディションについては
「芸能事務所のオーディションに受かるため知っておきたい3つのこと」
で紹介しているので参考にしてみてください。
2-3. 養成所
三つ目は養成所に入ることです。
まずエキストラでもいいから映画に出たいというのであれば養成所に入って、レッスンの一環として映画のエキストラの現場に出てみることです。
というのも養成所は制作会社と協力を結んでいることが多く、たくさんのエキストラが必要な時は、養成所からエキストラを派遣するということが少なくないからです。
「まずはとにかく映画に出てみたい」
「映画という環境、雰囲気を味わいたい」
という方はまずは養成所に入ってみてはいかがでしょうか。
3. 映画オーディションで審査員が見ているポイント
オーディションを受けるときにもっとも気になるのは「受かるコツ」ですよね。
この章では「映画のオーディション」において審査員が見ているポイントを3つ紹介します。
1.礼儀・マナー
2.キャラクター
3.状況判断能力
順にご説明します。
3-1. 礼儀・マナー
まず大前提として、礼儀やマナーが大事です。
そんな当たり前のことを言われてもわかっています。
そう答える人が大半だと思いますが、ではなぜ礼儀やマナーを見ているかを考えたことはありますか?
印象をよくするため?
自分のことをアピールするため?
審査員はここでなにを見ているのか。
それはずばり「一緒に仕事ができるか」どうかです。
映画に出るためにはお互いが気持ちよく仕事できるように最低限の礼儀やマナーはなくてはいけません。
3-2. キャラクター
「オーディションで審査員はどの参加者がどの登場人物にあてはまるだろうか?」
ということを考えています。
例えば「一流企業のサラリーマン」という役があったときにどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
多くは「清潔感があってスーツを着こなしていて仕事ができる人」に近いようなイメージを浮かべると思います。
しかしオーディションに来た参加者でガラの悪いだぼだぼのジーンズをはいてきた人がいたらどうでしょうか。
恐らく、イメージとは合わないから落とすことにしようと思われてしまうと思います。
POINT
作品のキャラクターのイメージに合わせて服装などで、自分のキャラクターのイメージを作っていくのもオーディションなどで審査員が目を止めるポイントです。
3-3. 状況判断能力
状況判断能力とは、簡単にいうと「空気が読めるか」ということです。
映画の映画の現場においては、決まったスケジュールの中で撮影をしなければいけないという制約があります。
そのスケジュールの中で監督が何を言っていることを瞬時に理解できる対応力が求められます。
自分がしたい演技をしているだけではOKはもらえません。
監督が何を求め、役者になにを求めているのかそれを察する能力が大事になってくるわけです。
しかし、オーディションに受かりたいのであれば、まずは審査員が何を求めているかを察することが大事です。
4. まとめ
映画の種類、オーディション、審査員がみるポイントまで「映画」に出るための基本を紹介してきました。
あとは映画に出たいというあなたの「情熱」が映画に出れるか、出れないかの鍵になってきます。
あなたが映画のスクリーンで自由に演技できる日を応援しています。