声の調子が悪くなる原因は?
「カラオケで歌い過ぎた」「大声を出し過ぎて声が出ない」そんな時に、喉が痛くなったり、声が出なくなることがありますよね。
喉が痛くなったり、声が出なくなる原因は…
・風邪
・花粉などのアレルギー
・声を酷使する
・タバコ
・過度の飲酒
・乾燥
など様々です。
これらの原因から喉を守ることが、美声を保つためには必要です。
しかし、歌手や声優など、プロとして声をよく使う仕事をしている人は、常に美声をキープしていますよね。
では、プロは美声を保つためにどのようなことをしているのでしょうか。
美声を保つために心がけることや、喉にいい飲み物も紹介していきます。
喉にいい飲み物とは?
プロの歌手や声優でも、美声を保つために、普段から食べ物や飲み物にも気を使っています。
喉に違和感を感じた時はもちろん、普段から美声を保つためにおすすめの飲み物を紹介します。
喉にいい飲み物
【お茶】
緑茶や紅茶に含まれる「カテキン」は、ポリフェノールの一種で、抗ウィルス作用があると言われています。
緑茶でうがいをすると効果があるとも言われますが、ウィルスや細菌が原因の喉の不調に効果があります。
しかし、緑茶や紅茶は利尿作用が高く、乾燥の原因となる場合もあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
【ココア】
ココアには気管支拡張作用がある「テオフィリン」が含まれているので、風邪による喉の不調などに効果が高いと言われています。
特にホットで飲むと、血行が良くなり、風邪も治りやすくなります。
【ホットハチミツレモン】
殺菌作用のあるハチミツと、免疫細胞に働きかけるビタミンCが豊富なハチミツを入れてホットハチミツレモンにして飲むと、喉の粘膜を守る効果が高いです。
ハチミツは、殺菌作用が高い「マヌカハニー」がおすすめです。
【生姜湯】
体を温める成分「ジンゲロール」が含まれる生姜を使った生姜湯もおすすめです。
また、生姜には発汗作用があるので、体の代謝も良くなり、免疫力を上げる効果も期待できます。
喉が痛い時にも効果がありますが、普段から飲んでおけば、免疫力が高まるのでおすすめです。
喉にいい食べ物は?
飲み物で美声を守ると共に、食べ物でも喉にいいものを食べて効果を高めましょう。
喉にいい食べ物
【大根】
大根には「抗炎症作用」「殺菌作用」がある、アリルイソチオシアネートという成分が含まれています。
大根おろしやハチミツ大根などがおすすめです。
【レンコン】
レンコンには抗炎症作用がある「タンニン」に加えて、ビタミンCも含まれているので風邪などによる、喉の不調を改善するのにおすすめの食材です。
レンコンの絞り汁と、生姜のおろし汁を使った「レンコン湯」もおすすめです。
【ねぎ】
ねぎには殺菌効果の高い「アリシン」と抗炎症作用がある「ネギオール」が含まれています。
ねぎは細かく刻んで食べると、アリシンを多く摂ることができるので、おすすめです。
美声を保つために心がけること
美声を保つために心がけることはたくさんあります。
例えば、歌手は長時間のコンサートで歌い続けても、声が枯れることはありません。
その理由は、プロの歌手は、トレーニングで、喉に負担をかけない声の出し方を身に付けています。
声優など声をよく使う人は声が枯れないように、美声を保つ声の出し方をしているということです。
美声を保つ声の出し方
・腹式呼吸
・喉を開く
・声帯コントロール
歌う時や大きな声を出す時だけでなく、普段話す時から、喉や声帯に負担をかけない方法で声を出しておくと、美声を保つことに繋がります。
美声を保つ声の出し方(トレーニング方法)
①腹式呼吸のトレーニング
声を出すことと呼吸には深い関りがあります。
人は声のボリュームをコントロールする時にも、息の量を自然と変えています。
声帯に負担をかけずに、楽に声を出すのに適しているのは「腹式呼吸」だと言われています。
腹式呼吸の練習方法
①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
②息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。
簡単そうに感じるかもしれませんが、普段「胸式呼吸」になっている人は、腹式呼吸で10秒かけて息を吐き出すことが難しいかもしれません。
しかし、何度も練習を重ねるうちにできるようになるので、最初は秒数を短くしたり、座った姿勢で練習するなど工夫してみましょう。
声帯に負担をかけないように声を出すためには、息をゆっくり吐く必要があります。
腹式呼吸は、お腹にたっぷり空気をためることができるので、息をゆっくり吐きながらでも話しやすくなります。
②喉を開くトレーニング
話している時や歌っている時に、喉が閉まっていて声が出しづらいような感覚はありませんか。
このような声の出し方をしていると、喉への負担も大きく声が枯れる原因にもなります。
喉に空間を作るようなイメージで、声を出すように心がけましょう。
喉を開くコツは…
①舌の根元を下げて声を出す
②舌を平らにして口の中の空間を広げるイメージ
③口をしっかり開ける
④背筋を伸ばす
喉を開くトレーニング
①巻き舌の練習
②割り箸を左右の奥歯で一本ずつ噛んで発声する
③声帯をコントロールするトレーニング
声を負担なく出すためには、喉とは違い、声帯は適度に閉じる必要があります。
声帯を適度に閉じる感覚を覚えて、喉に負担をかけない発声をしましょう。
声帯をコントロールするトレーニング
①「アッ、アッ、アッ」と発声して、声帯が閉まる感覚を掴む
②息を止めて声帯が閉じる感覚を掴む
このトレーニングをしながら、声を出しやすい声帯の閉じ具合を見つけましょう。
芸能人が美声を保つために飲んでいる飲み物
喉にいい飲み物や食べ物を紹介しましたが、実際に声をよく使う芸能人が飲んでいる飲み物は何かも気になりますよね。
吉田美和(DREAMS COME TRUE)
吉田美和さんは、漢方にもよく使われている「リコリス」というハーブが入った「リコリスティー」を飲んでいるそうです。
リコリスティーは喉の痛みを和らげるなど、喉にいい飲み物でもあり、消化器系の不調を改善する効果もあります。
三浦大知
歌手がステージ上で飲むステージドリンクは、ミネラルウォーターなどが定番ですが、三浦大知さんはミルクティーを飲んでいるそうです。
三浦大知さんは、喉の違和感を感じた時に、ミルクティーを飲むと改善するそうです。
本来、ミルクは喉にあまり良くないとも言われていますが、効果を感じる飲み物は人それぞれということもありそうですね。
福山雅治
福山雅治さんは、体力勝負のライブに欠かせない栄養ドリンクを豆乳で割った「栄養ドリンクの豆乳割り」を必ず飲むそうです。
栄養ドリンクを飲むときの「喉が痛い」感覚が苦手なので、飲みやすいように豆乳で割るようになったそうですが、味はキャラメルラテのようで美味しいそうです。
喉にいいドリンクも、自分に合ったものを選ぶ方が効果も高そうですね。