がま口の財布

家なき子の魅力やキャスト・あらすじを紹介

2021.12.23 / 未分類

ドラマ「家なき子」とは?

ドラマ「家なき子」は、1994年に日本テレビで放送された大ヒットドラマです。
話題性が高く、高視聴率を記録したことで、同年に劇場版として映画化され、翌年の1995年にはドラマ「家なき子2」も放送されました。

平均視聴率は24.7%、初回視聴率は17.1%でしたが、放送直後から反響が大きく、3話以降は20%超えをキープし、最終回の視聴率は37.2%でした。
脚本は「ひとつ屋根の下」「101回目のプロポーズ」など数々の話題作を手がけている野島伸司さんです。

父親から虐待を受け、貧しい生活を送る小学6年生の主人公、相沢すずのセリフ「同情するなら金をくれ」は、流行語にもなりました。
社会現象になるほどインパクトの強かったドラマ「家なき子」について、キャストやあらすじを詳しく紹介していきます。

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家なき子のキャストは?

当時天才子役として注目されていた安達祐実さんが主演を務めることでも話題となりましたが、虐待やいじめなどの難しいテーマが主となるドラマで、キャストの演技が話題となることも多かった印象です。

ドラマ「家なき子」のキャスト一覧

・相沢すず 役・・・安達祐実
・相沢悟志 役・・・内藤剛志
・相沢陽子 役・・・田中好子
・片島智之 役・・・保坂尚輝
・岡崎章子 役・・・水野真紀
・黒崎和彦 役・・・京本政樹
・園田和夫 役・・・小倉一郎
・園田京子 役・・・小柳ルミ子
・田畑光江 役・・・菅井きん
・園田公昭 役・・・篠原俊晴
・リュウ 役・・・ピュンピュン(犬)

家なき子のあらすじ1~4話(ネタバレあり)

1話

主人公のすず(安達祐実)のクラスメイトのカバンに入れていた塾の月謝が盗まれ、貧乏な家庭のすずが犯人だと疑われます。
実際に盗んだ犯人はすずですが、純粋な新米教師、片島(保坂尚輝)のことも騙し、無実を訴えるすず。
すずの父・悟志(内藤剛志)は、まともに働かず酒とギャンブルに溺れた生活をしており、生活を支えるために昼夜働いていた母の陽子は、体調を崩し入院しています。
学校にも家庭にも居場所がないすずに、なぜかなついてついてくる犬の姿が。
すずと母は犬の名前をリュウと名付けます。
担任の片島は、すずの家で盗まれた月謝袋を見つけ、犯人がすずだと知り、自分のお金を入れすずをかばいます。
しかし、そんな片島の思いは伝わらずすずは、「同情するなら金をくれ」と想いをぶつけます。
そんな時、唯一の心のよりどころであった母は、手術をしなければ先は長くないと知ります。
母が一時退院をし、幸せな時間を過ごしていたのも束の間、暴力をふるう悟志からすずを守ろうとした陽子は再び病院へ。
怒ったすずは、悟志がいるはずの自宅に火をつけますが、たまたま外出していた悟志は一命をとりとめます。
しかし、すずは「悟志が火をつけるところを見た」と警察に嘘をつき、悟志は放火の疑いで連行されます。

2話

アパートが全焼し「家なき子」となったすずは、陽子の兄、園田和夫(小倉一郎)の家に居候をすることになります。
和男の妻・京子(小柳ルミ子)、すずの同級生の長女・真弓と一緒に暮らし始めたすずは、陽子の手術代を稼ぐために靴磨きの仕事を始ます。
しかし、すずのことを良く思っていない京子と彩香はことあるごとにいじめます。
そんなある日、すずは園田家の一室に、車いすの少年がいることを知ってしまいます。
また、悟志は、片島の父親が殺人犯であることを知ります。

3話

靴磨きの仕事が学校や京子にバレてしまいます。
片島からも靴磨きを辞めるように言われますが、お金が必要だとすずは辞めません。
すずは、和男に車いすの少年について尋ねると、実は息子の公昭だと聞かされます。
事故で下半身不随となった公昭は、監禁状態で生活を送っていることを知ります。
そんな時、真弓はすずへの嫌がらせでリュウに怪我をさせましたが、公昭が手当をしてくれました。
お礼に、外に出たがっている公昭を靴磨きの仕事に連れて行くすず。
すずはしだいに公昭に恋心を抱き始めます。
しかし、すずが公昭の部屋にいるところを見た京子は、激しく怒りすずをいじめます。
それでも、部屋を抜け出し、すずは公昭と海へ行きます。
探しに来た京子に対し、公昭は「お母さんの人形じゃない」と部屋に戻るのを拒み、バランスを崩し、海に転落し亡くなってしまいます。
すずへの怒りが抑えきれなくなった京子は、包丁を持ってすずのところへ。
また、悟志は、片島に「父親のことをばらす」とお金を要求し、脅すようになります。

4話

すずに襲い掛かる京子を和夫が止め事なきを得ましたが、園田家とすずの関係はさらに悪化します。
そんな中、学校では演劇会で主役のシンデレラ役を、すずが演じることが決まりました。
それを良く思わない真弓のすずに対するいじめはさらにヒートアップしていきます。
ある日、和夫は陽子の見舞いに訪れましたが、階段で突然陽子を突き落とします。
実は和夫は、陽子の保険金目当てで、良い兄を演じており、陽子を殺そうと突き落としたことをすずは知ってしまいます。
演劇会の日、すずは舞台に園田家の3人を呼び出し、真弓が自分をいじめていたこと、和夫は愛人と一緒になるために陽子の保険金が必要だったことをバラします。
和夫と京子は警察に連行され、すずは再び家なき子になってしまいました。
一方、悟志の片島に対する脅しもさらに激しくなり、今度は偽物の絵画を販売するように指示をします。

家なき子のあらすじ5話~8話(ネタバレあり)

5話

生活のために、また盗みを働いたすずは、警察に捕まりますが財布の持ち主である田畑光江(菅井きん)に助けられます。
すると後日、光江が陽子の病院に現れ、すずを預かりたいと言い出します。
学校で寝泊まりしているすずは、光江の元を訪れるとそこには悟志の姿が。
悟志が借金の肩代わりに、光江にすずを引き渡しました。
光江は窃盗団の元締めであり、すずにも窃盗をさせようとします。
一方片島は、恋人の章子(水野真紀)の母親に、絵画を売り偽物だとバレたことで母親と肉体関係を持ってしまいます。

6話

窃盗団の仲間たちと打ち解けはじめ、全てのお金を巻き上げようとする光江に、すずは反抗します。
しかし、冷酷ではあるものの、生きていく強さを教えてくれる光江は、窃盗団の若者たちのために、貯金していました。
陽子と一緒に暮らせる日を夢見て、必死に生きるすずですが、陽子の体は想像以上に悪く、手術をしても手に負えない状態である事が分かります。

7話

すずは、母の体はもう治すことができないと知ります。
そこに免許をはく奪された医師・黒崎(京本政樹)が現れ、陽子の手術をして欲しいと頼むすずに対し、到底払えない金額を提示してきます。
また、光江も病気であることが発覚しますが、陽子の手術費を稼ぐために計画していた窃盗事件で逮捕されてしまいます。

8話

すずの絵に魅せられたという美術評論家の大坪(細川俊之)が現れ、自宅に迎え入れます。
一方、片島は悟志の仕掛けた罠にどんどんハマってしまい、様々な方法でお金を無心されていきます。
全てを捨てて片島の元に来た章子は、片島の借金を肩代わりするように母に頼み、母の望み通り片島の元を離れます。
大坪に拾われたことで、ようやく運が向いてきたと思ったすずですが、大坪に思いを寄せる使用人である一条(深浦加奈子)は嫉妬からすずをいじめるようになります。
さらに、大坪も無き娘のユカリとすずを重ねて様子が変わり始めました。
そんなある日、すずはおでん屋台を引く、公昭にそっくりの少年・純に出会います。

家なき子のあらすじ9話~最終話(ネタバレあり)

9話

陽子の手術費用を貸してほしいと大坪に頼みますが、交換条件としてすずが養女になることを提案してきます。
すずを追い出したい一条は、すずをクローゼットに閉じ込め、それに怒った大坪は、一条に出ていくように告げます。
また、公彦にそっくりな少年・純とどんどん打ち解けていくすず。
一方片岡は、章子のお見合い現場に乗り込み、章子を連れ戻すために、章子の母と自分の過去の関係を打ち明けます。
章子は片島のところに戻ってきましたが、章子ともみ合いになり、章子の母は階段から転落して亡くなります。

10話

養女になることを承諾しないすずを、大坪が監禁し始めます。
監禁されたすずを救おうと、リュウが純を呼びに行き、純は駆け付けます。
そこに一条が現れ大坪を刺し、2人は窓から落ちて転落死します。
純に連れ出されたすずは、純の家に置いてもらうことになります。
一方で、黒崎から陽子の血液型は珍しく、手術は行えないと告げられます。
しかし、すずの母を思う気持ちを知り、同じ血液型のすずの命が危険だと分かりながら、すずが輸血する形で執刀することを決意します。
片島は、章子と結婚し、章子の母が経営していた会社の社長に就任します。

11話

母の手術は無事成功し、すずも健康な体に戻りました。
黒崎はオーストラリアに旅立つため、陽子の術後の経過を見届けないと言う理由で、すずに手術代を請求しませんでした。
片島は、いつまでも強迫を続ける悟志に、これ以上自分の元に現れないように伝えますが、上手くいきません。
純の父は様態が悪化し亡くなり、純はアパートを追い出されることに。
すずと純は、家を探し始めますが、子供だけで借りられる物件はありません。

最終話

悟志を追いかけ車にはねられたすずが手術を受けることになり、陽子が輸血することになります。
そして陽子は亡くなる前に、悟志に「すずは本当にあなたの子だ」と告げます。
陽子が亡くなったと知ったすずは、悟志をパイプ椅子で殴り、怒りをぶつけます。
母を亡くし自暴自棄になったすずは、病院から持ち出した睡眠薬で自殺を図りますが、悟志が病院に運び一命をとりとめます。
一方、社長として金の亡者となった片島は、悟志の存在が邪魔になり、ナイフでメッタ刺しに。
そこに駆け付けたすずは、片島をかばうために罪をかぶります。
少年院に入ったすずの元に、面会に来た片島は卵焼きを差し入れます。
しかし、その卵焼きを同室の子たちに奪われますが、卵焼きを食べた子たちが次々に倒れます。
そこで、片島が自分を毒殺しようとしたと悟ったすずは、少年院を抜け出し片島の結婚式場へ。
すずがこれまでのことを暴露し、問い詰めた章子と片島はもみ合いになり、片島は結婚式場の屋上から転落して亡くなります。
1人になったすずは、母と暮らす予定だったアパートに戻り、力強く生きることを心に決めます。

知られざる「家なき子」のエピソードとは

1994年に放送された「家なき子」ですが、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットドラマの、知られざるエピソードを紹介します。

主題歌の歌詞は犬目線で書かれている

「家なき子」の主題歌は、中島みゆきさんが歌う「空と君のあいだに」ですが、ドラマのヒットと共にCDも100万枚を大きく超える大ヒットとなりました。
主題歌のオファーを受けた中島みゆきさんは、主人公の安達祐実さんが12歳だということで、なかなかイメージがわかずに楽曲制作に行き詰まっていたそうです。
そこでドラマに出演する犬の「リュウ」目線で曲を書き、この楽曲が誕生しました。

空と君とのあいだには 今日も冷たい雨が降る
君が笑ってくれるなら 僕は悪にでもなる
「空と君とのあいだに/中島みゆき」

辛い毎日を送るすずに寄り添った「リュウ」の目線で書かれた歌詞だと知ると、さらに心に響きますね。

天才子役としての葛藤

12歳でドラマの主役に抜擢され、当時セリフもすぐに覚えることができた安達祐実さんは、この「家なき子」をきっかけに「天才子役」として大ブレイクしました。
しかし、本人は「天才じゃないのに天才と評価されている」という感覚が強く「天才じゃないことがいつバレるんだろう…」と冷や冷やしていたそうです。
現在でも女優として高い評価を受ける安達祐実さん、才能はもちろん、たくさんの努力もされてきたんでしょうね。

安達祐実の現在は?


30年間在籍した、大手芸能事務所「サンミュージックプロダクション」を退所し、2021年12月からは、マネージャーと設立した個人事務所で活動を始めた安達祐実さん。
現在放送中の「カムカムエヴリバディ」に出演することが決まっており、25年ぶりのNHK朝の連続小説への出演が話題となっています。

ドラマ「家なき子」を楽しむ方法

ドラマ「家なき子」は、hulu、TELASAで配信されているので、有料ですが最終話まで見ることができます。
また、Amazon Prime Videoでは、家なき子をレンタルで見ることができます。

「家なき子」は、虐待などの過激なシーンも多く、テレビでの再放送が難しいとも言われており、DVD化もされていないので、視聴するには動画配信サイト、レンタルを利用する方法になります。
衝撃の展開が目白押しの作品、令和の現代とはまた違った魅力がおすすめです。

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