舞台の座席

舞台俳優になりたい!舞台オーディションってどんなことをやるの?

舞台俳優になるには?

舞台俳優は、演劇やミュージカルなどで役を演じる仕事です。
テレビや映画など、映像の世界で役を演じるのとは違い、観客に直接芝居を見てもらう舞台俳優。
舞台の仕事も映像の仕事も両立して行っている役者も多いですが、今回は舞台役者の仕事内容や、舞台役者になる方法について解説していきましょう。

舞台俳優になるには、劇団に所属するか、芸能プロダクションに所属するために、オーディションを受けることからスタートします。
劇団の場合は、舞台の仕事が中心になるので、映像の仕事にも興味があるなら、芸能プロダクションのオーディションがおすすめです。
少人数で行う小規模な劇団もあれば、大人数であったり、有名な俳優が在籍する知名度の高い劇団など、舞台公演を行っている劇団は全国にたくさんあります。

劇団によっては、得意分野やその劇団ならではの個性もあるので、自分がやりたい芝居ができる劇団を選びましょう。
そのために、舞台演劇のジャンルも知っておきましょう。

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舞台演劇のジャンルを紹介

舞台での演劇を、ジャンルで明確に分けることは難しいですが、日本の舞台でよく演じられている代表的な演劇のジャンルを紹介していきましょう。

日常系の演劇

日常生活の一部を表現した演劇で、ドラマで言う「ホームドラマ」のような作品です。
ミステリー系やアクション系の非日常的なスリルのある展開ではなく、ごく日常のリアリティが魅力です。

時代劇・古典の演劇

時代劇は明治維新以前の物語を描いた演劇で、特に江戸時代など幕末時代を舞台にした作品が多く、殺陣などのアクション要素を含むこともあります。
有名な「シェイクスピア」の作品などは、古典劇に分類されます。

喜劇・コメディ

「お笑い」を基本とした演劇で「吉本新喜劇」や「ワハハ本舗」などがこのジャンルにあたります。
漫才やコントとは違い、1つの物語を演じながら、笑いのネタを含みながら展開していく演劇です。

2.5次元系の演劇

2・5次元系と言われるジャンルは、アニメを舞台化した作品が多いでしょう。
人気アニメの舞台化として人気が高い「テニスの王子様」も2.5次元系に分類されます。
出演者も、イケメン俳優が抜擢されることが多いです。

現代劇

現代劇はテレビドラマなどと同じように、ミステリー、恋愛、アクションなど様々な分野の作品があります。
基本的には明治維新以降を舞台にしたストーリーとなります。

一人芝居

俳優1人で舞台に立ち演じる芝居です。
1人で複数の役を演じたり、相手がいないのに、まるでいるかのように演じる芝居です。

舞台のオーディション内容とは?

舞台俳優のオーディションは、主に劇団または、芸能プロダクションのオーディションになります。

劇団のオーディションの場合「新劇団員の募集」として募集されている場合と、その劇団が主宰する公演予定の演劇の、キャストとして募集されている場合があります。
芸能プロダクションの場合も「所属タレント募集」または「〇月舞台○○出演者募集」など、すでに決まっている役のオーディションの場合があります。
どちらの場合も、合格すれば、その後所属が決定することになるでしょう。

舞台俳優のオーディションは、基本的に書類選考からスタートします。
応募書類に、プロフィールや経歴、自己PRを記入し、バストアップ・全身写真を2枚添付するという応募方法が一般的です。
しかし、劇団やプロダクションによって必要な書類・写真は違います。
特に、ミュージカルなど歌やダンスが含まれる部隊の場合は、歌声が分かるように、デモテープが必要な場合もあります。

書類選考に合格すれば、二次選考は実技審査が行われる場合がほとんどです。
実技審査は、演技審査がメインとなるでしょう。
審査での演技は、前もって課題が伝えられるか、当日に台本を渡される場合もあります。
オーディションによっては、即興での芝居を求められることもあるので、焦らないように出来ることは準備しておきましょう。
また、歌やダンスの実技審査が行われる場合もあります。

舞台俳優のオーディションでは「研修生」の募集も多く、研修生となった場合は、すぐに舞台に立てるわけではありません。
オーディションを探す時には、募集内容をしっかり確認しておきましょう。

舞台のオーディションに合格するポイント

舞台のオーディションでは、演技力や表現力をアピールできるように、準備しておくといいでしょう。
テレビドラマと違って、舞台では「生」での特別な熱量が観客に伝わるのが魅力です。
また、テレビドラマのようにシーンに合わせて場所を変えたり、カメラワークで表情をとらえるような演出がないのが舞台演劇です。
同じ場所のステージで、演技力と表情や動きで、役を表現しなければなりません。
観客を作品の世界に引き込む情熱的な演技が求められます。

また、舞台ではチームワークも重要です。
出演者みんなで、厳しい稽古を乗り越えて、1つの作品を作り上げるので、人柄も合格するために重要なポイントとなります。
協調性があり、共演者やスタッフに敬意を持った態度で接することが、求められるでしょう。

劇団のオーディションであれば、その劇団の特徴や歴史もしっかり勉強しておきましょう。
どのような目的で作られた劇団なのか、所属する役者が大切にしていることは何か、知っておくと、オーディションでも役に立つことはたくさんあります。

未経験でも舞台オーディションに参加できる?

応募条件は「経験不問」となっている舞台俳優のオーディションもあります。
しかし「経験不問」とは、どの程度なのか、気になるところですよね。

「経験不問」と記載されているオーディションでも、実技審査に進んでみると、経験者ばかりで焦ったという体験談もよく耳にします。
舞台俳優の経験があってもなくても、オーディションでは演技や歌、ダンスなどの実技審査は行われます。
他の参加者のレベルが高ければ、焦る気持ちがあるのは分かりますが、未経験でも精一杯熱意を持って挑むことが大切です。

経験不問と記載していても、演技レッスンを受けた経験があるレベルを求めているのか、レッスンの経験がなくてもOKなのか、それぞれの劇団やプロダクションが、求めるレベルは違います。
「どうせ落ちるならオーディションを受けたくない」と思うかもしれませんが、オーディションは不合格になったとしても、人前で演じる練習にもなりますし、他の参加者を見て自分のレベルを実感することもできます。
未経験でも「経験不問」のオーディションには積極的に参加してみましょう。

また、未経験の場合は「レッスン生」「研修生」のオーディションに参加するのもおすすめです。
同じ夢を持つ仲間と、レッスンを行いながら舞台俳優を目指すためには、とても良い環境だと言えるでしょう。

舞台俳優に必要なこととは?

舞台俳優に必要なことは、演技力や協調性はもちろんですが、何よりも「演じることが大好き」という気持ちが大切です。
また、舞台には多くのジャンルがあるので、自分自身の目標を明確にしておくことも、舞台俳優になる夢を叶えるために、やっておきたいことです。

演劇に関する専門学校や養成所で、舞台俳優に必要な基礎をしっかり学んでおく方法もあります。
出来ることから始めて、舞台俳優を目指しましょう。

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