「結婚式のスピーチなど、人前で話すと心臓がバクバクする」
「自分の考えを準備しておいたのに、いざ面接になると頭が真っ白になる」
「相手の目をしっかり見て話すことが怖く感じる」
こういった「あがり症」の方は、克服するためにも日々格闘されていると思います。
そんな方のためにここでは、
・そもそもあがり症とは
・あがってしまう原因
・あがり症を克服する方法
…これらのことをご紹介します。
あなたがなぜ人前であがってしまうのか、その原因を知ることであがり症を克服するきっかけにしましょう!
Outline
1.あがり症とは
「人前で話すとき、顔が赤くなってしまう」
「人前に出ると、汗をかいてしまう」
…このような症状をあがり症といいます。
あがり症を克服するためにはまず、あがり症が起こる原因を知ることが必要です。
1-1.あがり症が起こる3つの原因
あがり症が起きる原因は、3つあります。
・生活習慣の乱れ
・栄養不足
・ネガティブな考え方
これらの原因が、あがり症を引き起こすと考えられています。
◆生活習慣の乱れ
寝不足や夜型の生活が続いていると、睡眠の質が低下して自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると交感神経が優位になり、身体が緊張状態になってしまうのです。
・いざというときに上手く伝えられない
・記憶力が低下してしまう
・言葉がどもって頭が真っ白になる
…この状況を引き寄せてしまいます。
◆栄養不足
極端に不足していると脳に栄養がとどかなくなったり、身体の機能を低下させる原因となります。
こうなると、気持ちは正常でも身体がうまく動かなくなってしまいます。
・炭水化物
・タンパク質
・脂質
・ビタミン類
・ミネラル類
…など、身体に必要な栄養素をバランスよく摂ることで、健康な状態が保たれます。
◆ネガティブな考え方
物事の考えは、捉え方で受ける印象が変わります。
精神的に落ち込みやすい方は、ここの転換が苦手な方が多いものです。
・自分の発言を録音する
・考え方をメモをする
…など、自分の考え方を記録してみましょう。
あがり症になる3つの原因
①生活習慣の乱れ
②栄養不足
③ネガティブな考え方
1-2.あがり症度チェックリスト
ここで、あなたがどれくらいあがり症なのか、チェックしてみましょう!
「Yes」の当てはまる数を数えてください。
あがり症チェックリスト
□ 初めての場所へ行くと、「自己紹介をさせられるのではないか」と気が重くなる
□ 披露宴やパーティーなど人が大勢集まる場所は憂鬱に感じる
□ 葬儀やホテルチェックインなど、人前で字を書くのが怖い
□ カラオケや楽器の演奏など、人前で何かを披露するのが嫌でたまらない
□ 電話をかけるのも、出るのも怖い
□ 面接や会議などプレッシャーがかる場面で、どもることがある。
□ 一人になるとほっとする
□ 人前で話すとき、第一声が出しづらい
2つ以上当てはまる人は、「あがり症」の可能性が高いです。
次はいよいよ、あがり症を克服までの具体的な4つのステップをご紹介します。
2.あがり症克服までの4つのステップ
あがり症を改善するにはいくつか方法がありますが、まずはあがり症を起こしにくくする身体づくりから始めてみましょう!
・生活スタイルを変える
・バランスのいい栄養と摂る
・ストレス解消
・ポジティブシンキング
…この4つのステップを順にご説明します。
2-1.生活スタイルを変える
人前で手が震えたり動悸がするのは、身体が緊張している状態です。
正常な状態をコントロールしやすくするためにも、生活リズムを整えることが大切です。
7〜8時間以上の睡眠をとることで、自律神経の乱れを正常に戻すことができます。
2-2.バランスのいい栄養を摂る
栄養不足になると脳に栄養がいかなくなり思考力も低下してしまい、話の組み立てがうまくできなくなります。
また炭水化物やジャンクフードなど多くとる方は血糖値が上がりやすいので、頭がぼんやりしてしまい伝えたい言葉がなかなか出てこない原因にもなります。
栄養バランスを考え、朝・昼・晩、三食きちんと摂るようにしましょう。
2-3.ストレス解消
ストレスが溜まっていると心に余裕が持てず、自分の気持ちを整理したり周りにも目を配ることが難しくなります。
視野を広げて心にゆとりを持つためにも
・身体をしっかり休ませる
・リフレッシュして好きなことをする
…など心にも栄養を与える時間をつくりましょう。
2-4.ポジティブシンキング
ポジティブな方は常に前に進める考え方をしています。
だからこそ明るくみえるのです。
例えば、
A「失敗してしまった。私はできない人間だ・・。」
B「失敗してしまった。準備が足りなかった。次はどうすれば上手く成功するだろう。」
同じ「失敗した」という局面でもその後どう考えるかで、気持ちも変わってきますね。
意識的にポジティブワードに置き換えることで、心が豊かになり緊張を緩和していきます。
あがり症克服までの4ステップ
①生活スタイルを変える
②バランスのいい栄養を摂る
③ストレス解消
④ポジティブシンキング
3.あがり症克服のための実践トライ
あがり症克服の準備ができれば、次はいよいよ実践編です。
ここでは、実践的なあがり症克服法をご紹介します。
3-1.話す前の事前準備
・話す内容を紙に書く
・声に出して読み上げる
…など、人前で話す練習をしてみましょう。
何度も同じことを話していれば、慣れていきます。
本番前に練習したことを思い出し、
「あれだけ練習したから、大丈夫」
と、努力を重ねた時間を強みに、自分を信じて練習通りにやれば緊張することはありません。
3-2.呼吸を落ち着かせる
心を落ち着かせるには、呼吸も大切。
横隔膜を大きく動かす腹式呼吸で、深く息を吐いていきましょう。
呼吸が穏やかになると、動悸や震えも緩和していくでしょう。
3-3.ゆっくり話す
「早く話し終えたい」
「早く人前から離れたい」
…そう思うと口調も早くなり、心にゆとりもできなくなってしまいます。
抑揚をつけ、ゆっくり相手の反応も伺いながら話してみましょう。
聞き取りやすい話し方は相手にも安心感を与えます。
相手が安心した状態になると、自然と自分の気持ちも楽になり話しやすい雰囲気が出来てくるでしょう。
3-4.笑顔をキープ
「笑顔」にはあがり症の方にとっても素晴らしい効果があります。
・幸せホルモン「エンドルフィン」の分泌促進
・ストレスホルモン「コルチゾール」の抑制
・脳機能の発達
・免疫力アップ
心から喜んでいなくても、口角を上げてニコっとするだけでも効果があるといわれています。
緊張して不安になった時は、好きなものを思い浮かべて、笑顔をつくってみましょう。
それでも、人前は緊張してしまうもの。
簡単に緊張をほぐす方法は、
「緊張をほぐす方法|いますぐ出来る 緊張を味方につける方法7選」
を参考にして下さい。
4.人前で話すのが楽しくなる考え方
あがり症の方は、
「失敗しないように話そう!」
「頭が真っ白にならないかな・・」
…こんな風に自分へ目を向けた心配ごとが大きいのではないでしょうか?
ここでは、心を広げゆとりが持てる考え方をご紹介します。
4-1.目の前の人を楽しませる
自分が話す場面には必ず相手がいます。
その相手のことを考えたことはありますか?
「相手に笑顔になってもらおう」
こう考えると上手く話せるか不安という思いよりも、相手が喜ぶポイントはなんだろう?と考えるようになります。
出会う人にどんな気持ちで聞いてほしいか、一度考えてみましょう。
4-2.みんな人見知り
人前で話せる人は、人見知りをしないと思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、そんなことはありません。
人はみな「認めてもらえるか?」という恐怖心は持ち合わせています。
だからこそ人前で話すときは緊張が伴うものなのです。
極度に緊張する人と、自分のペースで話せる人の差は「経験」です。
今まで人と話す機会から逃げずに場数を踏んできたからこそ、緊張せずに話せるのです。
あなたも練習を重ねて、話す機会を増やしていけばきっと緊張は和らいで、あがり症は改善に向かっていきますよ。
4-3.ルーティン
ルーティンとは、決められた一連の動きや動作。
これを何か取り組む際に毎回することで、物事に集中できるということです。
ラグビーの五郎丸選手のキックの前にするポーズや、野球のイチロー選手が打席でバットを回したり袖を引いているのも集中力を高めるためのルーティンです。
話す前に緊張して手が震えてきたら、手を胸に当ててみる。
頭が真っ白になったら深呼吸をするなど自分がやりやすく意識しやすい動作を入れてみましょう。
5.まとめ
あがり症の方は、いざという時にいつもの自分が発揮できず、つらい思いを抱えている方も多いと思います。
あがり症を克服するには、そのような自分から逃げずに勇気をもって人前に出る機会を増やすことです。
上手く話そうとせず、自分らしさを出せばいいんです。
相手のことを想いながら話せていれば、きっと大丈夫です。
あがり症を克服して、新しい自分でコミュニケーションをとってみませんか?
会話術をもっと向上させたい方は、
「会話術をアップさせる5つのステップ|今すぐできる会話術向上法」
という別記事を参考にしてください。