人前で緊張する原因は?
人前で緊張すると、上手く話せなくなったり、手足が震えるなど、体にも様々な影響を及ぼします。
人前に出ると緊張してしまうのは、性格のせいだと諦めている人も多いかもしれませんが、原因を探って改善すれば、人前での緊張を和らげることもできます。
人前で緊張する原因
◇自信がない
◇過去に失敗したトラウマがある
◇人前に出る経験が少ない
◇周りの人からの評価が気になる
◇プレッシャーを感じる
人前に出る経験が少ないことや、人前に立つ自信がない人は、慣れている人に比べて不安も大きくなり、緊張も増します。
さらに、人前で失敗をしたことがある人は、トラウマになって「また同じ事をしたらどうしよう…」と不安が大きくなりますし、プレッシャーにも繋がります。
これらの原因全てに共通するのは「周りからの評価」が気になってしまうことです。
つまり、人前に出ることで、たくさんの人から評価されるというプレッシャーが原因となります。
緊張すると声が震える原因は?
「緊張すると声が震える」という経験をしたことがある人は多いと思いますが、緊張した状態で声を出さなければいけない状況はたくさんありますよね。
例えば…
・大勢の人の前で大切なプレゼンをする
・PTAなど役員代表としての挨拶
・オーディション審査 など
人前に出て緊張した状態で話をする時は「ここぞ」という大切な場面が多いです。
重要な場面だからこそ、緊張が高まるのはもちろんですが、改善するためにも、声が震える原因についても知っておきましょう。
【緊張して声が震える原因】
呼吸が浅くなる
人は緊張すると、体に力が入って呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなっている時は、息を吸った時に肺の部分が膨らむ「胸式呼吸」になっていることが多いです。
胸式呼吸ではお腹に力が入らず、お腹から声を出せないため、発声しようとすると声が震えてしまいます。
交感神経が活発になる
緊張すると交感神経が活発になり、体温・血圧・心拍数が上がります。
すると、動悸や息切れ、手足の震えが起こり、声にもそれが伝わることで震えてしまいます。
人前での緊張を抑える方法
人前に出ると緊張してしまう原因について解説しましたが、次は、それをもとに改善して緊張を抑える方法を紹介していきます。
【人前で緊張しない方法】
緊張しない方法①失敗をネガティブに捉えない
緊張しやすい人は、失敗をネガティブに捉える傾向があります。
失敗を恐れる気持ちは、緊張感を高めてしまいます。
失敗をした時は「自分だけが失敗をしてしまった」と自分を責めることもあるかもしれませんが、みんなそれぞれに、同じように失敗をした経験があります。
「自分は失敗をするダメな人間だ」と考えず「誰にでも失敗はある」と考えるようにしましょう。
失敗は悪いことばかりではありません。
実際に、失敗がきっかけで場が和むことや、失敗を経験したからこそ成長することもたくさんあります。
「失敗=悪いこと」という考えではなく「失敗しても何とかなる」という考えを持ちましょう。
緊張しない方法②準備を整える
人前で緊張する時には「上手くいかなかったらどうしよう」「言わなければいけないことを忘れたらどうしよう」といった不安が大きくなっていませんか。
不安な気持ちは、事前の準備を整えると、かなり軽減されます。
「あれだけ練習したなら大丈夫」と思えるように、出来る準備はしっかり整えておきましょう。
準備を整えることは、失敗を減らすことにもつながります。
心に余裕を持つためには、何をやっておきべきかを重視してみるといいですね。
緊張しない方法③緊張を隠さない
緊張している時に、緊張していないように見せる立ち振る舞いも、緊張感を高める原因になりかねません。
「見ている人に緊張していると知られたくない」と考えることで、余計に緊張してしまうこともあります。
状況にもよりますが「慣れないもので、緊張してしまって…」と伝え、緊張していることをみんなに分かってもらうことで、自分自身も安心できます。
学校や職場での自己紹介などでは、「緊張している」と伝えたことで、同じように緊張している人の心も軽くなることもあるでしょう。
緊張しない方法④笑顔と大きな声
うつ向いて暗い顔をしていると、声も小さくなりより緊張が見ている人に伝わってしまいます。
しっかり視線を上げて笑顔でいると、気持ちもポジティブになります。
また、思い切って大きな声で話した方が、緊張が和らぎます。
自信がなくても、表情や声の大きさで気持ちをポジティブに持っていくのも、緊張を和らげる方法です。
緊張で声が震えるのを改善する方法
緊張で声が震えてしまうのは、先に紹介した「人前での緊張を抑える方法」で効果することもありますが、他に呼吸法などでも治すことができます。
気持ちの面だけでなく、緊張で声が震えるのを改善するために、普段からできるトレーニングも紹介しておきます。
腹式呼吸
緊張して副交感神経が活発になると、鼓動が早くなったり声が震える原因となるので、呼吸で気持ちを穏やかにさせる方法も効果があります。
また、腹式呼吸でお腹にたくさん空気をためて発声すると、声が安定します。
緊張が高まった時には、深呼吸をしたり、腹式呼吸で気持ちを整えましょう。
腹式呼吸の練習方法
①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
②息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。
滑舌の練習
人前で緊張して話している時に、緊張して言葉に詰まったり噛んでしまうと、さらに焦って声が震えることはよくあります。
緊張している時は、表情の筋肉も動きづらくなってしまい、言い間違えや噛んでしまうことも増えます。
普段から早口言葉や、舌のストレッチで滑舌のトレーニングをしておきましょう。
有名人の緊張を抑える方法とは?
芸能人のような人前に出る仕事の人たちは、どのような方法で緊張を和らげているのでしょうか。
最後に、芸能人の緊張を和らげる方法を紹介します。
カズレーザー
お笑い芸人のカズレーザーさんは、平均点ではなく、最低点で期待値を計算するようにしているそうです。
そのため、自分自身への期待値が低いため、毎日「思ったより良い点だった!」と考えて、緊張を和らげています。
中村倫也
中村倫也さんは、人前に立つ時はだいたい緊張しているそうですが、自分を諦めることで緊張を和らげているそうです。
「100点じゃなくて85点出せればいい」と言う気持ちでいると語っており、カズレーザーさんと同じく、自分への期待値を下げることで、プレッシャーを軽減させているということですね。
福士蒼汰
俳優の福士蒼汰さんも芸能界の仕事で、数々の緊張感ある現場での仕事をこなしていますが、緊張しないために前もって次に起こることを予測して、さらにそれを考えて理解してから実行するように心がけているそうです。
人前で思いがけないことが起こると、さらに焦るので、怒るかもしれないことを色々予測して準備しておくと、気持ちが楽になりそうですね。
緊張しなくなるには、経験を積むことも大切です。
いざと言う時に緊張しないように、普段から積極的に人前に立って話す機会を作るといいですよ。