子役のオーディションの種類
子役になるには、街の中やSNS等でスカウトされる方法や、オーディションを受ける方法があります。
「オーディションは緊張しそうで苦手」と思うかもしれませんが、スカウトで芸能界に入ったとしても、子役として仕事をしていくためには、オーディションは避けて通れません。
これまで活躍してきた人気子役たちも、何度もオーディションに挑戦した経験がある人がほとんどです。
子役のオーディションには、大きく分けて2つの種類があります。
子役のオーディションの種類
①事務所に所属するためのオーディション
②出演権を得るためのオーディション
子役の場合、芸能事務所か子役事務所、児童劇団などに所属して活動するケースがほとんどです。
子役の仕事は、一般公募ではなく、芸能事務所等でプロのレッスンや指導を受けている所属タレントに対して、募集をかけるクライアントが圧倒的に多いです。
そのため、テレビ番組やCM、雑誌などの出演権を得るためのオーディションは、事務所に所属してから受ける場合が多いでしょう。
どちらの種類のオーディションでも、審査では審査員から様々な質問をされる「質疑応答」があります。
今回は、子役のオーディションでよくある質問について、紹介していきます。
子役のオーディションは何をする?
子役のオーディションの内容は、どんなことをするのでしょうか。
オーディションによって違いはありますが、子役オーディションの基本的な内容を知っておきましょう。
芸能事務所の子役オーディション
・自己PR
・質疑応答
・実技審査
・カメラテスト
子役オーディションの流れ
・書類選考
↓
・オーディション審査
↓
・面談等
↓
・合否通知
ドラマの主要キャストや、応募者が多い人気の高いオーディションであれば、オーディション選考が2次審査、3次審査と続く場合もあります。
子役オーディションの場合、子どもだけでなく、保護者も審査に参加するオーディションも多いです。
赤ちゃんモデルなど、年齢が低いほど、ほとんどの審査で、保護者が質問に答えることになります。
子役のオーディションでよくある質問
子役のオーディションを受けることになれば、心配なことや不安なこともたくさんありますよね。
例えば…
・どんな質問をされるの?
・上手く答えられなかったら合否に関わるの?
・前もって質問される内容を知っておきたい
など、心配は尽きません。
その場で質問されると、焦って上手く答えられなくなるかもしれないので、どんな質問があるのか、前もって知っておきたいですよね。
子役のオーディションでよくある質問から見ていきましょう。
子役オーディションでよくある質問【保護者編】
・「お子さんの性格を教えて下さい」
・「お子さんの長所と短所を教えて下さい」
・「子役の仕事を家族はどう考えていますか」
子役のオーディションでは、保護者への質問もあると考えて準備しておきましょう。
基本的には、性格や特技、優れている所など、普段から一番近くで見守っている保護者から見た子どもの様子に対する質問が多いです。
合格したいからと言って、無理をして審査員と話を合わせたり、嘘の返答をする必要はありません。
例えば、内向的な性格の子供の場合…
「お子さんの性格は?」という質問に対してのNGな返答と、OKな返答を見てみましょう。
NG例
◎「人見知りをせずに、人前に出るのが大好きです」
◎「引っ込み思案な性格です」
「内向的」と言ってしまうと、子役に向いていないと思われるかもしれないと考えて、嘘の返答をしてしまうのは絶対にNGです。
しかし「内向的」「引っ込み思案」という部分だけ伝えてしまっては、ネガティブな印象を受ける審査員もいるでしょう。
OK例
◎「内向的な部分がありますが、感情表現が豊かなので、演技や歌で表現することに興味を持っています。」
◎「内向的な性格ですが、子役の仕事を通じて、積極性を身につけられるように、本人も家族も頑張ってみたいと思っています。」
このように、本来の性格を伝えながらも、前向きな気持ちでオーディションに挑んでいることを伝えると好印象です。
次に、オーディションで子どもに対して、よくある質問を見ていきましょう。
子役オーディションでよくある質問【子ども編】
・「名前と年齢を教えて下さい」
・「得意なことは何ですか?」
・「将来の夢は何ですか?」
・「子役になったらどんなことをしてみたいですか?」
子どもに対する質問は、答えの内容よりも、どのくらいコミュニケーションが取れるのかを見られていると考えておきましょう。
さらに、話している時の表情や話し方も、審査されています。
特に、名前と年齢は、ハキハキと答えられるように、何度も練習しておきましょう。
その他の質問に対しても、子どもが本当に思っていることを答えて大丈夫です。
「将来の夢は?」と聞かれたら「女優さん」「モデルさん」など、芸能界の仕事を答えさせる必要はありません。
「警察官」「ケーキ屋さん」など、子どもが大きくなったらなりたいものを、大きな声でハキハキと答えましょう。
オーディションの質疑応答での注意点
オーディションの質疑応答では「質問に対してしっかりと答えられるか心配」「失言をして不合格になったらどうしよう」と考えると、緊張してしまいますよね。
子役のオーディションで失敗しないように、注意点も抑えておきましょう。
質疑応答での注意点
①背伸びしない
②焦らない
③準備を怠らない
それぞれの注意点を詳しく解説します。
①背伸びしない
子どもも保護者も、ありのままの自分でアピールすることが大切です。
例えば、できないことを出来ると言ったり、大げさに答えないようにしましょう。
特に子どもは、慣れないオーディションの雰囲気で、審査員から「○○はできますか?」などの質問をされると、緊張して「はい」と答えてしまうのはよくあることです。
前もって「できないことはできないと言って大丈夫だよ」と伝えておきましょう。
②焦らない
大人も子どもも、焦ってしまうと、普段簡単にできることが、上手くできなくなることはありますよね。
特に、子役のオーディション審査は、複数人のグループ審査も多いので、他の参加者の様子を見て緊張してしまい、自分の番が回ってきたら、思うようにアピールできないケースも多いです。
緊張して焦ってしまった時は、深呼吸をして心を落ち着かせるなど、緊張をほぐす方法を考えておくといいですね。
③準備を怠らない
準備不足なままオーディションに参加すると、緊張感は増してしまいます。
質疑応答の練習は、事前に行っておくことをおすすめします。
子どもの場合は特に、緊張してしまうと、焦っていつもの力が出せなくなることも多いです。
「たくさん練習したから大丈夫だよ」「練習通りにできるよ」と、緊張をほぐす声掛けができるように、事前準備は怠らずに頑張りたいですね。
オーディションには対策をして挑もう!
保護者も緊張する子役のオーディションですが、子どもにとっては緊張や焦りで失敗したことがトラウマになり、オーディションそのものに、苦手意識を持ってしまうケースもあります。
子どもに対して、難しい質問をすることはほとんど無いので、事前に対策して練習しておけば、落ち着いて質問に答えることができます。
オーディション対策として、家族が審査員になって、質問に答える練習を繰り返して、慣れておきましょう。