ドラマ「流星の絆」とは?
ドラマ「流星の絆」は、2008年にTBS系で放送されました。
原作は東野圭吾さんの推理小説「流星の絆」で、ドラマの脚本は宮藤官九郎さんが担当しています。
ドラマ放送前から話題性が高く、初回の視聴率は20%超えを記録ました。
この作品は、第59回ドラマアカデミー賞で作品賞と、第46回ギャラクシーマイベストTV賞グランプリなど数々の賞を受賞しました。
ドラマアカデミー賞
・主演男優賞・・・二宮和也
・助演女優賞・・・戸田恵梨香
・脚本賞 ・・・宮藤官九郎
・監督賞 ・・・金子紀文・石井康晴
・主題歌賞 ・・・嵐「Beautiful days」
流星の絆のキャストは?
ドラマ「流星の絆」では、豪華キャストでも話題となりました。
主演はもちろん、脇を固める演技派俳優たちにも注目のキャストを紹介します。
ドラマ「流星の絆」のキャスト一覧
・有明功一 役・・・二宮和也
・有明泰輔 役・・・錦戸亮
・有明静奈 役・・・戸田恵梨香
・戸神行成 役・・・要潤
・柏原康孝 役・・・三浦友和
・荻村信二 役・・・設楽統
・戸神征行 役・・・柄本明
・有明幸博 役・・・寺島進
・有明塔子 役・・・りょう
・戸神貴美子 役・・・森下愛子
・サギ 役・・・中島美嘉
・高山 役・・・桐谷健太
流星の絆のあらすじ1~4話(ネタバレあり)
14年前に両親を何者かに殺害された3人兄妹、功一(二宮和也)・泰輔(錦戸亮)・静奈(戸田恵梨香)は、大人になったら犯人を見つけて仇を取ろうと約束します。
犯人を見つけられないまま大人になった3人が、過去を紐解きながらそれに迫る、というのがストーリーの骨子です。
第1話
小学生の頃に、3人兄妹で自宅を抜け出し、星空を見に出かけた隙に、洋食店を営む両親が殺害されます。
その後は3人揃って、児童養護施設で育ち、事件から14年後、功一はカレーショップで働き、泰輔はレンタルDVDショップで働いていました。
そんな時、功一と泰輔は妹の静奈が一流企業を辞め「資格商法」の詐欺から、30万円をだまし取られていたことを知ります。
そこで功一は、静奈を騙した詐欺師から30万円を奪い返す作戦を立てます。
また、功一が働くカレーショップ「ジョージクルーニー」に両親の殺人事件を担当していた刑事・柏原(三浦友和)が訪ねてきて、時効まであと3ヶ月だと告げます。
泰輔や静奈のことを聞かれた功一は、今は2人と会っていないと嘘をつきます。
2話
14年前の事件が起こった時、自宅に戻った泰輔は、裏口から逃げるように走り去る不審人物を目撃していました。
刑事の柏原と、部下の荻村(設楽統)は、時効間近の犯人逮捕のために、泰輔に協力を求めます。
そのことを功一が泰輔と静奈に伝えると「刑事に会う」と言いますが、自分たちの手で犯人を見つけ出さなければ意味がないと考える功一と意見がぶつかります。
思い悩みながら功一が店に出ると、常連客の行成(要潤)が座っていました。
毎回ハヤシライスを注文する行成と話したことをきっかけに、功一は父・幸博(寺島進)の形見であるレシピノートを見てハヤシライスを作ってみることに。
3話
静奈が詐欺にあう前に働いていた、一流企業を辞める原因となったのは上司・高山(桐谷健太)からの嫌がらせでした。
泰輔と静奈は高山への復讐を計画し、功一も渋々協力することに。
一方、両親の事件については、新たな情報はあり「横浜のノミ行為組織が摘発され、顧客リストに父・幸博の名前があった事が分かります。
ノミの組織の関係者に犯人がいるのではないかと柏原が探っていることを、功一は泰輔や静奈に告げます。
当時まだ幼かった静奈は、兄たちに比べて自分だけ両親について知らないことが多いと落ち込みます。
実は3人兄妹の中で静奈だけ血がつながっていないことを、静奈はまだ知らずにいます。
しかし功一と泰輔は、両親の事件について捜査が動き始めたことで、刑事など第3者から真実を告げられるより、自分たちから話した方がいいのではないかと考え始めます。
そんな中、功一はハヤシライスばかり注文する客・行成は年商13億円とも言われる大手洋食チェーン「とがみ亭」の御曹司だと知り、行成をターゲットに詐欺を働く計画を立てます。
4話
行成から1,000万円を奪い取る完璧な作戦を立てた3人は、柏原たちに詐欺行為がバレてしまうことを恐れ、これを最後の犯行にすると決めます。
行成が出席するワインの試飲会に泰輔と共に潜入した静奈は、行成に近づくことに成功します。
ワインの試飲会を終え、静奈に好意を寄せた行成は、ジョージクルーニーに立ち寄り、功一に浮かれた様子を見せます。
一方、柏原と荻村は泰輔の元を訪れ、父・幸博と金銭の貸し借りがあった人物の写真を見せ、事件当日に見かけた不審者ではないかと尋ねます。
後日、行成から「とがみ亭」に来てほしいと言われた静奈は、新メニューの試食としてハヤシライスを食べることに。
流星の絆のあらすじ5~7話(ネタバレあり)
5話
とがみ亭の前で、静奈が出てくるのを待っていた泰輔は、タクシーから降りてくる男の顔を見て、両親が殺害された夜に見た不審者だと確信します。
それを聞いた功一は驚きますが、店から出てきた静奈が「とがみ亭の新メニューとして出されたハヤシライスの味が、両親が経営していた洋食店アリアケの味だった」と言います。
さらに、タクシーから降りてきた男は行成の父で、とがみ亭の社長・戸神政行(柄本明)だと発覚し、急展開に3人は衝撃を受けます。
そこで功一は行成から1,000万円をだまし取る計画を中止し、ターゲットを父の政行に変え、お金ではなく両親を殺した犯人だという証拠を掴むことにしました。
一方、静奈に好意を抱く行成は、新店舗に対する熱い思いを話し、その様子を見ながら静奈も少しずつ行成の人柄に心を許すようになります。
6話
功一の働く「ジョージクルーニー」に静奈の実父・矢崎(国広富之)の妻・秀子(麻生祐未)が訪れます。
秀子は、功一に「あなた達の両親を殺したのは夫だ」と告げ、静奈に謝りたいと言います。
しかし、まだ静奈に本当の両親のことを話せていなかった功一は断ります。
そのころ、泰輔は父と戸神政行の接点を見つけ出すため、父が通っていた喫茶店を訪れますが、そう簡単に接点は見つけられません。
一方、静奈は行成から「新メニューのハヤシライスを出すことを父から止められた」と聞きます。
その理由を尋ねると、静奈が「小さい頃に食べたハヤシライスの味に似ている」と言ったことを伝えたら顔色が変わったと言いました。
この一件で、戸神政行はますます怪しい存在となりますが、確実な証拠は見つけられないままです。
7話
両親を殺害したのは、戸神政行だと確信した功一は、証拠を偽造することを思いつきます。
その作戦は、父の形見の時計に戸神政行の指紋をつけさせ、その時計を置いた盗難車を乗り捨てるというものでした。
乗り捨てられた盗難車の捜査に当たった柏原と荻村は、車の中から「アリアケ開店7周年記念」と刻印された時計を発見します。
柏原は功一の元を訪れ、時計に見覚えはないかと聞きます。
知らないと言い張る功一でしたが、泰輔が父の時計だと言ってしまいます。
上手く証拠を掴めない功一は、政行が父を殺す動機を探ることに。
一方、功一は静奈に、詐欺のターゲットではなくなった行成とはもう会わないように伝えますが、お互いに惹かれ始めている行成と静奈はデートを重ねます。
流星の絆のあらすじ8~最終話(ネタバレあり)
8話
功一は、捜査の目が戸神政行に向けられるように、父のレシピノートを戸神家に置いてくるという作戦を考えます。
行成から自宅に招待されていた静奈は、自分ならその作戦を実行できると言います。
しかし、静奈が行成に惹かれていることに気付いている功一と泰輔は、静奈にこの計画を実行させることに不安を抱きます。
柏原と荻村は、戸神の元を訪れ、盗難車から見つかった時計などの確認をしますが、政行は知らないと言い、洋食店「アリアケ」のことも知らないと言います。
そして、いよいよ静奈が戸神家を訪れて作戦を決行する日、功一に柏原から連絡が入り戸神家に乗り込むと言います。
作戦を邪魔されるわけにはいかない功一は、何とかして柏原を引き止めます。
しかし、突然静奈は戸神家から出てきてしまいます。
9話
静奈の後を追う功一と泰輔は、静奈の前に行成が現れたところを目撃し驚きます。
すると、行成は静奈が戸神家に置いてきたはずのアリアケのレシピノートを差し出しました。
もう時効まで時間もなくなり、功一は最終手段として柏原にこれまでにしてきたことを全て打ち明け助けを求めます。
一方、静奈は行成に兄を合わせる約束をし、静奈の兄がジョージクルーニーで働く功一だと知り、行成は衝撃を受けます。
功一は事件のこともすべて行成に話しますが、行成は父・政行の無実を信じると言います。
そこで行成は別の作戦で犯人の証拠を掴もうと、功一に作戦を持ちかけます。
最終話
いよいよ時効を迎える日、功一と泰輔は行成の協力で戸神家に潜入します。
そこで政行は、功一と泰輔に「アリアケ」のレシピノートのコピーを見せ、確かに事件当日現場を訪れたが、自分が行った時にはすでに有明夫妻は何者かに殺されていたと告げます。
そこで、功一は事件当日に父と母が何かを隠していたことを思い出します。
さらに、政行は「アリアケ」の味をお金で買ったと話し、土下座をして謝ります。
事件の日、政行は有明夫婦から50万円でレシピを買う約束をしており、夫婦の指示通り誰にも見つからないように裏口から入ったと言います。
しかし、その時に別の男が裏口から入っていくのも目撃していました。
これだけでは、まだ政行が犯人ではないという確実な証拠にはならず、政行は事件当日に自分のものと間違えて持って帰ってしまった傘を出します。
この傘の指紋を調べることになりますが、功一は傘の柄の部分に不自然に残された擦れた跡に気付きます。
何かを察した功一は柏原を呼び出し2人で話をすることに。
功一は、事件が起きた時期に柏原がハマっていたゴルフをなぜ辞めたのかと尋ねます。
当時、柏原が傘を逆さにしてゴルフの素振りをしていたことを、功一は覚えていました。
さらに、政行が傘を間違えたことによって、現場に残った方の傘の指紋が拭き取られていたのは、事件後最初に現場を訪れることができる刑事にしか出来ないのではないかと問い詰めます。
なぜ両親を殺したのかと問い詰める功一に、柏原は事情を話し始めます。
当時お金に困っていた有明夫婦は400万円もの借金がありましたが200万円しか用意できませんでした。
そこで、「アリアケ」の常連客だった刑事の柏木に、刑事の力で借金を半額の200万円にすることができないかと相談します。
相談を受けた柏原は、事件の夜に有明夫婦の家を訪れ「息子の病気でお金がかかるから、200万円を貸してほしい」と言います。
夫婦ともみ合いになった柏原は、2人を刺して200万円を奪い逃げました。
お金のために両親を殺されたと知った功一に対し、拳銃を向ける柏原。
その銃口を自分の喉元に突きつける柏原ですが、功一が必死に止めます。
そのころ、荻村と一緒にいた泰輔と静奈も、柏原が残していた手紙を読んで犯人を知りました。
柏原は3人に土下座をして謝ると、功一が「死んで終わりになんかさせない」と言い拳銃を投げます。
14年前の事件が一件落着し、功一と泰輔は今までの詐欺行為について自首をすることを決意し、功一は服役、泰輔は執行猶予となりました。
功一から頼まれて、静奈には自首をしないように説得した行成は、静奈に指輪を渡して気持ちを伝えます。
洋食店「アリアケ」は戸神に買い取られ、再びオープンすることができるようになりました。
オープン準備を進める泰輔と静奈の元に、出所してきた功一が戻りさっそくハヤシライスの仕込みにかかります。
店は大繁盛し、3人の新たなスタートに、関わった人たちも喜んでいる姿で物語は終わります。
ドラマ「流星の絆」を楽しむ方法
2008年に放送されたドラマ「流星の絆」は、現時点では配信している動画サイトはありません。
ただし、有料にはなりますが、TSUTAYA DISCASの宅配レンタルでは見ることができます。
初めて利用する人は、1ヶ月間無料お試し期間があります。
また、DVDボックスも発売されているので、こちらを購入すると見ることができます。