アフレコをする声優の女性

男性にも女性にも人気の声優の仕事とは?

2020.02.17 / 声優

声優の仕事とは?

声優の仕事は、アニメなどの声を吹き替えする仕事です。
以前は声優と言えば、本人は顔を出さず表に出ない裏方の仕事というイメージが強い時代もありました。
しかし、最近は声優も顔を出してテレビに出演したりCDデビューをするなど表立った仕事をするようになり注目度も急上昇しています。

声優としての主なお仕事は、声を録音するためのスタジオでアニメや映画の映像に合わせながらセリフを録音します。
この作業を「アフレコ」と言います。
アフレコ作業は録音スタジオで1人で行う場合もあれば、他の出演者と一緒に録音することもあります。
プロデューサーや監督、音声などの技術スタッフは、録音している部屋の隣の部屋で作業をします。
声優は録音する部屋で集中しながら作業を進めて作品を作っていきます。

声優の仕事の種類は?

声優の代表的な仕事と言えばアニメーションのアフレコでしょう。
他には、海外のドラマや映画に出演する登場人物の声の吹き替えも声優の仕事です。
日本のアニメは世界中から注目を受けるほどの人気で、その人気の影響もありアニメやゲームのキャラクターの声優は人気の職業として競争率も高くなっています。
最近ではメジャーなゲームソフトなどのキャラクター以外にも、スマートフォンアプリでも手軽にゲームを楽しむことができるようになり、ゲームアプリの種類は数えきれないほどあります。
声優になりたい人も増えていますが、声優の需要も増えているという状況でしょう。
また、声優人気が高くなりアイドルユニットなどの活動をする声優も増え、CDデビューやライブの開催も盛んになってきました。
人気の声優になれば、握手会やイベント出演など演じているキャラクターだけでなく声優自身がピックアップされるような仕事も増えるでしょう。

声優になるには?

声優の仕事は簡単にできるわけではありません。
役になり切って演技をするのとはまた違い、映像に合わせてセリフを言います。
自分の表情や身振りではなく映像に合わせながら、感情をこめて演技をしなければいけません。
人気の俳優やアイドルがアニメなどの声優を務めることもよくありますよね。
しかし、俳優でキャリアがある人でもアフレコとなれば全く感覚が違うので声優の仕事をするときには、アフレコのレッスンをします。
このように難しいアフレコが主な仕事となる声優は、オーディションを受ける前にアフレコのレッスンを受けておくことが必要です。
声優として活躍している人全てが、声優の養成所や専門学校を卒業しているわけではありません。
専門学校に通うとなると、費用もかかりますしスケジュールもある程度拘束されてしまいます。
もちろん独学で学び、声優になったという人もいますが、専門学校で学ぶ発声練習やアフレコの基本はとても重要です。
また、同じように声優を目指すいろいろな人たちの声を聞いたり、指導者から自分の声を評価してもらう経験は上達するために不可欠と言えるのではないでしょうか。

声優のプロダクションに所属するためのオーディションの場合、声優としての実力はまだ足りなくても声に魅力があるなど将来性を評価されてオーディションに合格することもあります。
その場合、プロダクションに所属しながらレッスンを受けながら声優としての技術を学ぶことができます。
しかし、必要なレッスンを受けておけば即戦力としてオーディションに通過しやすくなることは事実です。
すぐに専門学校に通うことが難しい人も、アフレコや声だけで演技をすることを自分で学んでおくことをおすすめします。

専門学校や養成所に通うメリットと言えば、オーディションを受けるチャンスが広がることもあげられます。
声優が所属するプロダクションや、アニメなどのキャラクターの声優オーディションは専門学校や養成所に多く情報が入ってきます。
声優を目指すのであれば、可能な限り専門学校や養成所でレッスンを受けておくのが一般的だと言えるでしょう。

声優の仕事に必要なことは?

声優の仕事に必要なことと言えば「声質」だと思われることも多いですよね。
確かに声優は声の仕事なので、聞きやすく魅力的な声や特徴にある声も必要であることには間違いありません。
また、声優には俳優とはまた違う演技力や表現力が必要になります。
俳優の場合、身体や表情など自分自身の全てを使って演技をしますが、声優は声だけで演技をします。
例えばアニメのキャラクターのアフレコの場合、キャラクターが泣くシーンでは声だけで泣く演技をして、喜ぶシーンでは声だけで喜んでいる様子を表現します。
同じ演技でも俳優とはまた違う難しさがあることは想像できますよね。
また、声を使う仕事なので発声練習は基本として必ず必要なことになります。
顔は見えずに声だけで演技をするということは、滑舌や発声方法をしっかり鍛えておく必要があるでしょう。
また、正しいは発声は喉を守るためにも必要なものです。
声優の仕事は、常にベストな声をキープできるように体調管理も徹底しておくことが大切です。

声優として活動を続ける方法

声優として活動を続けていくには、声優のプロダクションに所属するのが一般的です。
もちろんフリーで活躍している声優もいますが、声優としてある程度仕事ができるようになれば、プロダクションにスケジュールを管理してもらうことが必要だと感じる場面が増えるでしょう。
フリーで活動するとなれば、オーディションへの応募作業や仕事のスケジュール管理など全てを自分で行うことになります。
また、オーディションを探す作業や新しい仕事を得るための売り込みも自分自身で行うことになってしまいます。
プロダクションに所属すればオーディションの情報や、売り込みなどはマネージャーに任せて仕事に専念できるというメリットもあります。

また、声優の仕事は責任のある仕事です。
アニメなどのキャラクターにとって声はとても重要なものです。
顔を出さない仕事であっても不祥事を起こせば、演じていたキャラクターやアニメのイメージダウンに繋がります。
さらにキャラクターの声優を不祥事で降板することになれば、作品のファンをがっかりさせることにもなってしまいますよね。
声優としての活動を長く続けていくためには、普段から仕事に対する責任感を持って行動することが大切でしょう。

声優以外の声の仕事

声優の仕事以外にも声を使う仕事はたくさんあります。
例えばナレーターの仕事も声を使う仕事として有名ですが、テレビ番組やCMなどでのナレーションはとても重要な役割を果たします。
声優のようにアニメのキャラクターや映画の俳優などの動きに合わせてセリフを言うわけではありませんが、番組のイメージに合わせてセリフの読み方を変えるなど特殊なテクニックが必要となります。
普段見ているテレビ番組でも、番組のイメージに合うナレーションが使われていますよね。

また、声を使う仕事として最近注目されているのが「朗読」です。
スマートフォンの普及とともに本を朗読してくれる「オーディオブック」の需要が増え、ここでも多くの声優やナレーターが活躍するようになってきました。
他にも、ラジオパーソナリティーも顔が見えない声の仕事の一つです。
声優として活躍しながらナレーターやラジオパーソナリティーの仕事をこなすなど、幅広く活躍できるところも声優の仕事の魅力だと言えるでしょう。
声優の仕事はたくさんの人に夢を与えられる仕事ですね。