モデルウォーキングの基本とは?
モデルの仕事をするためには、颯爽と美しく歩くモデルウォーキングが必要です。
普段は雑誌などの媒体で活躍しているモデルであっても、コレクション等のショーに出演する機会も多いので、ほとんどの人がウォーキングの技術を身に付けています。
最近は、YouTubeなどの動画サイトで、ウォーキングのレッスン動画もたくさん配信されているので、モデルを目指す人は参考になるかもしれません。
しかし、実際にモデルとして活躍している人たちは、どのように練習をしているのかも気になりますよね。
モデルとして活躍するために、必要なウォーキングのスキルや、レッスンの方法などを詳しく紹介していきます。
モデルのウォーキングの基本とは、イメージで言えば「堂々と美しく歩く歩き方」ですが、ただ単に雰囲気だけでかっこよく歩くだけでは、プロのモデルのウォーキングとは言えません。
姿勢正しく、体の軸がブレずに、足をまっすぐ地面につける、正確な体重移動など、細かい部分にも美しく歩くためのコツが隠されています。
そのため、見よう見まねで習得するのは難しく、プロのモデルもほとんどの人が、ウォーキングレッスンを受けた経験があります。
つまり、モデルのウォーキングはしっかり基礎を身に付けておかなければ、モデルとして幅広く活躍するのは難しいと言えるでしょう。
モデルウォーキングの注意点
モデルのウォーキングで、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。
美しく歩くための基本となる部分をチェックしてみましょう。
歩幅が小さくならないように歩く
普段の歩き方とは違う動きが多いため、モデルウォーキングをすると、歩幅が小さくなってしまう人も多いようです。
ウォーキングの歩幅が小さいと、全体的な動きも小さく見えて、自信のない印象になってしまいます。
不自然になるほど歩幅を広げる必要はありませんが、かっこよく颯爽と歩く姿に見せるには、歩幅を少し大きく取ることを意識して、よりダイナミックなイメージを演出しましょう。
着地した脚は真っすぐに
歩く時には、足を交互に前に出しますが、日常的に歩く時には、着地している足も歩きやすいように少し曲がった状態になっています。
モデルのウォーキングの特徴は、着地した脚の膝を曲げずに伸ばした状態にすることで、脚や歩き方を美しく見せます。
着地している足がピシッと伸びているだけで、歩き方にメリハリが出て「モデルウォーキングらしさ」の決め手となるポイントです。
モデルのウォーキングを成功させるコツ
モデルウォーキングの注意点に気をつけながら、さらにきれいに歩くコツを掴めば、モデルウォーキングの技術がよりアップします。
モデルウォーキングを成功させるためのコツも知っておきましょう。
重心を意識する
モデルとしてランウェイでウォーキングをする時には、ハイヒールなど不安定な靴で歩くことが多いです。
それを意識して、つま先に重心を置いても安定して歩けるようにしましょう。
また、下半身、上半身のどちらかの重心がブレても、ふらふらとした印象になります。
全身を通じて体の重心を安定させる歩き方が、モデルのウォーキングに欠かせないポイントです。
真っすぐに歩く
普段の歩き方では、真っすぐに進む時には左右の足をそれぞれに前に着地させますが、モデルのウォーキングでは、一本のラインの上を左右の足で交互に進む印象です。
つまり、普段のような歩き方では使わないような、内腿の筋肉や腹筋を使って歩くことになります。
顔を上げて下を見ずに、真っすぐに歩けるようにするのがコツです。
モデルウォーキングの練習方法とは?
モデルウォーキングの練習方法として、プロの指導を受けるためにスクールに通うのが、ウォーキング技術を身に付けるためには最も効果的です。
ウォーキングレッスンをメインに行っているスクールもありますが、プロダクションが運営するスクールでは、モデルとして必要なウォーキングを学べるので特におすすめです。
最近では、美容や健康のためにも歩き方が注目され、日常のウォーキング方法や、ダイエットを目的としたウォーキングなど様々な種類のスクールがあるので、モデルウォーキングを学ぶために、目的に合うスクールを選びましょう。
レッスン時間や講師によってレッスン料は違ってきますが、1~2時間のレッスンで5,000円前後が相場となっています。
スクールに通う場合、時間や費用が必要になるので、頻繁に通うのが難しい人も多いのではないでしょうか。
その場合は、自分でできるウォーキングレッスンで、基礎を身に付けるための練習から始めてみましょう。
動画サイトのレッスンを参考にしたり、プロのウォーキングが学べるDVDなども分かりやすく練習ができます。
また、レッスン動画だけでなく、実際にプロのモデルがランウェイを歩く映像を見るのも、とても参考になります。
プロのモデルのレッスン方法とは?
実際にプロとして活躍しているモデルたちは、どのようなウォーキングレッスンを行っているのか参考にしてみましょう。
カーリー・クロス
2000年代を代表するトップモデルの1人と言われる、カーリー・クロスは、3歳から始めたクラッシックバレエで養った、リズム感や筋肉がモデルの経験に役立っていると語っています。
14歳でニューヨークに移住するまでは、実家で毎日ウォーキング練習をしていたそうです。
モデルとして成功してからは、ウォーキングを美しく見せるためにも、筋力トレーニングやランニングに力を入れているそうです。
ゼジル・ブンチェン
ブラジル出身のスーパーモデルであるゼジル・ブンチェンも、インナーマッスルや筋肉トレーニングに重点を置いています。
出産後も、ヨガで素晴らしい体型をキープしていますが、プランクや腹筋運動などのサーキットトレーニングを毎日行い、体幹トレーニングを強化しているそうです。
このように、パリコレなどで活躍するほどのトップモデルであっても、基礎のトレーニングを最も大切にしていることが分かります。
このようなトレーニングを欠かさず、ウォーキングの練習として、美しい歩き方を身に付ける練習もするのが効果的です。
例えば、頭の上に本などを置いてブレずに歩くレッスンをしたり、音楽に合わせて歩く練習も効果的です。
ワンランク上のモデルウォーキングを目指すには
ウォーキングを練習して、きれいに歩く方法を身に付けても「何か物足りない」「一流モデルとは何かが違う」と感じる人も少なくありません。
一流モデルはウォーキングの基本だけでなく、美しく歩くために体の基礎から作り上げているからこそ、ランウェイを歩くだけで多くの人を圧倒するような貫録を見せつけることができます。
例えば、姿勢にしてもウォーキングの時だけ意識するのではなく、普段の生活から美しい姿勢を保つように心がけます。
また、自信を持ってウォーキングができるように、何度も何度も練習を繰り返します。
何度も練習を繰り返すのは、技術力の向上だけを目的としているわけではありません。
練習を重ねたことで、メンタル的にも自信が付き、その様子がポージングや顔つきに現れます。
一流のモデルから放たれるオーラや貫録は、膨大な練習量から作られた自信から現れると言っても過言ではないでしょう。
ワンランク上を目指すには、基本のウォーキングが上手くできるように体や心の基礎を向上させることが大切です。