映画を鑑賞していて、高い演技力で人の心を動かす俳優の演技に魅力を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。話題作に出演したり、作品が評価されれば海外の映画祭に招かれたりと、華やかな世界で活躍できる映画俳優に憧れる人は多いです。
映画俳優になりたいと考えていても、どのようにして映画俳優になれるのか、ステップを知らないという人も多いでしょう。そこで、映画俳優になるにはどのようなステップを踏むのかを詳しく紹介します。
映画俳優の具体的な仕事内容
映画俳優は、演技のスキルと集中力を生かして映画の登場人物の役柄を演じる仕事です。監督や照明スタッフ、音響スタッフなど沢山の技術者が関わる映画の作成において、映画俳優は決められた役をイメージ通りに演じなければなりません
銀幕スターが活躍していた時代とは違い、現代では映画専門で活躍する俳優は減少傾向にあり、テレビドラマに出演したりCMキャラクターを務めたりといったいくつかのジャンルを掛け持ちしているケースが多いです。
映画俳優になるには、基本的に演技について学習するための専門学校や養成所に通って基本的なスキルを身につけ、卒業した後に芸能事務所に所属するためのオーディションを受けたり、一般公募のオーディションに応募して映画に主演するきっかけを掴む必要があります。そのため、映画俳優になるには一定の時間がかかり、努力もしなければなりません。
映画俳優に向いている人の特徴
映画俳優になるには、自分の適性を見極めることが大切です。
映画俳優は、演技力の高さだけではなく、映画の世界観を理解するための想像力がある人に向いています。映画を見ている人を映画の世界に惹きつける演技力のほか、自分に与えられた役を演じきるために、自分が出演するシーンだけではなく作品全体の雰囲気をイメージすることや物語の全ての役の人物像を理解することが大切です。
また、監督がどのようなイメージを求めているのか、人の気持ちを理解したり洞察力があったりする人にも向いているといえるでしょう。
映画俳優になるには独学での勉強も大切
映画俳優になるにはどのような勉強をすべきなのか、映画鑑賞を通して学べることや、考え方について詳しく紹介します。
俳優の違いを見極めて演技の参考にする
映画を鑑賞し、自分の演技のイメージを掴むことは非常に重要です。現在活躍している先輩俳優がどのような演技で人を惹きつけているのか、自分と比較して違う点を見つけましょう。
同じ映画俳優でも種類があり、きれいな顔立ちで主役を演じる映画俳優や、見た目よりも演技力が評価される俳優、ミステリアスな雰囲気の俳優など様々な俳優がいるため、それぞれの俳優の演技の魅力を探ることが大切です。
人から聞く話ではなく、自分で様々な俳優の演技を鑑賞することによって、自分なりに演技の違いを解釈し、映画俳優になるためのオーディションや映画俳優として活躍し始めたときの演技に役立てましょう。
演技を真似するのではなくアレンジする
映画を鑑賞してそれぞれの俳優の演技を分析し、学ぶことは大切です。しかし、俳優ごとに個性は異なるため、自分がどのような映画俳優になりたいのか、どのような役を演じたいのかを明確にして、その役にマッチした演技をする俳優がいる場合にはプロの技を盗みましょう。
演技を真似するだけでは自分の個性が出せず、映画俳優として評価されません。魅力的な演技を真似するだけではなく、自分の個性を含めてアレンジする必要があります。
魅了された演技を、どのように活用するのか考えることが大切です。沢山の映画を鑑賞することによって「このような演技の方法もある」と学べるため、演技力の向上や役の幅を広げることにつながるでしょう。
俳優としての見せ方を決める
映画を鑑賞すると、映画俳優になるための意識を向上させることにつながります。有名な俳優たちの演技を自分の目で見ることによって良い刺激になり、「将来この人のような映画俳優になる」と目標を強く持てるようになるでしょう。
さらに、様々な映画を鑑賞することによって、観客と俳優、2つの視点で映画を鑑賞できるようになります。単純に映画を鑑賞するだけではなく、俳優としての立場で鑑賞することによって、より多くのことを学べることがメリットです。
また、映画を見ることによって同時に沢山の映画俳優の演技を鑑賞することにもなり、自分の映画俳優としての方向性を見直すこともあります。多くの映画を観て良い刺激をもらい、自分をどのようにブランディングするのか勉強することも大切です。
映画俳優になるにはオーディションを受けることから始める
映画俳優になるには、芸能プロダクションに所属するため、養成所に入所するため、一般公募で映画俳優になるため、いずれの場合でもオーディションを受けなければなりません。
オーディションを受けるためには、雑誌やプロダクションや制作会社のホームページでインターネット上から応募する、もしくは専用の応募用紙をプリントして記入し郵送で応募するといった方法が挙げられます。
二次審査は実際に演技をするケースが一般的ですが、演技の技術力は問われないケースが多いです。オーディションの段階で演技力が低かったとしてもレッスンを受ければ成長すると判断されれば合格でき、演技が上手ければ優秀な人材として合格できます。
なお、大手芸能プロダクションや劇団は合格できる確率が低いものの、養成所についてはレッスン料を支払うことが一般的であるため合格率は比較的高いといえるでしょう。
一次審査に合格するためのポイント
オーディションの一次審査は履歴書の内容と写真を基に選考が行われることが一般的です。写真は上半身、全身の2枚を添付しますが、いずれも正面から撮影する必要があります。アプリで加工した写真を使用して一次審査を通過できたとしても、実際に審査員と顔を合わせる二次審査で写真とのイメージが違いすぎるとあまり良い印象を持たれないため注意しましょう。
洋服はスタイルが分かるものを着用し、シンプルな色やデザインのものを選びます。撮影する場所は自宅でも良いですが、壁際といった背景に物が無い場所にすることが大切です。顔やスタイル、本人の雰囲気を邪魔しないよう、洋服や撮影場所を検討しましょう。
二次審査に向けた準備について
二次審査は審査員の前で演技や歌、ダンスをします。所属事務所やそれぞれのオーディションによって審査の内容は異なりますが、いずれも難しい実技は行われません。
実技の内容については、一次審査合格の連絡時、もしくは二次審査の会場で受付をする際に案内されます。重要なことは、可能な限り緊張を解いて審査員にアピールすることです。
面接の際には審査員の質問に簡潔に応えることを意識しましょう。「自分のことをアピールしたい」という思いがあっても、聞かれていないことを話さないように注意が必要です。
映画俳優になるには行動力と忍耐力が必要
映画俳優になるには、映画が好きであることのほか、積極的にオーディションを受ける行動力や、オーディションに不合格でも諦めない切り替えの速さが必要です。しかし、映画俳優になるための条件を兼ね備えていたとしても、すぐに活躍できるわけではありません。自分の個性を活かすための努力を続ける必要があります。
映画俳優になるには、小説や自分が小さな役でも出演できた番組の台本を繰り返し読み、役作りの研究をすることが大切です。
行動力や忍耐力のほか、努力も惜しまずに様々なオーディションに挑み、多くの人に名前を知られる映画俳優を目指しましょう。