第一印象でどこを見る？

入学や入社、就職の面接など、人生の中で人との初対面となる機会はたくさんありますよね。
第一印象で「仲良くなりたい」「素敵な人」と好印象を与える人もいれば「なんだか怖そう」「話しかけづらい」と、取っつきにくい印象を与える人もいます。
その違いは一体なんでしょうか。
はじめに、人は第一印象でどこを見るのか、確認しておきましょう。

基本的には、顔まわりを見る人が多く、特に目元や口元の印象が強く残るとも言われています。
見た目以外にも、声や話し方など聴覚での印象も残りやすくなっています。
しかし、アメリカの心理学者の研究では、第一印象は視覚からの情報が50％以上を占めると発表されています。

心理的に見る第一印象

心理学的には、初頭効果という心理的働きがあると言われています。

つまり、初めて会った時の第一印象は、その後の人間関係にも大きく関わるということです。
初めて会う人を見て、最初に「素敵な人」と思えば、その印象が強く残るので「親しくなりたい」「もっと知りたい」とポジティブな方向に人間関係が進展しますが、最初に「嫌な感じ」と思うと、その人とは、積極的に交流しようとは思いませんよね。

もちろん親近効果と言って、最後に示された印象や、親しくなってからの印象も人間の心には残るので、第一印象だけが全てではありませんが、最初に好印象を与えることができれば、人間関係の入り口は広がります。

第一印象は見た目が大事？

第一印象は見た目が大事と聞くと「美人」「イケメン」「スタイル抜群」とイメージするかもしれませんが、第一印象で好印象を与える見た目はそれだけではありません。

もちろん、顔が整っていることや、スタイルがいいことは、見た目の印象でプラスの評価になることは間違いありません。
しかし、どんなに整った顔をしていても、身だしなみがだらしなく、難しい表情をしていると、印象が悪くなってしまいます。

第一印象が悪い人の特徴

反対に第一印象が悪い人には、どのような特徴があるのかも知っておきましょう。

第一印象が悪い人の特徴

身だしなみを気にしない

・髪や髭がボサボサ、着ている服がヨレヨレなど、身だしなみを気にしない人は、清潔感がないように見られて、悪い印象を持たれてしまいます。
「靴が汚れている」「チラッと見えた鞄の中身がぐちゃぐちゃ」など、服装やヘアメイクは気にかけていても、細かい部分で油断していると、イメージダウンになることもあります。
綺麗にアイロンがけされたハンカチのような、細やかな身だしなみの整え方も清潔感アップに繋がります。

表情に出ない

・感情があまり表情に出ず、笑顔が少ない人は、第一印象でも悪い印象を与えています。
いつも無表情だと、何を考えているのか伝わりづらく、初めて会う人に「怖い」と言われることもあるでしょう。
特に「眉間にシワが寄る」「睨んだような目つきになる」というクセがある人は、要注意です。
初めて会う人に「怖い」と思われてしまうでしょう。
また、常に視線が下を向いていたり、口角が下がっていると、人との関りを避けているような印象を与えてしまいます。

姿勢が悪い

背中が丸まって、肩が前に入って、姿勢が悪くなっていると、それだけで暗い印象を与え、ネガティブなイメージに見えてしまいます。
姿勢が悪いと、自信がないように見えてしまうので、面接やオーディションなどの審査をされる時など、損をする機会が増えるでしょう。

個性が強すぎる

自分の個性を表現することは素晴らしいことです。
しかし、個性的すぎるファッションやメイク、ヘアスタイルは、第一印象で悪影響を及ぼすこともあります。
例えば、大切な面接の時には、髪の色を地毛の色に戻したり、アクセサリーを外すなど、個性を出さないように身だしなみを整えますよね。
普段の人間関係でも、個性が強い人は、第一印象では悪い印象を持たれることがあると考えておきましょう。

第一印象が良くなると起こるメリット

第一印象がよくなれば、どのようなメリットがあるのでしょうか。
初めて会った人に「好印象」を持ってもらうと起こる、嬉しいメリットを紹介します。

交友関係が広がりやすい

・第一印象が良い人は「友達になりたい」「どんな人か知りたい」と思われて、相手から心を開いてもらえるので、新しい友人を作るときもスムーズです。
こちらから行動しなくても、相手から声をかけられる機会も多く、交友関係が広がりやすくなります。

恋愛で成功しやすい

・恋愛でも、初対面で印象が良ければ、気になる相手をデートに誘っても、良い返事をもらえる確率は高くなります。
最初の印象が悪ければ、異性の警戒心は強くなり、恋愛に発展するチャンスも少なくなるでしょう。
第一印象が良ければ、友人だけでなく、恋愛での発展もスムーズに進みやすくなります。

面接やオーディションでも有利

・入学、入社面接の時や、芸能界のオーディションの時など、人生の中で自分自身を評価される大事な場面でも、第一印象が良い方が有利になります。
面接やオーディションで審査員は、ほんの短い時間で人を評価しなければいけません。
そのため、見た目の印象がかなり重要になってきます。
身だしなみや表情はもちろんですが、審査する側は「熱意にあふれた瞳」や「人を惹きつける笑顔」など、見た目で中身を見抜くこともあります。

第一印象が良ければ、人生の中で「上手くいく」と思える瞬間が増えるでしょう。

第一印象を良くする方法

自分の第一印象に自信がない人でも諦める必要はありません。
最後に、第一印象を良くする方法を知って、イメージアップを目指しましょう。

第一印象を良くする基本からおさらいします。

簡単にできるように見えて、意識すると上手くできないことも多いですよね。
そこで、印象アップのためにおすすめの方法を紹介します。

表情を豊かにするトレーニング

印象を良くするために、表情を豊かにしようと思っても、普段あまり表情筋を使っていないと、自然な笑顔ができません。
せっかく笑顔を心がけても、不自然な作り笑顔では、反対に印象が悪くなることもあります。
日頃から表情筋を動かすトレーニングをして、魅力的な表情を身に付けましょう。

身だしなみをチェックする

・身だしなみを整えることは、性格的に難しい人もいます。
例えば、週に一度、鞄の中身を整理する日を決めておく、前日に着ていく服を準備するなど、自分の中で、ルールを決めておきましょう。
靴の汚れや服のシワなどは、出かける直前に気づても焦ってしまうので、前日の確認がおすすめです。
確認しておくことをチェックする表を作ると効果的です。

日頃からポジティブな思考を意識する

・日常を楽しんでいる人は、自然とハッピーなオーラが出ていると感じたことはありませんか？
見た目の明るい印象や優しそうな雰囲気は、内面から溢れている部分も大きいです。
毎日小さなことでも幸せを感じて、自分を好きになるように意識すると、自然と笑顔が出て、自信が表情や視線に現れます。

日常の自分の姿を、写真や動画で撮影して、印象が悪く感じるところを見つけるのもいい方法です。
第一印象を意識して身だしなみや表情を変えれば、イメージは格段に上がりますよ。

印象に残るためにすべきこと 覚えてもらえる人になるには?