ラジオパーソナリティとは?
一時期はラジオを聴く人が減ったと言われていましたが、最近は好きな時にラジオを聞けるアプリや、ネットで配信されているラジオも多いので、若い世代にもラジオを聴く人が増えてきました。
好きな俳優や声優、アイドル、アーティストなど、芸能人がラジオでパーソナリティを務めることも多いので、放送を楽しみにしている人も多いでしょう。
しかし、ラジオ番組では、司会進行するラジオパーソナリティの活躍も注目したいところです。
ラジオで流れる声だけで、様々な企画を進行して、楽しい番組にするラジオパーソナリティの仕事について、詳しく解説していきます。
ラジオパーソナリティになる方法
ラジオパーソナリティの働き方としては…
・フリーランス
・芸能事務所に所属
・ラジオ局社員
が多くなっていますが、それぞれの働き方によって収入も違います。
【ラジオパーソナリティの収入】
ラジオ局の社員や事務所に所属している場合は、月給20万円~40万円が平均的です。
しかし、複数の番組を担当するような人気パーソナリティーとなれば、月給50~80万円程に上がります。
さらに、フリーランスであれば年収1,000万円を超える人もいます。
ラジオパーソナリティになるためには、アナウンサーの養成所や、専門学校に入って、スキルを磨いておくと有利です。
他にも、ラジオ局が主催する「パーソナリティーオーディション」に挑戦する方法もあります。
オーディションは、パーソナリティになるには、一番近道と考えられますが、人気の職業なので、倍率は高くなります。
全くの未経験者より、アナウンス系のスキルを学んでいる人の方が有利になりますし、知識が豊富な人や、語学力がある人は、強みになるでしょう。
ラジオパーソナリティに向いている人の特徴
ラジオ番組をより面白く、リスナーに提供する役割を果たすラジオパーソナリティに向いている人は、どんなタイプの人でしょうか。
【ラジオパーソナリティに向いている人】
①コミュニケーション能力が高い
ラジオ番組は、パーソナリティの他、ゲスト、番組スタッフ、リスナーなど、たくさんの人が関わり合って作ります。
良い番組を作るためには、パーソナリティが率先して、良いチームワークを作る必要があります。
②臨機応変な対応が得意
ラジオ番組は、急な番組内容の変更があったり、リスナーとのやりとりで思いがけないハプニングが起こることもあります。
そういう時にも、場の空気を読んで、臨機応変に対応できる人は、ラジオパーソナリティに向いています。
③好奇心が旺盛
ラジオ番組はトーク力が必要ですが、リスナーに楽しんでもらうためには、最新の情報に常にアンテナを張って、情報収集をしています。
色々なジャンルに興味を持ち「知りたい!」という気持ちが強い、好奇心旺盛な人は、リスナーを楽しませることができます。
④知識・経験が豊富
好奇心を持って、様々な情報を収集することも大切ですが、ラジオではリスナーの相談に乗ったり、話を聞く機会も多くなります。
そういう企画の場合、幅広い知識や、自分の経験があるほど、説得力のあるコメントができます。
⑤話すのが上手い
同じ話でも、話す順序やワードセンスによって、聞く人の感じ方は変わります。
普段話している時から「話が面白い」「話すのが上手い」と褒められる人は、ラジオパーソナリティに向いているでしょう。
ラジオパーソナリティに求められること
ラジオパーソナリティになるために、特別な資格は必要ありませんが、巧みなトーク力が求められる特殊な職業です。
「話すのには自信がある」「友人からトークが上手いと言われる」というきっかけで、ラジオパーソナリティを志す人も多いかもしれませんが、実際にはラジオパーソナリティには、どのようなトーク力が求められるのでしょうか。
ラジオパーソナリティに求められるトーク力
・バリエーションが多い
・聞き取りやすい
・聞き上手
・センスの良さ
ラジオパーソナリティの「トーク力」は、ただ話すのが上手いだけではありません。
それぞれのポイントを詳しく見てみましょう。
【バリエーションが多い】
ラジオパーソナリティは…
・1人でのトーク
・ゲストを迎えてのトーク
・リスナーとのやり取り
このように様々なパターンで、トークを繰り広げなければいけません。
番組の企画や時間などによって、適したトークができるように、バリエーションはたくさん持っておくことが求められます。
【聞き取りやすい】
テレビでは、MCの顔も見えて、テロップで文字が出る番組も多いので、言っている事が分かりやすいですよね。
しかし、ラジオでは顔も見えなければ、テロップも出ないので、パーソナリティの声だけで伝えなければいけません。
発声練習で声が通るように練習したり、滑舌を良くする練習も必要になってきます。
また、顔が見えない分、声で感情を表現するので、表現力をつけて聞きやすくすることも求められます。
【聞き上手】
ラジオパーソナリティのトークの上手さは、ゲストを迎えた時のトークや、リスナーとのやり取りなどの「聞き上手」な部分も重要です。
ゲストが話しやすいようにトークを展開し、さらにリスナーが聞きたいことを察して、ゲストに聞くことが求められます。
【センスの良さ】
トークの内容はもちろん、番組内で流す音楽の選曲や、話す時に選ぶ言葉のワードセンスなど、総合的な「センスの良さ」も人気ラジオパーソナリティの条件と言えるでしょう。
リスナーが「この話して欲しいな」と思っていることを感じ取れるような「痒い所に手が届く」という感覚も必要です。
ラジオパーソナリティの仕事内容
ラジオパーソナリティの主な仕事内容を見ていきましょう。
ラジオパーソナリティの仕事の流れ
・スタジオ入り
↓
・番組の打ち合わせ
↓
・タイムテーブルの確認
↓
・音声確認
↓
・放送(収録)
↓
・次回の打ち合わせ
基本的にはこのような流れになります。
放送中、または収録中には、番組の司会進行、リスナーとのやりとりをしながらトークを繰り広げます。
また、番組の企画でロケに行ったり、番組内で流す音楽の選曲をするなど、収録以外の時間にやらなければいけない仕事もあります。
有名なラジオパーソナリティ
最後に、ラジオパーソナリティから有名になった芸能人を紹介します。
【伊集院光】
六代目三遊亭円楽さんに弟子入りした伊集院光さんでしたが、師匠には内緒でラジオパーソナリティデビューをし「伊集院光のOh!デカナイト」などで人気パーソナリティになります。
テレビのバラエティ番組でブレイク後も、ラジオパーソナリティを続けており、現在も2本のラジオ番組に出演しています。
【ジョン川平】
1988年にJ-WAVEが開局した時から「TOKYO TODAY」のDJを務め、途中で充電期間はあったものの長期間パーソナリティとして親しまれました。
現在は、サッカー関連の番組や、テレビ番組のナレーションなど、幅広い活躍をしています。
【赤坂泰彦】
DJと言えば、赤坂泰彦さんを思い浮かべる人も多いでしょう。
ラジオパーソナリティとして「FMナイトストリート」「赤坂泰彦のMillion Night」などで人気となり、テレビでも「HTE夜もヒッパレ」「夢がMORIMORI」など、人気番組に出演しました。
ラジオパーソナリティとして成功すれば、その後は幅広いジャンルで活躍ができそうですね。