ハイハイをする赤ちゃん

赤ちゃんがハイハイをするのはいつから?しない時はどうすればいい?

赤ちゃんがハイハイをする時期はいつから?

赤ちゃんは生まれてから1年間の間に、心も体もたくさん発達して成長していきます。
特に1歳までの発達は、家族にとっても初めてのことで不安や心配がたくさんありますよね。
一般的な「赤ちゃんの発達の基準」に合わせて成長する赤ちゃんもいれば、基準通りにはいかない赤ちゃんもいます。
赤ちゃんにもそれぞれ個性があるので、みんな同じとはいきません。
赤ちゃんのペースでの発達を見守りながら、注意するべきことについても知っておきましょう。

今回は、赤ちゃんがハイハイをする時期や、ハイハイをしない時の注意点について、詳しく紹介していきます。
はじめに、一般的に赤ちゃんがハイハイをするまでの、発達の流れを見ていきましょう。

ハイハイをするまでの赤ちゃんの発達

・生後1ヶ月頃~ 手足をバタバタさせる
・生後3ヶ月頃~ 首が座る
・生後5ヶ月頃~ 寝返りをうつ
・生後6ヶ月頃~ お座りができる、ずりばいをする
・生後8ヶ月頃~ ハイハイをする

あくまでも平均的な発達の時期なので、これよりも早い赤ちゃんも遅い赤ちゃんもいますが、生後半年間でねんねの状態から、ずりばいやハイハイをしながら自分で動けるようになる赤ちゃんもいます。
ハイハイは、生後7~8ヶ月でできるようになる赤ちゃんが多く、パパやママ、興味のあるおもちゃを見つけると、近付こうとする姿が見られるようになります。

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赤ちゃんがハイハイをするのはいつまで?

赤ちゃんがハイハイをしなくなる時期については個人差も大きいです。
赤ちゃんは、生後9ヶ月頃からつかまり立ちや伝い歩きを初めて、1歳を過ぎると歩けるようになる子も増えます。
歩けるようになると、ハイハイをする時間が減ると言われていますが、実際には歩けるようになってもハイハイの方が好きな赤ちゃんも少なくありません。
特に、まだ歩き始めたころのよちよち歩きの時には「ハイハイをした方が早い」と言わんばかりに、ハイハイばかりをする赤ちゃんもいます。

1歳を過ぎて、いつまでもハイハイをするからと言って、心配して無理に歩かせようとする必要はありません。
ハイハイは、赤ちゃんの体と脳の発達に大切な運動だと言われています。
赤ちゃんが好んでハイハイをしている間は、ハイハイをしやすい環境を作って、思う存分に動き回れるようにしておきましょう。

赤ちゃんがハイハイをするメリット

「ハイハイはたくさんしておいた方がいい」という話を聞いたことはありませんか?
実際に、赤ちゃんが早い時期にハイハイができるようになるよりも、長い期間ハイハイをする方が、メリットが多いと言われています。
ハイハイは、全身を使う運動なので、体の筋肉を鍛える効果が高いです。
特に、背筋と腹筋をしっかり使うので、体幹が鍛えられ、赤ちゃんの運動能力を向上させる効果があります。
体幹が鍛えられれば、姿勢が良くなるので、大きくなってからも良い姿勢を保ちやすくなるとも言われています。

また、赤ちゃんは頭が大きいので、ハイハイの姿勢で頭を支えると、首や腕、足にも力が入ります。
足と手を両方動かしながら、キョロキョロと周りを見てハイハイをすると、脳にもたくさんの刺激が与えられ、脳や心の発達にも良い影響を与えてくれます。
特に、脳に刺激を与えると言われているのが、足で地面をける動作です。
そのため、ハイハイの中でも足の親指で地面をグッと蹴りながら進む「ずりばい」は、最も脳に良い刺激を与えると言われています。

他にも、ハイハイをしていて体勢を崩した時に、持ち直す方法を体と感覚で覚えていくことで、危険察知能力やバランス感覚を鍛える効果が高いです。
体の筋肉や脳を使ってたくさん運動をすると、疲れてよく眠り、お腹もすくので離乳食もよく食べて、規則正しい生活を送れるのもハイハイのメリットと言えるでしょう。

赤ちゃんがハイハイをしない場合どうする?

最近は、昔に比べてハイハイをする期間が短い赤ちゃんが増えています。
赤ちゃんの発達が早くなっているのも原因の1つではありますが、ハイハイをする環境を作りにくいことも関係しているのかもしれません。
昔は、家の中や庭などで十分にハイハイができるスペースを確保できる家庭が多かったのに比べ、最近は、部屋の中でスペースを確保するのが難しく、テーブルやテレビボードなどを置いてある、赤ちゃんがつかまり立ち・伝い歩きをしやすい環境の家庭が多くなっています。
ハイハイをたくさんさせるためにも、環境を準備することは効果的だと言えるでしょう。

生後8ヶ月を過ぎても、全くハイハイをする気配がない赤ちゃんへの対応も知っておきたいですよね。
赤ちゃんの1割前後はハイハイをしないという報告もあるので、赤ちゃんがなかなかハイハイをしなくても、すぐに心配しなくでも大丈夫です。

ハイハイと言えば四つん這いになって、手足を交互に出しながら進む姿勢が一般的ですが、ずりばいのままハイハイをしない子もいれば「シャフリングベビー」と呼ばれる、座った姿勢で動く赤ちゃんもいます。
しかし、このような特徴的な動きをする赤ちゃんでも、その後正常な発達をする場合がほとんどです。
筋肉や脳の発達のために、ハイハイをさせたいのであれば、歩行器などの便利グッズの使用は控えた方がいいでしょう。
また、ハイハイができるように、パパやママが一緒に練習をするのも効果的です。

赤ちゃんのハイハイの練習方法と注意点

パパやママと一緒にハイハイの練習をすれば、赤ちゃんも楽しい気持ちで、ハイハイが大好きになってくれますよ。
パパやママと一緒にできるハイハイの練習方法を紹介していきます。

パパ・ママが一緒にハイハイをする

パパやママが一緒にハイハイをしてお手本を見せると、赤ちゃんも「一緒にやってみたい」という気持ちになります。
赤ちゃんは、真似をするのが大好きです。
パパやママが楽しそうに四つん這いになってハイハイをする姿を見ると、真似をしたくなります。

興味のあるものを離れた場所に置く

赤ちゃんの好きなおもちゃや、興味を持っているものを、離れた場所に置いてみましょう。
最初から遠い場所に置くのではなく、手を伸ばせば掴めそうで掴めない場所に置くのがポイントです。
目の前にあるおもちゃを手に取りたい気持ちで、前に手を伸ばす動作は、ハイハイの動きを覚えるきっかけになります。
赤ちゃんの機嫌がいい時に行うとスムーズです。

四つん這いの練習から始める

赤ちゃんにとっては、四つん這いの姿勢はたくさんの筋肉を使うので、とても力が必要です。
そのため、体の大きな赤ちゃんは特に、四つん這いの姿勢を嫌う場合があります。
クッションなど柔らかい物を胸の下に敷くなど、四つん這いの姿勢から練習をしてみましょう。
うつぶせの姿勢では胸が圧迫されることもあるので、短時間の練習で十分です。

注意が必要な赤ちゃんのハイハイとは?

赤ちゃんのハイハイの様子が変わっていると、何か良からぬ原因が隠れているのではないかと心配になるかもしれません。
注意が必要なハイハイの特徴についても知っておきましょう。

基本的には、寝返りや体を動かす動作ができていて、ハイハイだけをしない場合は、その後の成長を見守っていても問題ないことが多いです。
例えば、ハイハイで後ろ向きに進む行動や、手をグーにしてハイハイをするのも、自然と治っていく場合がほとんどです。
しかし、いつまでたっても手のひらを広げてハイハイをしない場合「感覚過敏」が原因で手をグーにしていることも考えられるので、医師や専門家に相談してみましょう。

筋肉の異常・発達障害・股関節の異常などの原因があって、ハイハイをしない場合は、医療機関を受診する必要があります。
ハイハイをしないだけでなく、つかまり立ちや伝い歩きもしない場合や、心や脳の発達にも何らかの遅れを感じた場合は、注意深く赤ちゃんの様子を見て、詳しくメモを取っておくと、受診する時に役に立ちます。

赤ちゃんが歩く時期はいつ?歩き始めの注意点も

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