デビューしたいと考えているなら、芸能事務所に所属することが近道です。芸能事務所に所属するには、オーディションを受ける方法とスカウトされる方法があります。芸能事務所への所属を検討しているなら、オーディションで入所する場合とスカウトで入所する場合にはどんな違いがあるのかを知っておいたほうがよいです。
この記事では、オーディションとスカウトの違いや所属してからの影響、注意すべき点などについて解説します。
オーディションで事務所に入るには?
まずは、芸能事務所に入るためのオーディション情報を手に入れなければなりません。
オーディション情報は、ネットで告知されることが多いです。募集要項には年齢や性別などの条件が提示されていますので、自分の属性に当てはまるオーディションに応募してみましょう。応募する際には、写真や履歴書を郵送する方法が一般的ですが、Webから応募できるオーディションも増えています。
オーディションの規模によって最終審査までの審査回数は異なりますが、大規模なオーディションの場合は審査回数も多くなるのが特徴です。
まず、1次審査では写真や書類選考が行われ、1次審査を通過した人だけに2次審査についての詳細なお知らせが来ます。2次審査は面接やカメラテストで、大規模なオーディションの場合は全国の主要都市に会場を分散して審査が行われることも少なくありません。2次審査を通過できれば3次審査以降に進むことになります。
オーディションは、毎年定期的に実施されるタイプのものや特定のプロジェクトに向けて実施されるものなど、さまざまです。
2次審査以降には、それぞれの募集目的に合わせて自己アピールや演技力、歌唱力などの審査が行われます。審査は非公開で行われる場合もありますが、一般公開での人気投票が審査項目に含まれる場合もあるなど、一律ではありません。
オーディションに受かるコツはある?
芸能事務所と一口で言っても、映画を中心にしている事務所やCMの仕事を中心にしている事務所など、タイプはさまざまです。また、所属タレントが多い事務所もあれば少数精鋭の事務所もあります。
そのため、自分の希望に合った仕事を行える可能性がある芸能事務所を選んでオーディションを受けることがポイントです。
実際にどんな有名人がその芸能事務所に所属しているのか、どんな仕事の実績があるのかを参考にすれば、芸能事務所の特徴をつかめます。必ずしも現在活躍している有名人と同じタイプの人ばかりが合格できるとは限りませんが、芸能事務所が目指す方向性に近い人のほうが合格しやすいといえるでしょう。
オーディションを受けるためには、書類審査を通過する必要があります。
履歴書は通常のものではなく、オーディション用を使用しましょう。履歴書には、他の人にはない独自性をアピールし、審査員にオーディションで会ってみたいと思ってもらえる内容にすることが大切です。
オーディションでは自己PRを求められますので、自分らしさが前面に出せて審査員の印象に残るような自己アピールを用意しておきます。
なぜ応募したのか、どんな仕事をしたいのかといった志望動機も必ず聞かれる質問です。
受け答えをするときには、漠然とした回答ではなく、エピソードも交えて具体的に答えられるようにしておきましょう。
質問があるかと聞かれたときに、何もないと答えるのは印象が良くありません。あらかじめ質問することを考えておきましょう。
また、子役の応募をする場合は、保護者の姿勢や態度も審査されていますので、注意が必要です。
芸能事務所にスカウトされる方法とは?
芸能事務所にスカウトされるためには、スカウトマンがいそうな場所に出向くことが必要です。
スカウトマンがいる場所や時間帯については、ネットで情報を得られます。その時間帯に該当する場所に出かければ必ず出会えるとは限りませんが、スカウトされたいなら出向く価値はあるでしょう。
スカウトマンは、容姿などで目を惹く人に手当たり次第声をかけているわけではありません。スカウトした人が芸能界入りした後は、カメラマンやスタッフなど、多くの人と関係性を築きながら仕事をしていくことになります。
そのため、人間性や態度などを観察してから声をかける場合も少なくありません。
雑誌の読者モデルとして起用されたことで芸能事務所の目に留まり、スカウトされることもあります。また、芸能人として活躍している人の中には、噂を聞きつけたスカウトマンが自宅まで訪問してきた経歴のある人も少数ながらいるのです。
スカウトされやすい人には一定の条件があります。前提として、芸能事務所が求める雰囲気に合った人であることが重要です。また、容姿が整っていることだけでなく、清楚さや清潔感、謙虚さなどの内面的なものや他の人とは違うオーラがあるか、なども考慮されます。
スカウトの場合で注意したい点とは?
街中でスカウトされた場合、残念ながら悪質なスカウトマンに当たることがあります。悪質なスカウトマンかそうでないかを見分けるのは簡単ではありません。
そのため、まずはスカウトマンから名刺をもらいましょう。
スカウトされてそのまま事務所についていってはいけません。どんな目的でスカウトされたのか、モデルや俳優のスカウトならどんな仕事をするのかをしっかりと聞きましょう。
女性の場合は、女優のスカウトだといわれてついて行ったところ、AV女優のスカウトだったというケースもあります。
スカウトされたからといって舞い上がってしまわず、冷静に判断することが必要です。
もらった名刺から、どんな事務所なのか、実在する事務所なのかをしっかり調べましょう。きちんとした芸能事務所なら、ホームページに詳しい事務所の概要が載っています。スカウトマンに連絡をするのは、その説明を読んで納得した後でも遅くありません。
決してその場で返事をせず、後日改めて返事することを毅然とした態度で伝えることが大切です。また、後日改めて事務所に出向くときは、未成年者の場合は必ず保護者に同伴してもらいましょう。
事務所に入ってからはどう違う?
スカウトから芸能事務所に所属した場合は、芸能界デビューがしやすいといわれています。
しかし、映画やテレビに出演するためにはオーディションを受けることも少なくありません。そのオーディションで不合格になるケースもあります。
また、オーディションで事務所に所属したとしても、すぐに仕事がもらえるとは限りません。事務所のマネージャーに売り込みをしてもらうことが必要です。そのために、自分の特技や人柄などのアピールポイントを明確にし、自分がどんな人間なのかを理解してもらいましょう。
事務所のマネージャーに売り込みをしてもらう他に、映画やドラマなどのオーディションがあれば受けて、合格すれば仕事がもらえます。ただ待っているだけでは売り込みをしてもらえませんし、仕事ももらえません。
事務所にはこまめに連絡をし、足を運ぶことが必要です。受けたオーディションで不合格をもらった場合、ダメだった理由を自己分析して社長やマネージャーに相談する姿勢を持ちましょう。まめな連絡をすることで、事務所との関係も良くなります。
まず何かに出演するきっかけを作ることができれば、そこから次なる仕事につながりやすくなるでしょう。
どんなきっかけで芸能事務所に入ったとしても、そこからは実力がものを言う世界であることには違いがありません。スカウトされた場合でも、所属事務所の社長の面接を受けてから所属できるかが決まることがほとんどです。
そのため、スカウトされたからといって、必ずしも芸能事務所に所属してデビューできることが保証されるわけではありません。
芸能事務所の入り方より実力をつけることが重要
芸能事務所に所属する方法は、オーディションやスカウトなどさまざまです。
実際にデビューして芸能活動を行っていくためには、どのような手段で芸能事務所に入所したかはあまり関係ありません。
自分を磨いて魅力をアップし、実力を身に付けて生き残っていくことがカギになります。演技力や歌唱力、ダンスなどのスキルを上げるためにプロの指導の下で研鑽を積む努力を行うこともポイントです。