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俳優の下積み時代ってどんなことをするの?

人気の俳優も下積み時代を経験している!

現在、大人気で活躍している俳優であっても、かつては下積み時代を経験しています。俳優デビューしてすぐにトップ俳優として人気を集めるケースは少ないのです。

俳優が事務所に所属したとしても、すぐに多くの仕事が回ってくるわけではありません。俳優事務所には多くの俳優が所属しており、人気のある俳優から順番に仕事が回ってきます。毎年、次々に新しい俳優志望者が事務所に所属していくため、競争はとても激しいです。俳優の仕事は限られているため、長い期間俳優の仕事がないことも珍しくありません。

人気俳優の中には10年以上の下積み時代を経験した人もいます。

最初のうちは主役に抜擢されることはなく、エキストラや代役などの小さな役が回ってくることが多いです。そこで売り込むことによって、注目されて人気を集めるようになれば、やがて大きな役が回ってくるようになります。

また、俳優の下積み時代には、仕事が少ないことから、積極的にオーディションを受けている人が多いです。そこで大きな役を得ることができれば、実力を認めてもらうチャンスとなります。こういった下積み時代は収入が安定しないことが多く、アルバイトをして生計を立てている俳優も少なくありません。

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下積み時代にすること1:代役やエキストラなどで出演する

俳優を目指して事務所に所属したならば、まずは小さな役をこなしていきます。

たとえば、代役やエキストラなどでドラマや映画に出演して、そこで実績をあげていくのです。事務所に所属したばかりの頃は、俳優として演技が未熟であり、小さな役も満足にこなせないケースがあります。

そこで、現場の監督や先輩俳優、事務所のスタッフなどから助言や指摘を受けるでしょう。自分の演技の技術的な欠点について反省し、試行錯誤を繰り返しながら成長していくのです。

小さな役の場合は、その作品の中で出番が1分にも満たないケースが少なくありません。顔も映らず、誰か判別できないようなシーンで数秒程度だけ作品に出る場合もあります。こういった小さな仕事であっても、全力投球で取り組むことは大切です。

たとえ、小さい仕事であっても、自分の演技や魅力を積極的に売り込むことができます。ひょっとしたら、監督が代役やエキストラに注目して、その仕事ぶりを認めて、次の仕事を回そうとするかもしれません。現場で頑張って仕事をしている役者の様子を見て、事務所が評価して積極的に仕事を回そうとするケースもあります。小さい仕事であっても、そこでの頑張りは将来につながるため、けっして無駄にはなりません。

下積み時代にすること2:オーディションを受ける

売れていない俳優に対して事務所が大きな仕事を回してくれる機会は少ないです。

そこで、大きな仕事を得られるように役者が積極的に行動しなければいけません。映画やドラマ、舞台などでは、オーディションを実施することが多くなっています。オーディションには基本的に自由に参加することができ、そこで認めてもらえれば無名俳優が大役に抜擢されることがあります。オーディションで大きな仕事を得たことがきっかけで注目されて人気を集めたケースは多くなっています。

ただし、オーディションにはたくさんの人が応募するため、競争率はとても高くなってしまいます。ときには、数千人もの応募が殺到することもあり、落とされてしまうことはよくあるのです。

何度もオーディションに落ち続けた経験のある俳優はたくさんいるのですが、そこで諦めてはいけません。最後まで大きな仕事を得られるように食らいつく姿勢が大事です。オーディションを積極的に受け続けることによって、チャンスが開けることがあります。過去にどれだけオーディションに落ちていたとしても、それが次のオーディションの選考に影響することはありません。

下積み時代にすること3:アルバイトをする

人気俳優であれば一般のサラリーマンの何倍もの収入を得ているケースも少なくありません。

しかし、下積み時代の俳優は、それだけで生計を立てられない人がほとんどです。そのため、俳優の仕事を続けていくためにアルバイトをすることになります。どんなアルバイトを選ぶのか決める際には、俳優の仕事に影響しないことが重要です。たとえば、シフト制や短期のアルバイトであれば、オーディションや撮影などの予定と調整しやすいでしょう。

アルバイトはあくまでも俳優を続けていくためのものであり、そこに力を使いすぎてはいけません。俳優の仕事と両立することが困難になれば、別のアルバイトを探します。下積み時代にいろいろなアルバイトを経験した人気俳優は意外と多いのです。

有意義に過ごそう!下積み時代にするとよいこと

下積み時代を漠然と過ごすのではなく、将来のために有意義な時間にすることが大切です。日常のあらゆるものを俳優の仕事に関連付けることができます。

たとえば、周りの人間を観察して、どんな表情をしているのか注目することで、自身の演技の引き出しを増やせるでしょう。また、芝居や映画、ドラマなどを積極的に鑑賞することで、技術を盗むことも大切です。人気作品を観ることで、俳優の仕事に対するモチベーションを上げることもできます。

俳優の仕事には人脈が大きく影響するため、積極的にいろいろな人とかかわりを持つことは大事です。たとえば、俳優仲間を作っておけば、何かの機会に自分を監督に紹介してくれるかもしれません。先輩や同期の俳優、あるいは監督やカメラマンなどと親しくなることで、自分の俳優の仕事について指摘や助言を受けることもできます。

また、俳優に関係のない人とのかかわりも重要であり、いろいろな業界の人と接することで演技に活かせるでしょう。俳優の仕事だけではなく、プライベートな時間も大切であり、恋愛や趣味などにも真剣に向き合います。いろいろな世界を知ることによって、それが俳優としての深みを増すことにつながるからです。

つらい下積み時代を乗り切るポイント

下積み時代は基本的につらいものであり、そこで売れる俳優になる夢を挫折する人も少なくありません。

その理由は、いつまで下積みを続けなければいけないのか先が見えないからです。精神的に苦しくなってしまい、将来に対する不安な気持ちも大きくなってしまい、ついには諦めてしまいます。しかし、諦めてしまえばそこで俳優としての人生は終了してしまうため、最後まで努力を続けることが大切です。

また、下積みで悩み苦しんだ経験は、俳優の仕事に活かせます。普通の人が経験しない人生の辛酸をなめてきたことで、独特のよい雰囲気を出せるようになった役者もいるのです。

たとえば、下積み時代にいろいろなアルバイトを経験したことは、演技の幅を広げることにつながります。

役者は、さまざまな職業を演じることになり、そこでリアルな演技をするためには、実際に経験したことが役に立つでしょう。経験者だからこそ分かることはたくさんあり、それが俳優としての強みとなります。

下積み時代に生活苦で借金を抱えたり、病気になったりすることもあるでしょう。そういったマイナスな経験すら俳優の演技によい影響を与えることがあります。下積み時代に経験したすべてのことは、無駄にはならないのです。

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