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オーディションはWeb応募が主流?応募時に気を付けるポイントとは

インターネットの普及は、社会システムを一変させました。これまでよりもはるかに利便性が増し、あらゆることが手軽にできる時代になっています。これは、オーディションの世界でも例外ではありません。これまでは、郵送による応募が主流だったのに対して、現代はより便利なWeb応募が増えているのです。今回の記事では、Web応募特有の特徴と注意点について解説します。

オーディションはWeb応募が主流?応募時に気を付けるポイントとは

オーディションのWeb応募は、従来の応募方法に比べてさまざまなメリットがあります。最初にメリットとして挙げられる点としては、「インターネットから気軽に応募できること」です。自分で所定の応募用紙などを用意して書き込む場合には手間がかかりますが、Web応募ならその必要もないので思いついたときに応募することができます。また、このような応募方法はパソコンから文字入力することがほとんどなので、手書きできれいな文字を書く自信がない人でも安心して応募することができるでしょう。さらに、誤字脱字を修正するときにも、手書きに比べてWeb応募のほうが楽に修正することが可能です。

次のメリットとしては、「郵送によるタイムラグがないこと」が挙げられます。従来のような所定の用紙に記入して郵送で応募する場合、どうしても配達まで時間がかかってしまいます。そのため、時間に余裕をもってあらかじめ早めに応募することが常識でした。しかし、Web応募ならリアルタイムで申し込めるため、従来ほど時間に神経質になる必要がありません。できれば早めに応募したほうが良いのは変わりませんが、仮に締め切りギリギリでも申し込むことはできるでしょう。

最後のメリットは、「応募の際に必要になる写真の扱いも簡単なこと」です。今までは、写真を紙焼きして応募書類に張り付ける作業が必要でしたが、Web応募なら画像ファイルそのままで添付することができます。つまり、文字記入だけではなく写真の扱いも簡略化されて楽になっているのです。

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Web応募の注意点1.手軽な分ライバルも多い

Web応募は、手軽で従来よりも負担が少なく利用できる点が魅力ですが、その分、注意しなければいけないこともあります。良くいわれることとしては、郵送に比べるとハードルが低いため、応募者が多いということです。郵送は、応募期間に余裕をもったり、きれいに文字を書いたりと気を付ける点が多くありますが、インターネットから応募できる場合はそこまで細かく気を付ける必要がありません。これを逆にいえば、どんな人でも応募しやすい状況になり、多くの人が殺到してしまうのです。応募する人の数が増えれば増えるほど当然倍率は上がるので、Web応募という形式は特にこのような状態に陥りやすくなります。

そのため、Webからオーディションの応募をするときはライバルが多いことをしっかりと認識して、差別化を意識することが大切です。たとえば、いくらギリギリまで応募できるといっても、オーディション開始と同時にすぐに応募した人と、そうでない人では印象が違うかもしれません。場合によっては、素早く行動することで相手側に熱意が伝わることもあるのです。Webという最初はお互いの顔が見えづらい関係だからこそ、小さな意識の違いがライバルと差をつけることにつながります。

Web応募の注意点2.個性をアピールしにくい

どんな人にも個性はありますが、オーディションのWeb応募はその個性をアピールしにくい側面もあります。たとえば、郵送の場合は応募用紙に手書きで各項目を書いていくため、自然とその人の雰囲気や性格が表れることになります。直接会って話をしなくても、「一生懸命に書いた」と感じられる手書きの字は熱意が伝わりますし、応募者それぞれのバラエティ豊かな個性が感じ取れるものです。また、単純にきれいな字を書ける人は、それだけで好印象を与えられ、大きな自己アピールになる可能性もあります。

一方、指定のフォーマットから入力していくWeb応募は、郵送の応募に比べると個性が薄まりやすいのです。フォーマットに入力していくときは当然、手書きではなくパソコンなどで入力していくことになりますから、文字そのものでアピールすることは難しくなります。つまり、文字を通して感じられた応募者それぞれの気持ちや雰囲気が分からなくなり、みんなが画一的に見えやすくなるのです。もし、このような状況で個性をアピールすることを考えるなら、自由に記述できる欄を有効活用することが必要になってくるでしょう。

自由に記述できる欄は、各団体などによって微妙に仕様は異なりますが、大抵は志望動機や自己アピールを記述する箇所が設けられているので、その部分を指しています。この自由に記述できる欄を利用して、Web応募でも自分の特徴や熱意をアピールしていくのです。手書きほど直接的ではありませんが、説得力のある文章を書ければWebでも、ある程度の個性を感じてもらうことは可能です。

Web応募の注意点3.個人情報を盗まれる可能性もある

現代は、個人情報保護に対する意識が高まっており、各企業や団体は取得した個人情報を適切に扱うようになっています。これは、オーディションを主催する団体にもいえることです。ただ、中にはWebオーディション開催中と偽り、個人情報収集のみを目的に活動しているところもあります。このような悪質な団体は、収集した個人情報を使って違法な商売をしようとすることが多い傾向です。たとえば、収集した個人情報を使って電話をかけ、大手の事務所に所属させる代わりに対価として金銭を要求するようなこともあります。このような話はもちろん、嘘のものがほとんどです。「お金を支払ってから連絡が取れなくなる」などの詐欺行為も報告されています。

オーディションを受けて夢を実現することに熱中していると、魅力的に見えることもありますが、大手の事務所がこのような電話をかけることはありません。つまり、上述したような内容の電話がかかってきても、まともに応じないことが大切になります。また、悪質な業者の被害を受けないためにも、Webからオーディションに応募する場合は、主催元を良く確認するようにしましょう。大手の事務所ならどのような企業か分かりやすいですし、まともなところはしっかりと自分たちの企業情報も開示しています。

Web応募に限らず、インターネットの世界はお互いに顔が見えないため、相手のことが分かりづらい部分があります。そのため、安易に相手を信用することはせず、少しでも怪しいと感じたときには名前や電話番号、住所などの個人情報を開示することは控えましょう。

オーディションは自分に合った方法で応募しよう!

オーディションは、Web応募が主流になっていますが、以前から存在する郵送による応募方法もまだまだ利用できます。また、主催者によってはWebと郵送の両方の応募方法で募集しているところも少なくありません。そのため、「どちらで応募するのか」を自分で選択することも可能です。実際に応募しようと考えたとき、多くの人は便利なWeb応募を選択したくなるでしょう。しかし、ライバルが多かったり個性をアピールしにくかったりといった、デメリットがあることも事実です。

もちろん、書き方などを工夫することでうまく対応することもできますが、手書きでしっかりと個性をアピールできる郵送応募にはかなわないでしょう。そのため、Webと郵送による応募は一長一短があることを理解し、それぞれの特徴を良く把握したうえで自分に合った方法を選択することが重要です。たとえば、最初は気軽にできるWeb応募を試してみて、慣れてきたら郵送を活用していくことも良いかもしれません。いずれにせよ、ただやみくもに応募するのでなく、しっかりと自分の目的に合った使い方をしていきましょう。

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